Sensationは多くのところでアンコール交配が行われ、赤花の良花が続出して、日本でも数種の優花がメリクロンされたが”Melita””Chianti”が赤色では最高と評価されている。
MS−279 Sensation”Chianti"
            HCC/AOS
 花径10cm 3−4月咲き 大型種
赤い旋風であった。オーストラリアの燃える風であった。
センセーション。 SENSATION.Sensationであった。
米国のシンビの育種はAlexanderi神話を創っているとき、オーストラリアのワダバー社は、それと別の方向の交配を行っていた。色彩にこだわって交配したのである。その一つがSensationであった。実生苗が米国にも販売された。
その中の一本がSBOE社で花開き、1971年3月12日San Diegoのラン展に出品されると、その赤に皆が絶句した。はじめて見る花であった。シンビの赤花として衝撃のデビューであった。
そして今日までこの品種を超える花は生まれていない。世界のシンビ界にセンセーションの名を歴史にした。文字通りのSensationであり、不朽の銘花である。Wondabarの名を不滅にした。シンビにこのような赤い情念が秘められているのを、Wondabarは証明して見せたのである。
この品種の交配が行われた頃、日本では池田内閣の所得倍増政策が発表された。そのような時代に、オーストラリアにはシンビの赤花に情念を燃やした者がいたのである。そのWondabar社も今はシンビの育種は行っていない。Wondabar社のRHS登録は120を数える。

この品種は世界中で現在交配親に用いられて、多くの個性輝く銘花を生んでいる。
MS−278
Sensation ”Melita”HCC/AOS

 花径10cm 2−3月咲き
 大型種
 
 RHS登録  1961年
 登録者 Wondabar
    ( Spartan Qeen  X  Fascination)

  世界を席巻した赤

オーストラリアに燃えた

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