成功するには・・・・ちょっとしたコツがある!!
ラン菌を落ち着かせ・・・自生地を再現するという操作である。
これをしないと失敗する。 自生地の環境は奥が深い!!
2008年 4月10日 写真撮影。
ウズラバハクサンチドリの自生地を考察
高山の草地に自生するハクサンチドリ。
この自生地を観察すると、植物の死骸、
枯れ葉などは材木腐朽菌の活動が低温のため
活発でないために、一年で分解していない。
地面の上には数年に亘る植物の死骸、枯れ葉が
堆積している。
このことから自生地の窒素循環を考察すれば、
相当多量のアンモニア態窒素と亜硝酸態窒素を
含む土壌であることが推測できる。
熱帯に自生するランと、高山の寒零地に自生する
ランでは、吸収する窒素形態が異なるのは、
材木腐朽菌による炭素循環は似ているが、
バクテリアによる窒素循環の速度に大きな
違いがあることによると思われる。
ランの進化は・・・・奥が深く・・・・多様である。
ハクサンチドリのような草地自生するランは、
石灰岩、蛇紋岩地帯のような極端な貧栄養地ではない。
栽培では糖が大きく関係するかもしれない。
軽石、鹿沼などの用土では、チドリ系のランは
栽培困難なことが、以上のことから推測できる。
ウズラバハクサンチドリ SUGOI−ne単用播種成功
いよいよ発売 ラン界に新世界を拓く
世界初の新技術
SUGOI-ne 単用によるランの播種法
SUGOI-neによるプロトコーム人工種子化技術による播種法
宇井清太 責任編集 発売中
500枚限定。 ご予約ください。
CD-RM 1個 単価 ¥10000、−
今回の技術の全てを公開します。
東洋ラン、野生ラン、洋蘭に新たな可能性を拓く革命的技術。
豊富な写真で、この播種法の全てを詳細に公開します。
多くのランで実験してみてください。
著作権所有者 宇井清太
SUGOI−neによる自生地再生が見えてきた。
例えばニオイエビネ。
「御蔵島」のニオイエビネは乱獲の果てに自生地御蔵島では「絶種」した!!
これを再生できるか????
山から掘るのは誰でも出来る・・・・
だが山を再生するのは誰も出来ない、出来なかった!!
現在の日本の園芸界の「負の遺産」である。
気がついた時は既に手遅れであった。
これまで、エビネを栽培してきた用土では、絶対に自生地を再生できない!!
エビネ界の背負う「負の遺産」である。
山堀株を崇拝、熱狂的に信奉した果ての無惨である。
このことは原種を崇拝する洋蘭界も同じ意味を持つ。
今回のウズラバハクサンチドリがSUGOI−ne単用で発芽したことは、
絶滅した自生地を宇井清太新発見のラン菌を用いれば再生可能である・・・
SUGOI−neであれば再生可能である・・・・
そういう画期的な意味を持つ。
SUGOI−neはラン界に革命的な世界を拓いてゆく・・・。
SUGOI−ne1号単用
3月19日現在2本発芽している。
この実験によって、SUGOI−neによる播種技術が
ほぼ解かってきた。ラン菌の世界が見えてきた。
自生地再生、絶滅危惧種再生、保存への道が見えてきた。
SUGOI−ne1号単用
3月19日現在 4本発芽している
ダグティロイザ属 (ハクサンチドリ属)は約30種。
旧大陸の北部の冷温帯の草地に自生するが、ウズラバハクサンチドリは、日本の北部高山地帯に自生する。
高山植物に属するランである。
氷河期に北から日本に進出し、温暖化になると低地では姿を消し、高山地帯に取り残されてたランである。
今回播種に用いたものは月山の標高1800m付近に自生したものである。
この属はヨウロッパの高山、亜高山、日本の北海道、本州の中部以北、朝鮮、オホーツク沿岸、
カムチャッカ半島、アラスカ、イギリス、ヒマラヤ、中国西部、ヨーロッパ西北部に自生する。
この属はオルキス属として分類されてきたが、学者によって異なる属として分離されたものである。
オルキス属は地中海地方、トルコ、中国にも産する。
この属のように寒冷地にもランは自生するが、このような場所に自生するランであっても、
ラン菌と共生しなければ発芽できない。
ということは、こういう高山、寒冷地にもラン菌が生息するということである。
このラン菌というのは材木腐朽菌である。
宇井清太が発見した材木腐朽菌は高山、寒冷地の材木腐朽菌ではない。
しかし、材木腐朽菌はシタタカである。
その生息エリアは熱帯から寒帯まで分布する。
宇井清太はこの材木腐朽菌が高山のランまで発芽出来る共生菌とは想定しなかった。
寒冷地に自生するランの共生菌は別な材木腐朽菌であろうと考えてきた。
しかし、もしかして・・・・ひょっとして・・・・ということから、SUGOI−ne1号に播種してみたのである。
やはり、ラン栽培は・・・・やってみないと解からない。
大地の世界は菌が主役の世界。
科学は・・・ほとんど・・・・この世界を未だ解明していない。
宇井清太の新発見したラン菌は地球全土に生息しているのかもしれない!!
ならば・・・ランが地球のほとんどの場所に自生している説明がつく。
CymbidiumにはCymbidium固有のラン菌。
カトレアにはカトレア固有のラン菌。
パフィオにはパフィオ固有のラン菌。
エビネにはえびね固有のラン菌。
そういうことではなかったということが実証された。
これは、SUGOI−neが多くのランで、素晴らしい生育をする謎が解明されたという意味で、
非常に重要なことである。
このことからSUGOI−neは、今後、全てのランの「標準コンポスト」になる!!
そういうことである。
今回のウズラバハクサンチドリのSUGOI−ne単用で発芽成功によって、
SUGOI−neが今後、近い将来ランの標準コンポストになることが確定した。
SUGOI−neが究極のコンポストとして定着するだろう。
更に、この材木腐朽菌は、ラン科植物のみの共生菌なのかという問題である。
ラン植物が自生する場所の周辺は、より豊富な植物死骸、枯れ落ち葉が堆積している。
この豊富な枯れ落ち葉を材木腐朽菌が見逃すはずはない・・・と推測するのが自然である。
更に植物の中にはキンポーゲ科植物のように「離層」を無くした植物もある。
枯れた葉は、株の周囲で材木腐朽菌によって分解されている。
高山というのは夏が短いから一年草より多年草が多い。
ということは、同じ場所で毎年枯れた葉は材木腐朽菌によって分解されているということになる。
こういうことから 多くの高山植物、亜高山植物も、
宇井清太新発見のラン菌と共生して生きている可能性がある。
そのように考えると、SUGOI−neによるそれら植物の栽培が可能で、しかも素晴らしい生育をする可能性がある。
実際の栽培実例では・・・・
寒冷地のハクサンチドリ属の自生地にはツツジ科植物、アラスカではブルーベリーも自生する。
これまでの栽培実験ではブルーベリーも素晴らしい生育をする。
更にオルキス属の自生する地中海沿岸、トルコにはクリスマスローズも自生するが、
SUGOI−ne1号でクリスマスローズも素晴らしい生育をする。
以上のようなことから・・・今後・・・アフリカに自生するディサの発芽も可能かもしれない。
南アフリカのケープタウン近くに自生する君子ランが、
SUGOI−neで素晴らしい生育をすることから、可能性があるかもしれない。
ラン科植物の自生する場所は材木腐朽菌が主役の世界である。
その自生地はラン科植物のみでなく、多くの植物の自生地でもある。
その場所には「腐生植物」も自生する。
SUGOI−ne1号で「腐生植物」が栽培できれば・・・・・
宇井清太新発見のラン菌が地球規模の炭素循環を行う菌として画期的なものとなる。
「イチャクソウ」の栽培の成果が待たれる!!
SUGOI−neは・・・
野生ラン栽培を革新する
この発芽成功から解かるように、野生ラン栽培の絶対条件がラン菌との共生だということ。
これまで、日本の、世界のラン、野生ランの栽培は、ラン菌削除の用土で植えてきた。
軽石、鹿沼・・・・クマガイソウもエビネも、アツモリ、カキラン・・・・とんでもない用土である。
そういう用土で栽培してきたから・・・・アツモリもクマガイソウも・・・・絶種に近い状態。
山から掘ってきたランを、発芽もしない用土で植えてきた。
死ぬのが当たり前である。
水ゴケにラン菌はいない。
バークにラン菌はいない。
種子を蒔いても発芽しない。
そういう用土で・・・・これまで栽培を行ってきた。
ラン栽培に科学がなかったのである!!
この科学のない用土の中で・・・おびただしいランが生命を落としてきた。
無惨である。
野生ラン無菌播種は成功したが・・・
成株にするのが難しい
野生ランの無菌播種の研究は、難発芽性ランで行われている。
カキラン、クマガイソウ、レイブンアツモリソウ・・・・・。
無菌発芽に成功した。
しかし、問題は・・・・その後である。
フラスコ内発芽は出来ても、そこから苗の育成、成株までの培養が問題になる。
フラスコ出し、馴化・・・・・
その後の生育も遅々として進まない。
なぜか?????
この疑問が、今回の成功によって解明されたということである。
これまでの培養に用いた用土は、軽石、バーク、赤玉、鹿沼・・・・・
何処にもラン菌がいない。
ということは・・・・自生地における材木腐朽菌による「炭素循環」がないということである。
こういう用土に肥料を与えても・・・半分欠落している。
炭素循環と窒素循環が自生地だからである。
肥料の窒素というのは・・・窒素循環の産物である。
フラスコから出された小さな苗が・・・・最も欲しいのは糖のエネルギーである。
小さな苗が光合成するときに必要なのは窒素ではない。
糖のエネルギーである。
このことが、今回の発芽成功で証明された。
SUGOI−neにおける宇井清太新発見ラン菌(材木腐朽菌)が見事に糖を作成したからである。
このことによって・・・・
これから野生ランの無菌培養した小さな苗、
それから培養する時のコンポストはSUGOI−neが理想である。
SUGOI−neで培養すれば、馴化は容易であり、成株までの培養も容易である。
エビネ、クマガイソウ、アツモリ・・・・野生ランの救世主。
採り蒔きか、冷蔵処理か。
今回の試験では採り蒔きは発芽をみなかった。
100%湿度で冷蔵処理した種子のみ発芽した。
このことは何を意味しているのか?
日本の高山性ランの自生地は、晩秋から春までの長い期間雪に覆われる。
ほぼ100%の多湿条件下で0℃近い温度である。
この積雪、低温に種子は遭遇する。
ここに「発芽抑制物質」を具備しなければならなかった理由がある。
この「発芽抑制物質」は未熟種子には見られないことから、
無菌播種法では「発芽抑制物質」が形成される前の未熟種子を播種して発芽成功してきた。
今回の実験では完熟種子を約半年間3〜5℃で冷蔵処理した。
この期間に「発芽抑制物質」が消滅したのか?
ラン菌が分解して消滅したのか?
いづれにしても発芽に成功した。
このことから、完熟種子に発芽抑制物質を具備したランでは、
今回と同じように100%湿度条件下での冷蔵処理後、SUGOI−neに播種すれば、
園芸的価値のある野生ランのアツモリソウ、クマガイソウ・・・・その他の野性らんが発芽の可能性があると見られる。
多くの皆さんの試験研究を期待する。
ニオイエビネ、カンラン、シュンランの種子にも、この発芽抑制物質があるから、
このランにおいても期待できるのではないか。
この発芽抑制物質が宇井清太新発見のラン菌が「分解」するということであれば、
他の植物の種子の場合でも、SUGOI−neが使えることになる。
材木腐朽菌というのは、近年の研究でダイオキシンなどを分解することが知られている。
このことから、SUGOI−neのラン菌が発芽抑制物質を分解することは想定可能である。
ランがラン菌との共生関係を結ぶ上で、単に炭素循環の養分供給に限定されたものとは考えにくい。
四季の変化、特に高地に自生するランにとって夏の期間は短い。
熱帯に自生するランでは受粉から完熟種子になるまでの期間は、300から400日を要する。
これに比較して高地に自生するランでは100日程度で完熟する。
短時間に完熟しなければ雪に季節になる。
夏一番に咲いた花の種子は9月頃に既に完熟する。
この種子に・・・発芽抑制物質がなければ・・・プロトコーム状態で雪が積もる。
全滅。
子孫を残すことは出来ない。
この場面で、ラン菌の菌糸が出す「酵素」を利用して発芽抑制物質を分解する・・・・???
このように考えると・・・今回の成功の説明がつく。
「雪解け水」。
この水が発芽抑制物質を洗い流すのではない。
宇井清太は、30年ほど前に、シュンランの種子を冬の期間井戸水を点滴にして、
種子を洗って無菌播種を行ったことがあるが、見事に失敗した経験を持つ。
あれから今日まで・・・・ラン菌が発見できなかったために、発芽抑制物質の研究は進めること出来なかった。
硝酸態窒素の問題
ランの無菌播種では窒素の形態が大きな問題である。
尿素からアンモニア態窒素、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素となり、植物によって吸収する窒素形態が異なるからである。
特にランにおいては、種によって異なることが知られている。
熱帯、亜熱帯エリアに自生するランでは、硝酸態窒素を吸収するものがほとんどである。
このことからハイポネックス培地で容易に発芽するランが多い。
温帯、高緯度、高山に自生する野生ランでは、ハイポネックス培地では発芽を見ないランが多い。
アンモニア態窒素が有効なことが多い。
これは何を意味するものなのか?????
寒冷地における窒素循環が関係しているのか???
今回のSUGOI−ne播種成功は、こういう窒素の問題から「難発芽」になっているランにおいて、
人為的な培地の問題を一気に解決するものである。
コンポストは植物栽培の根本である!!
今回のウズラバハクサンチドリのSUGOI−ne発芽成功によって、
日本のラン界は一変するだろう。
自生地における炭素循環。
窒素循環を再現出来るということは・・・・
本当にランが喜ぶラン栽培法が確立されることになる。
これまでのラン栽培法は過去のものになる。
SUGOI−neを中心にしてラン界は新たな時代に突入した。
園芸界の常識を根底から覆すことになる。
植物栽培の根本は「コンポスト」である。
ようやく、理想的なコンポストが完成したことになる。
思えば・・・・この200年・・・・コンポストの進歩はなかった!!


発芽試験
Dactylorhiza aristata Forma punctata
ウズラバ ハクサンチドリ
種子採取地 山形県月山
種子採取 2006年9月下旬 完熟種子
種子冷蔵 2006年9月下旬〜2007年3月7日まで
種子冷蔵温度 3℃から5度 湿度100%
播種 2007年3月7日
用土 SUGOI−ne1号単用
用土の準備 SUGOI−ne1号を2007年1月に湿度を与えて
膨張させ、最低温度8℃以上でラン菌繁殖させた。
この鉢に播種
鉢の種類 ポリ鉢 3号鉢。
培養環境条件
紫外線カットフィルム下、80%遮光下で、
3月から10月 8℃から35℃
11月から3月 5℃から25℃
湿度条件 オシボリ状態を維持するため時々井戸水潅水。
肥料 なし
○ 発芽成功 2008年3月9日 2鉢で発芽確認 (下写真 参照)
注
対照区として 冷蔵処理しないでSUGOI−ne1号に直播した。
この区は発芽しなかった。
著作権所有者 宇井清太
著作権に関わる全ての行為を禁じます。
SUGOI−ne最新情報
世界初の快挙
SUGOI−ne1号 単用
ウズラバハクサンチドリ 播種 発芽成功
培養者 宇井清太
8年3月19日 水曜日 10:23:59
konnposuto 1137