ペレポスト オーロラゴールド 栽培    8月30日 写真撮影

   ハイブッシュ  ディクシー

     ペレポスト オーロラ1号 PH 6,5.

   PH6,5であるが、猛暑に負けないで素晴らしく元気。
   新梢が8月なのに・・・伸びだしている。

   四季成りイチゴも素晴らしいく元気。


    木材腐朽菌が生息していない培養土。
    木材腐朽菌が生息してるペレポスト オーロラ1号。

   ブルーベリーが感じるPHと、
   人間が作ったPH試験紙、測定器とに大きなかい離がある!
   更に、木材腐朽菌が生きている場合のブルーベリーが元気に
   生きられるPHと、木材腐朽菌が生きていない培養土PHにも
   大きなかい離がある。

   PH6,5でも写真のようにハイブッシュが生育すれば・・・
   文句は・・・あるまい!
   イチゴが好きなPHは6,5前後。
   だから、ブルーベリーとイチゴを同時に栽培できる!
   ペレポスト オーロラ ゴールドで栽培すれば・・・イチゴも、ブルーベリーも。
酸性土壌エリアは、枯れ落ち葉と降水量が
多いことが解る。

アメリカ東部とユーラシア大陸の東部の酸性土壌エリアに、
スノキ属植物が自生している。
ツツジ科植物4000種。
自生地の土壌を化学的に調べると、PHは「酸性」を示す。
このことから、ブルーベリーを含めたツツジ科植物を栽培する場合、酸性土壌の用土に植えいる。
ツツジ、皐月、シャクナゲ、アセビ、ドウダンツツジ、ヨウラクツツジ・・・ブルーベリー。
日本の土壌は酸性土壌である。
枯れ落ち葉が地表にあり、雨が多く降れば、土壌は酸性になる。
雨水は炭酸ガスでPH5から6である。
日本の山の林床は、ほとんど、雨水と同じような酸性土壌。
ブルーベリー栽培では、更に酸性にするために硫黄、ピートモスを入れている。
本当に必要があるのか???
ブルーベリーの生育不良は、PHではなく、他の要因が原因ではないか???
つまり、菌根植物の栽培法が確立されていない。
共生菌、菌ネットワークが欠落している。
例えば、強酸性になると、生息する菌の種類が激減する!
菌ネットワークが破壊されることも考えられる!
つまり、これまでのブルーベリー栽培法には、菌根植物の特異性、
枯れ落ち葉に構築されている木材腐朽菌ネットワークが想定されていない。
部分的菌従属植物として想定さてていない。
そういう中でPHのみ重要視されている。


ツツジ科植物の栽培の本の多くには「酸性土壌が好きな植物」「好酸性植物」と記述されている。
酸性土壌にもPH4,0~6,8の強酸性から弱酸性まである。
この範囲の・・・どの辺の酸性が良いのかという問題である。

陸上に植物が上がった時代の地球の3,6億年前の地表は、硫黄の硫酸でPH4,0の強酸性。
そういう陸上に、植物は海から上がってきた。
つまり、植物の先祖は、強酸性の地表でも生きる手段を見つけ出したのである。
この遺伝子が、今日も受け継がれている植物にツツジ科の植物が含まれている。
36億年前の地球の地表と同じようなところは「火山」である。
硫黄の噴煙、硫黄を含んだ地下水が湧き出ている場所。
例えば・・・日本で有名な所が九州の高千穂山系・・・千年爆発した新燃岳。
この活火山山系には「ミヤマキリシマツツジ」が・・・・・強酸性の火山灰の中に生える。
植物生態系が保持たれている場所が、火山活動で地表が攪乱されると、
丁度、3,6億年前の地球のような地表が火口周辺に現れる。
こういう不毛の地にいち早く芽生えて・・・優占種となり群落を作る。
この状態が・・・永年に渡りつつくと、株元に枯れ落ち葉が堆積するようになると、
他の植物が生えるようになり、やがて他の植物が優占種となり、ミヤマキリシマツツジは「絶種」する。
このことは、ミヤマキリシマツツジという植物は、森林の中では「負け組植物」である。
他の植物が生きることが出来ないような場所でのみ、細々生きる植物である。
姫シャクナゲは・・・強酸性の泥炭地帯で、他の植物が生きられない場所で生き続けている。
小さな草丈では、他の場所では、光争奪戦で負け、生き残ることは出来ない。

こういう植物は・・・本当に強酸性土壌を・・・好きなのであろうか???
本当は、他の植物が生きている弱酸性土壌の肥沃な場所で生きたいのではないか???
姫シャクナゲと同じように生きているのがワイルドブルーベリーである。
極北の強酸性のタイガー、ツンドラ地帯のピートモス、泥炭の地表。
本当にワイルドブルーベリーは、強酸性が「好き」なのか???
好きなのではなくて・・・「耐え忍んで」いるのではないか????
耐えて・・・耐えて・・・いるのではないか。
昔 50年ほど前、蔵王山のコケモモを細場したことがあったが・・・川砂で約20年元気だった!
植物に生まれたら・・・お山の大将のような・・・大木に大きくなりたいのではないか。
しかし、植物進化の3,6億年の中で、光、養水分の争奪戦を繰り広げた果てに、
生きる座標を・・・身分相応・・・の生き方を・・・
環境に順応した・・・。
迫害・・・そういうことが人間にのみあるのではなく・・・植物にもある。
植物の遷移という言葉は、強者の植物に地表が変化した姿である。
環境に適応したものが生き残る!
森林の負け組植物であるスノキ属植物が・・・・
不毛の地と出会ったとき、逆に素晴らしい適応力を現した。
他の植物が生きられない条件下でも生きられる特性である。
菌根。決め手は菌根。


強酸性で生きられる植物の遺伝子に、強酸性でなければ生きられないということが、
組み込まれているのだろうか???
若し、組み込まれているのであれば「強酸性が好き」ということになるが、
組み込まれていないのであれば・・・好きではなく・・・・
環境に順応して・・・たまたまそういうエリアでも・・・生きているということになる。
ミヤマキリシマが消滅するのは、同じエリアに他の植物が侵入してきたから・・消滅した???
若し、他の植物が侵入しなかったらどうなのか???
消滅・・・しないのではないか????
そういうことを考えると、ミヤマキリシマが永年生き続けた株元の土壌は、
枯れ落ち葉を木材腐朽菌が分解するから・・・強酸性から弱酸性どうにに変化している!
ミヤマキリシマの群生して優占種になって永年経過した株元は、
分厚く枯れ落ち葉が堆積し、木材腐朽菌が菌の優占種となり、
この地表は、木材腐朽菌が仕切る菌ネットワーク、菌の生態系が構築されている。
この株元の土壌は、ミヤマキリシマと木材腐朽菌と雨水で・・・
ミヤマキリシマが土壌改良している。
つまり、強酸性では思わしくないから・・・弱酸性土壌に改良したとみることも出来る。
つまり、枯れ落ち葉と、木材腐朽菌と雨水で改良した土壌は、
アルカリ性土壌にはならない。
必ず、弱酸性土壌になる。
例え、岩盤が石灰岩であっても・・・・枯れ落ち葉が堆積している窪地、裂け目は、
弱酸性土壌である。



なぜ強酸土壌、アルカリ土壌は・・・良くないのか


農業では、酸性土壌、アルカリ土壌が非常に重要で、
世界の農地を見ると、非常にアルカリ土壌が多く、年々アルカリ土壌の面積が広がっており、
重大な食料生産減少になっている。
アルカリ土壌になると植物が良く育たなくなるのは「鉄」が吸収できないからである。
ブルーベリーでも、アルカリ土壌では、鉄欠乏クロロシスが発生する。
逆に酸性土壌では「リン酸欠乏」が起こる。
ブルーベリーのスノキ属植物は、アルカリ土壌で誕生した植物ではない。
このため、現在の自生しているスノキ属植物、ツツジ科植物は、「鉄欠乏」に対応できない。
酸性土壌で起こる「リン酸欠乏」には、3,6億年前の地表は強酸であったことから、
植物はリン酸欠乏に対して「VA菌根菌」と共生して、リン酸を調達できる。
そういうことで、地球の陸上の植物の約80%がVA菌根菌と共生している。
鉄。
この元素は、広く豊富土壌に含まれているから、鉄を肥料として与える必要はない。
しかし、土壌がアルカリになると、植物が吸収できない水酸化第二鉄になるため、
鉄欠乏が起きる。
鉄欠乏状態では「葉緑素」が作れなくなるから、結果として光合成が減少するようになる。
それで、結果として・・・やがて枯れるようになる。
雨の少ない大陸の農業では、土壌のアルカリ化が非常に深刻化している。
農業で、こういうことになれば経営が破綻する。
ブルーベリーも同じ。
ブルーベリー栽培でアルカリが問題になるのは、鉄欠乏で、これを防止するために、
硫黄、ピートモスでPH調整する。
日本は瑞穂の国。
モンスーン気候で、世界の気候から見れば・・・湿潤の土壌である。
こういう気候で、秋に毎年枯れ落ち葉が地面に舞い落ち、地面に堆積し、
ここに木材腐朽菌が生息して、枯れ落ち葉を分解すれば・・・・
日本は時々雨が降るから・・・・自然と酸性土壌になる。
しかし、地球全体を見れば、日本のような所は逆に少ない。
ブルーベリーのスノキ属植物は・・・・土壌が湿潤でなければ生きられない植物である。
乾燥地帯のエリアでは生きられない植物である。
日本でも・・・夏・・・雨の降らない年があるが・・・
木材腐朽菌が生息しない畑では、非常に弱る。
菌根は、水分の吸収力が弱いためである。

木材チップを株元にマルチングするのは、自生地再現に近くなる。
このチップに木材腐朽菌が生息していれば最高となる。
自然と、ブルーベリーの好む弱酸性になる。
ワイルドブルーベリーも、強酸性を好きなのではなく・・・・本当は弱酸性である。
泣き泣き強酸性で生きているに過ぎない!
ワイルドブルーベリー栽培は、畑で栽培することはほとんど不可能なのは、
「夏負け」を防ぐことが出来ないからである。
カネをかければ可能かもしれないが・・・・
ワイルドブルーベリーは、それに見合うだけの値打ちのある植物ではない!
趣味で、山野草のように楽しむ程度の植物で、果樹にはなり得ない。
遺伝子を利用する・・・。
農業の畑には・・・・ツツイジ科植物が生きるために構築してきた菌根菌がいない。
菌ネットワークもない。
自生地を再生するには・・・・簡単にできる事ではない。


畑を酸性にしただけでブルーベリーは喜ぶのか。

 現在のブルーベリー栽培は、他の作物を農業で栽培するように、土壌改良している。
 硫黄、ピートモスを与えて酸性土壌にしている。
 これだけでよいか!
 そういう問題である。
 一口に言えば・・・・全然ダメ!
 酸性というのは、ブルーベリーの自生地の生態系の一つの項目に過ぎない!
 他にもっともっと大切なものがある。
 それが「枯れ落ち葉」であり、木材腐朽菌である。
 光合成の不足する分を、補完することが出来るのが枯れ落ち葉と、木材腐朽菌。
 ブルーベリーは「部分的菌従属植物」である。
 全てのエネルギーを光合成で賄うことが出来ない植物である。
 「夏負け」。
 第三紀周北極植物のほとんどが、日本の夏には・・・「夏負け」が起こる。
 この対策が木材腐朽菌のネットワーク利用である。
 酸性土壌に改良するのは・・・少しの改善に過ぎない。




  土壌とは

   粘土に有機物が混じったものが「土壌」である!
   岩石が風化して「粘土」になるが、粘土を土壌とは言わない。
   有機物が混じって初めて土壌になる。
   したがって、自然界の土壌は無菌ということはなく、微生物が生息している。
   この微生物が・・・植物栽培で大きな問題になる。
   ブルーベリー栽培では、この微生物が重要なのであるが、ほとんど関係なく行われてきた。
   EM菌まで与える・・・暴挙まで行われている。

   有機物と菌のコラボ。
   ブルーベリー栽培の決め手。
   ブルーベリーでは、粘土と有機物の割合が重要である。
   なぜならブルーベリーの根は「菌根」だからである。
   ブルーベリーの根は「浅根」。
   これは何を意味しているのか。
   粘土の土壌には・・・根を張らないということ。
   有機物が豊富で粘土が少ない・・・土壌に張る根である。
   ピートモスも有機物である。
   しかし、日本の夏は高温だから、ピートモスの劣化が激しい。
   木材腐朽菌にとってピートモスはエサとして満足できない。
   水ゴケにキノコが生えないのは、木材腐朽菌にとって水ゴケ、ピートモスは、
   リグニン、セルロースが少なすぎるからである
   北欧のブルーベリーの森のキノコは、「木の子」である。
   ピートモスを分解した養分でキノコが生えるわけではない。
   枯れ落ち葉と植物死骸である。
   ブルーベリー畑にピートモスを入れて、ブルーベリーの土壌にするのは、
   相当無理な方法である。
   自生地のように、晩秋に枯れ落ち葉を株元に集めた方が、より得策である。
   木材腐朽菌が生息していればの事であるが・・・・


  ペレポスト オーロラ ゴールド。
   ブルーベリーの究極の培養土である。
   PH6,5でも・・・全然問題ない!
   これまでのブルーベリーの栽培に枯れ落ち葉も、木材腐朽菌も無かったから・・・
   PH・・・PH・・・PH・・・。
   そんなことより・・・・もっともっと重要なことは「菌根植物」「枯れ落ち葉」「木材腐朽菌」である。
   これを、削除して強酸性にしても・・・・甘ーいブルーベリーは生産できない!
   エネルギー不足の問題だからである。
   ブルーベリー業界は・・・大きな勘違いをしてきたようである。
   その延長線上に・・・ブルーベリーの水耕栽培もある。
   ロックウール栽培もある。
   ブルーベリーの自生地と・・・大きく乖離した小手先の技術である。
   ブルーベリーの基本「菌根植物」を知らない人が考えた栽培法である。

HOME         BACK

buru-sannsei















































































































































































































































ブルーベリーは「好酸性植物」なのか、「耐酸性植物」なのか