なぜ夏負けしない?
 宇井清太の栽培法のもっとも大切なポイントは、猛暑の夕方の「空気への潅水」である。
 空気の中に潜んでいる水蒸気の「潜熱」の問題である。
 これまで蘭界では、この「潜熱」のことが取上げられたことはない。
 40度、湿度70%。
 この湿度に含んでいる水蒸気に潜んでいる膨大な熱「潜熱」。
 栽培場の地域全体を覆う「潜熱」。
 熱帯夜に潜む「潜熱」。
 
 熱帯地方の高山。
 午後の3時ともなれば・・・・麓から高温の水蒸気を含んだ空気が上昇してくる。
 2000m、3000mまで上昇した時、一気に水蒸気に含んでいる「潜熱」が冷却される。
 温度の低い水蒸気になる。
 低い温度の「潜熱」を含んだ空気がオドントを包む。

 当然、この空気は飽和水蒸気となって空中で結露。

 深い霧が発生する。

 問題は、日本の夏、平地でこのような水蒸気の「潜熱」の変化が起きないこと。
 同じ「潜熱」を含んだ空気を扇風機で廻したところで、気休め程度の効果である。
 だから猛暑という。
 高温の水蒸気を攪拌したり、送り込むことになる。
 扇風機が効果があるのは「発汗」「蒸散」の作用と「乾燥」状態のときだからである。
 オドントの自生地とまるで逆の管理である。
 病気が怖くて・・・夕方潅水しない場合に・・・扇風機廻したら・・・・どうなる?
 ドンドン・・・身体が弱ることになる。

 「潜熱」の交換。
  夕方空気に「潅水」する。
  このとき湿度70%なら・・・・あと30%水蒸気が含める。
  空気に潅水すると、(この潅水する水の温度が低ければ低いほど良いのが、)
  一気にラン栽培場の空気の「潜熱」を変化させることが出来る。
  自生地のように。
  
  この場合、栽培場の周囲に「不織布」を張り巡らせておけば完璧である。
  この潅水の水が不織布を濡らす。
  これが素晴らしい環境を作りだす。
  オドントの自生地の夕方の霧は・・・山全体というスケール。
  ならば、せめて・・・栽培場の面積だけでも・・・・山と似たような湿度にしたいものである。
  この不織布が、外からの空気の流入を緩慢する。関所の役目になる。
  こうすると5,6時間は保つ。
  「気化熱」での冷却も期待できる。
  大氣の「顕温」も・・・猛暑の夜でも少し下がってくる。
  

  このように、毎日夕方空気に潅水すれば、当然ランにも潅水することになる。
  葉を濡らす潅水になる。
  問題は、これまでのコンポストでは、このような潅水を行なえば多湿になって、
  このような潅水を出来なかったのである。
  SUGOI−neの開発の意味は、この毎日の「潜熱」交換の潅水が出来るようになったということ。
  このためにSUGOI−neを「膨張」させて固くしている!!
  SUGOI−ne単用の「固さ」でなければ、この潅水は出来ない!!
  SUGOI−neの固さには深い宇井清太の猛暑対策の秘密があったのである。
  こういう秘密の技術があったからこそ5000坪も栽培できたということ。
  ここだけの話であるが・・・・

  SUGOI−neの固さの意味は、猛暑の「潜熱」をどうするかという意味なのである。
  ところが、SUGOI−neは固くてダメ・・・という。
  ミックス・・・という。
  
  全然、猛暑の時の「潜熱」のこと考えない。
  水ゴケのように軟く植える。
  軽石のように水を含む。
  これでは猛暑の「潜熱」を交換する空気への潅水は出来ない。
  あげく、夕方潅水すると・・・病気が出る!!
  夜中に潅水!!
  そういう栽培法になる。
  これでは、日本の猛暑に勝つことは出来ない。
  本を読んだ位ではランは作れない。
  中途半端な知識を持つと・・・SUGOI−neを理解できない。
  そういうことである。

  夏の潅水は第一番目に「空気」にやる。
  空気の水蒸気を変えるためである。「潜熱」を変えるためである。
  SUGOI−neの固さと毛細管現象は、これを可能にしたのである。
  
  SUGOI−neの固さには以上のような猛暑対策が秘められていたのである。
  このことはパフィオも同じ。


    気化熱、「潜熱」、 顕熱の詳しいことはここにクリック            

 
 
 
 

 猛暑に勝つ!
  連日、ハウスの中は40℃。
  その条件下でも夏負けしないで、写真のように赤印に
  リードと花芽が出てきている。

  根は伸長を休まない。

 写真撮影  7年8月27日 月曜日 6:17:11

   SUGOI-ne2号ゴールド栽培。
    紫外線カット。
    散光。不織布
    葉の検温 夕方潅水
    ペクチン潅水法による潅水
    ポリ鉢植え。

  
猛暑に勝つ!
     宇井清太の新栽培法


  オドント系のランにとって、日本の国は「灼熱地獄」である。
  猛暑の中で、美しい花を見たいというのは、人間の身勝手というものであるが、
  猛暑に勝つ!
  そういう栽培法があるのである。
  SUGOI-neの開発で、ようやく猛暑に負けない栽培法が確立した。
  これまでのコンポストでは、どうしても出来なかった新領域の栽培法がようやく確立した。
  SUGOI-neによって、ラン世界が一新する!!
 
  SUGOI-ne2号ゴールドによる
                    オドント系の栽培

                                           
宇井清太
 
HOME       BACK

konnposuto 1069