礫耕栽培、水耕栽培で・・・樹木栽培したと同じ。
盛り土の土砂は土壌ではない。土壌とは言わない。
林床の枯れ葉がない。木材腐朽菌がいない。
山の植樹が成功するのは、前に多くの植物が生息して、
枯れ葉があり、木材腐朽菌が既に遷移できる植生を
苗木が活着できる林床を構築しているからである。
防潮の森の膨大な盛り土。苗木が最初に根を伸ばすエリアの土壌。
このエリアの土壌を陰樹の林床にしなければ、活着率と健やかな生長は
望めないのではないか?
ヒコバエがが出来て・・・生長で出来る土壌を防潮の森の盛り土にする。
ボランティアが苗木を作るとき、この「順化」ということを念頭に置かないとき、
いきなり・・・まったく別な環境に植えられることになる。
いかに樹木の苗は草本より強いといっても・・・潮風と浜辺の強い光、紫外線
では過酷である。
つまり、ボランティアで多くの人が作った苗というのは、一人ひとり環境が
異なる場所で作るから素性が異なる苗である。だから順化が必要であるが、
難しい・・・。
フラスコでクローン苗を生産したときは・・・もっとも難しいのは蘭の順化である。
これより樹木苗は簡単であるが・・・浜辺の環境は・・・植物にとって過酷である。
海浜植物は・・・だから特異な進化をして生き続けている。
新しく作った防潮堤は新しい不毛の海浜と同じ。
ここで生きられる植物は海浜植物か、外来の強かな帰化植物である。
ここに極相のゴール植物を推定して植える。
しかし、推定、想定外の台風の潮風。
自然の猛威は・・・小さな植物にも情け容赦はない。
植物は動物のように移動できない・・・!
過酷な海浜に植えられても・・・動くことはできない。枯れるまで生き続けるだけ。
植物が生きるということは・・・そういうこと。
このどうしようもない宿命に中で・・・攪乱され・・・環境に適応するものに遷移する。
そういうことで、防潮の森ですぐに猛繁殖できるのは・・・外来帰化植物。
100年も待てない!
ゴール植物を・・・一挙に植えて・・・・本物自然の森。
絵にかいたような素晴らしい着想である。
地球の陸上の植物遷移を・・・時間短縮できれば、素晴らしいことであるが・・・・。
しかもエンターテーメント的に素人が苗を作り栽植して、
ゴールの自然の森を創ることが出来れば、これほど良いものはないかもしれない。
みんなで植えた植物の多くが枯れるというのは、
移動できない植物の悲しい宿命と捉えるか、潜在自然植生のどこかに落とし穴があったのか。
攪乱要因の検証に甘さがあったのか・・・。
エンターテーメント植樹で・・・多くの人に「娯楽」を提供したから成功と。
木材腐朽菌を含めた植物生態系が構築されていない新しい土壌では
樹木の健やかな生長は至難である。
樹木は芽生えた場所で大きくなる。
ポット苗を・・・新しい土壌に植えるのは・・・植物から見ればアリエナイこと。
枯れ葉を分解できる木材腐朽菌、共生菌と共生した苗生産が必要である。
樹木を植える前に、土壌に木材腐朽菌を繁殖させておく。
その後に苗木を植える・・・。
これが自然の法則を再現した栽植法である。
地球の地表は好気性菌の木材腐朽菌が支配する菌だからである。
照葉樹林の地表は毎年生産される「枯れ葉」を分解する木材腐朽菌が支配する。
地球上の陸上の植物の80%以上は「枯れ落ち葉」の中に自生している。
これを防潮の森に一日でも早く再現することが成功への近道である。
木材腐朽菌が生息するエリアでは、敷き藁は短時間に分解され土壌化される。
リグニン、セルロースの高分子糖。この養分が樹木を育てる。
木材腐朽菌が生息しな土壌では、潜在自然植生が構築されるまで長い時間が必要である。
木材腐朽菌が生息しない新しい土壌に植えるということは、人間の身勝手な行為で、
共生菌の生息しない用土でポット育苗された苗を、新たな土、更地に栽植することは、
植物の立場に立てば・・・ 泣き泣き生きなければならない境遇に遭遇することである。
人間は津波で泣いたが・・・植物は新しい土壌に移植されて泣いている・・・。
新しい土壌では・・・手塩にかけて育てないと・・・木材腐朽菌が切り札。
植物は芽生えたところで生き続ける。
植物は移動できない。移植は人為的な移動である。
本当に正しいゴール樹種選定が・・・人間に出来るか・・・がポイント。
自然に全て任せるのが良いのであるが、植樹して急いで森を作るのは・・・
大きなリスクを伴う。このリスクを軽減する技術が木材腐朽菌と共生した 菌根苗を植える、 土壌に木材腐朽菌を 生息させる技術である。
木材腐朽菌が生きている土壌に栽植と、生息しない土壌に栽植したときの活着、生長に
大きな差が生まれる。
例えば、今回の津波で流されたエリアにもラン科植物は自生していただろう。
その自生地を再生しようとして防潮の森に栽植しても、恐らく全て枯れる。
なぜなら、新しく盛り土された土には「ラン菌」が生息していないからである。裸地と同じである。
代償植生、潜在自然植生のキイポイントが枯れ落ち葉を分解する木材腐朽菌との共生であ る。木材腐朽菌の菌糸が森を作っているからである!
木材腐朽菌が生息するからこそ植生の遷移が行われる。
コケから一年草、一年草から多年草、多年草から樹木 陽樹から陰樹。
個の遷移を支配しているのは枯れ落ち葉に生息する木材腐朽菌である。
植生を考えるとき、これまでは枯れ落ち葉、植物死骸を分解する木材腐朽菌を役割を削除して きた。植物は本当に光合成のエネルギーのみで生きて、代償植生、自然植生、潜在自然植生を
構築してきたのだろうか。
1株に約20gr 根元にパラパラ撒く。
2~3年雑草の発芽を抑制する効果もある。
枯れ落ち葉を分解する。
ほとんどの樹木は木材腐朽菌と共生して生きている
雨降り後約10日で木材腐朽菌が繁殖始める。
草取りを・・・大幅に軽減できる
ボランティアによる除草作業
敷き藁では、隙間に雑草が芽生えるために、数年間除草する必要がある。
樹木を育てるのには・・・。 草と樹木の戦いでは、当初樹木に勝ち目はない。
新しい造られた地面は草本が主役だから・・・・。 樹木育成は手間がかかる!
これまでは左写真のように、樹木を植えた後、地面に敷き藁を施工してきた。
雑草抑止、乾燥、地温を高温、低温防止、土壌保全が出来るからである。
しかし「わら」は短時間に分解し土壌に還る。
その後、雑草が猛列に繁茂する。
植林、植樹に「手間いらず」ということはない。メンテナンスフリーということはない。
樹木、草木を立派に生長させるには、人間が植えたものは、人間が管理しなければならない。
そこで開発されたのが植物を原料にして作る生分解防草シートである。
「樹木ハット」は・・・苗木にやさしい、土壌にやさしい防草シートである。
これからの植樹、植林の救世主である。
木を、樹を・・・植えても、
大きく成長するまでメンテナンスフリーではない。
雑草対策が数年間必要になる。
乾燥、土壌高温、豪雨による土壌流失・・・・。
木を植えることは割合容易なことで、森を創る植樹企画をすれば、
多くのボランティアも参加するが、その後、何年にもわたって雑草との
戦いになる・・・・。
この苦労の多い作業を一挙に解決するのが、
土壌微生物によって分解し土に還る生分解防草シートで製造した
「樹木ハット」である。
防草シートシートには石油化学製品のものが多く販売されているが、
植林、植樹には使用できない。土に還らないために、回収して
産業廃棄物として焼却処分しなければならないからである。
樹木ハットに栽植したドウダンツツジと菌根イソギク 11月の状態
草取りの必要が無く、美しい景観を造ることができる。
樹木ハットは生分解防草シート
土壌微生物で分解して土壌に還ります。
数年間、難儀な苗木根元の草取りから解放されます。
50㎝ × 50㎝ 1包み 100枚入り
抑えピン 4本必要 価格お問い合わせください
➡ 防草シート 樹木ハット
苗木の根元を樹木ハット施工すると、
雑草防止。
乾燥防止。
土壌高温防止
土壌流亡防止。
サイズ 100㎝ x 100㎝ 茶色
1枚 単価 お問い合わせください
抑えピン 1本 単価 40円 (1枚に付きピン8本必要)
10枚以上ご注文ください 詳細お問い合わせください。
土壌に還る年月 平均して約5年。
土壌に還るので焼却処分する必要のない次世代防草シート。
TEL 0237-86-3223
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樹木ハットは・・・雨水を通しますので、
周囲に草花を栽植できます。
日本における緑化は樹木ががほとんど。
公園の樹木の根本は雑草がボウボウ。
この問題を解決したのが「樹木ハット」。
樹木ハットは樹木の根元を・・・雑草から護るだけでなく・・・
高温、乾燥、低温を防ぎ、豪雨の土壌流失を防止します。
樹木ハットは樹木の根を優しくいたわる帽子です。
根が元気なら・・・葉も、枝も・・・花も元気。
ユニチカ(株)
生分解防草シート使用
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