右写真のような山林を切り開いて作られたソーラーに、
除草剤を使用すれば、裸地に豪雨が降ると、激しい土壌流失が発生し、
麓の河川に濁流となって流れ下る。
麓の地域に大きな損害を与えることも想定される。
こういうことを避けるためには、
菌根イソギク緑化が最善の対策である。
菌根イソギク緑化は・・・・
ソーラーの救世主である
上の写真の翌年には・・・・・
更に激しく多くの雑草が大繁茂する。
これに除草剤を使用すれば・・・更に多くの枯れた茎葉が堆積する。
これが・・・腐植化し・・・土壌を肥沃にし・・・・雑草天国、王国にする。
ソーラーのメンテは雑草との飽くことのない戦いの場となる。
除草剤散布によって堆積した膨大な枯れた茎葉。
これを他所に撤去しなければ、この枯れた茎葉が腐植化し、
更に雑草が大繁茂することになる。
これが自然界の営みである。
芝草の芝刈りのように、刈り取られた葉は他所に撤去すればよいのであるが、
ソーラーでは、出来ないことが多いであろう。
ソーラー発電所、メガソーラーでの雑草繁茂が大きく、切実な問題となって浮上してきた。
農業をやった人であれば、雑草繁茂は想定内のことであるが、
農業をやってない人では、この雑草との戦い、戦い方を知らない場合がほとんどである。
ゴルフ場管理した人、事業者は、ソーラーもゴルフ場も似たような、
同じような方法、技術でカバーできるとお考えの場合があるが、
全然違う似て非なるものである。
そういうことで雑草対策として、コンクリート、砕石、クローバー、草食動物・・・・
そして「除草剤」という発想になっている。
それらは、このホームページで詳しく説明しているように、雑草対策にならないものである。
ここでは「除草剤」について記す。
ソーラー発電所に除草剤を使ったとき問題になるのは、
1 環境汚染。
土壌、水質、空気、隣接地への影響。
2 植物生態系への影響
3 地域環境、景観への甚大な影響
4 雑草大繁茂
つまり、除草剤による雑草対策は「環境」への負荷が非常に大きく、
企業が取り組む「環境共生」「エコ」理念とは大きく乖離するものである。
除草剤というのは「生きた植物」を枯らす薬剤だから、環境へ悪影響は必然である。
特にメガソーラーでは大きな面積だから・・・・。
大きな面積はゴルフ場にも当てはまるが、大きな違いは、
ゴルフ場であれば、除草剤で大きな枯れた茎、葉は少なく、当然別な場所に排除される。
その場所に枯れた葉、茎が堆積することはない!
ところが、ソーラーでは、枯れた茎、葉は・・・その場所に放置されたままである。
この違いは、そのまま放置された茎葉は、やがて微生物によって分解され、
腐植となり、翌年の雑草の養分となって、さらに激しく繁茂する「肥料」となるからである。
つまり農業でいう「緑肥」である。
ゴルフ場の芝草の除草とは、全然異なる・・・!
ソーラーにおける枯れた茎葉の処理の問題である。
実際問題として、ソーラー施設において、この枯れた茎葉を別な場所に移動することは、
ほとんどの事業者は行わないであろう。
そういうことで、毎年、毎年多量の除草剤を使用することになる。
この時一番問題になるのが、同じ除草剤を使えないということ。
除草剤が効かない別な雑草が・・・枯れた茎葉の養分で大繁茂するからである。
すべての雑草に効き、土壌、河川を何十年にもわたって保持できる除草剤はない。
つまり、ソーラー発電所の雑草問題は、
ゴルフ場における除草剤使用とは・・・根本的に異なる。
ゴルフ場でできたから、ソーラーでも可能と考えるのは大きな誤りである。
このことは「草刈」でも同じことがいえる。
この草のことは果樹栽培では昭和30年代の初めに生まれた技術がある。
果樹の「草生栽培」である。
リンゴ、桃、ぶどう、梨、サクランボ、ミカン畑で、草を植える技術である。
一年間に数回草を刈り、この枯れた茎葉が土壌を肥沃にさせるという理論である。
空中窒素を固定させる「クローバー」が多く使用された。
日本再生循環研究所の宇井 清太も・・・昔、リンゴ、サクランボを大面積栽培したが、
その時「草生栽培」をクローバーで行った。
ソーラー発電所エリアに「クローバー」を栽植する発想は、
この果樹栽培における「草生栽培」を転用したものである。
しかし、この転用には大きな誤用がある。
果樹栽培におけるクローバー使用は・・・・土壌を肥沃にされる目的であり、
決して「雑草防止」ではない。
大きな勘違いである。
現在果樹栽培でも除草剤は使用されているが、農家の人は、
除草剤の怖さを知っているから「乱用」は・・・絶対しない。
josouzai1