BACK

a21








   6月21日

                    女性のシンビジューム育種家ついて



                       現在は女性が各分野において輝いている。
                       ラン愛好者にも女性の進出が著しい・・・・・
                       しかし・・・日本のラン界に女性で、ランを育種している人おられるのか???
                       全蘭、ラン友会・・・・。

                       パンジーとかバラ、クレマチスの世界には・・・おられるようである。
                       男の感性とは異なった感性で・・・・個体選抜しているようである。
                       「カワイイ」「すてき」・・・。

                       女性が創ったシンビを見てみたいものだと・・・想ってきたが・・・
                       ホームセンターに並んでいるシンビを見ると・・・
                       2,3人のラン園が創った・・・時流にのりたい花ばかり。
                       これでは・・・。

                       でも・・・現在のラン界で、女性が・・・交配親を集めることは、殆ど不可能かもしれない。
                       先ず、カネの問題である。
                       女経営者・・・オーナー経営者・・・独身で、ランの手入れを・・・自分でやれる・・・
                       先ず・・・子育て中は無理かもしれない。
                       更に・・・配偶者がいる場合は・・・配偶者の理解が必要である。
                       ・・・ランの育種の世界は…日本では男の仕事か。
                       その男も・・・サラリーマン社長では・・・ほぼできない。


                       しかし、1960年代、アメリカ、カリフォルニアには・・・素晴らしいシンビを創った女性育種家がいた。
                       ミセス アイランド夫人である。
                       先生から、宇井 清太も貴重な品種を一つ分けていただいた。

                         ノナ ’ミセス アイランド’

                       オーストラリアのシンビ原種 マデ―ダムを交配親に使った最初の品種である。
                       この交配に成功しRHSに登録したことで、彼女は一躍、シンビの新たな世界を拓いたことで・・・有名になった。
                       その前の交配は メグ リー などの中国原産の「新竹ソシン」などの交配であった。
                       この辺のシンビは・・・「小川シンブジュームの昭和30年代のからログ、 シンビジューム談義に詳しい」
                       国際園芸、宝塚にあった中外植物園のカタログにも多数掲載されている。
                       東洋ラントの交配ブームであった。

                       つまり・・・現在 日本で「和蘭」と称され販売されている交配は、
                       1960年代に交配されていた系統である。
                       パフィオで有名な池田成功先生は、世界で最初に「キンリョウヘン」を親にした「オオイソ」で、
                       世界のシンビ育種に新時代を拓いたが、東洋ランと洋蘭シンビ(ヒマラヤ系)の交配は盛んの行われた。
                       その流れの中で、彼女は・・・オーストラリアの原種に目を付けた。

                       独創の目線である。
                       日本の女性は・・・元気。・・・でも・・・何でも「カワイイ」「すてき」連発。



                               

                       この個体を手に入れてから50年近く過ぎた・・・・    下垂種の元祖品種である。  
                                            サラジーンは本当の下垂種ではない。(これはキンリョウヘンの子供)
                       よく・・・残って・・・今年も花咲いてくれた・・・。

                       この下垂の花が・・・現在胡蝶蘭の・・・誘引の仕方になっている。

                       日本人は・・・下垂・・・が好きなのだ。
                       藤の花。
                       ・・・・・ピアス。
                       観音の瓔珞・・・。