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      6月19日

  
               蘭を普及したのは「孔子」と「屈原」である


                    蘭の美を発見したのは・・・儒教の「孔子」である。
                    蘭を普及したのは・・・・楚の英雄「屈原」である。



                          
 
                             今年の新花  花径15㎝   Sleeping Beauty を♀に使用した。
                                 おそらく2倍体のシンビとしては、最も巨大なピュアカラー緑花であろう。
                                 リップの白。・・・まさに屈原の国を想う心・・・英雄の心映えである。


                    蘭には・・・日本では「東洋ラン」と「西洋ラン」に分けている。
                    シンビジュームはアジア圏に自生する蘭であるから、本当は「西洋蘭」ではない。
                    なぜ、シンビジュームを「洋蘭・・・西洋ラン」としているかというと・・・
                    18から19世紀に、西欧諸国の富裕層は・・・カネでプラントハンター雇い、
                    ヒマラヤエリアから英国などの西欧に持ち込み栽培した。
                    日本は、明治時代に・・・皇族はじめ貴族、財界人が英国に留学し、ラン栽培を学んで、
                    ラン株を日本に持ち帰り普及した。
                    シンビを英国から輸入したので・・・シンビジュームを西洋蘭の中に入れている。
                    

                    宇井 清太は、そういうことで、楚の英雄「屈原」をイメージする花を創ることが悲願であった。
                    東洋の美学を、哲理を具備した巨大輪銘花である。
                    歴史に残る英雄を表現するには・・・類いまれな「巨大花」でなければならない。

                    屈原のイメージは。
                    横山大観の代表作の一つである「屈原」を掲載する。 (厳島神社 蔵)

                      

                      屈原は楚の政治闘争に敗れ野に下り、中原(政府)復帰を望む「屈原」。 胸に抱くは「中国シュンラン」である!!
                      シンビジュームである。
                      英雄も国を亡ぼす奸臣小人の讒言にあい・・・絶望の中で「蘭の美」を発見し漢詩を創った。
                      中国を代表する詩人でもある。

                        

                       5月5日の端午の節句には日本でも粽(ちまき)を食べる。中国の戦国時代、
                       祖国楚の首都が大国秦により陥落したと聞いた屈原は祖国の将来に絶望し、
                       石を抱いて泪羅江(現在の長沙の北)に身を投じて死んだ。旧暦の5月5日のことであった。
                       人々が屈原の無念を鎮め、また亡骸を魚に食べられないようにするために、
                       魚の餌として笹の葉にご飯を包んで川に投げ込むようになった。これが粽の由来である。
                       今でも、旧暦の端午の節句には、屈原の魂を鎮める祭が開かれる。

                       武漢東湖の西にある屈原記念館
                              寺岡 伸章(中国総合研究センター フェロー)   
                      
                         屈原についての詳しくはネットの寺岡氏の屈原  参照



                                       蘭 シンビジューム を手にしている。 屈原といえば蘭 シンビジュームである。
                                      洋ランの歴史と、シンビジュームの歴史の差は・・・洋蘭は19世紀。 楚は・・・。