SUGOI-neの毛細管現象と素焼鉢
SUGOI-neは絶妙な毛細管現象を目標に開発した。
これまで使われてきたコンポストで、SUGOI-neのような優れたものは一つもない。
この理由で、鉢を腰高にしたり、胴回りに穴まであけた。
色々工夫してきたのも、毛細管現象の悪いコンポストしかなかったからである!!
鉢の内壁への密着性が良くない。
SUGOI-neは潅水すると40%膨張する。
鉢の内壁に密着する。
このことは、別な見方をすれば、
素焼鉢の場合、あまりに密着しすぎて、鉢の胴回りから水分が盛んに蒸発することになる。
水が溜まらないが、逆に乾燥しすぎるということが出てくる。
ラン栽培は鉢を乾かして潅水するのが理想である。
が・・・・これは完璧な管理をする場合である。
ランの中には乾燥しては困るものも出てくる。
毎日の生活の中で、潅水できない日も出てくる。
以上のことから、
SUGOI-neはプラ鉢、ポリ鉢植えが良い。
SUGOI-neの絶妙な毛細管現象は、プラ鉢、ポリ鉢でも多湿にならない。
鉢底から鉢の上まで毛細管で結ばれているため、
鉢底の水が・・・・どんどん上から蒸発する!!
SUGOI-neに軽石など混合すると、この毛細管を遮断してしまう。
乾き具合が均一でなくなる。
SUGOI-neの毛細管現象と鉢の形。
前記したようにSUGOI-neは絶妙な毛細管現象を持つ。
したがって、東洋ランのような腰高の鉢は無用である!!
むしろ「平鉢」が良い。
この方がランの根の生態に合致している。
ランの根は地表から浅いところに横に伸びる性質を持っている。
地表近くであれば「酸欠」など起こらない。
ラン菌も「酸欠」では生きられないから、
枯れ葉の堆積している地表に生息している。
SUGOI-neの毛細管現象とウオータースペース。
ウオータースペースは何故必要なのか?
絶妙な毛細管現象を持つコンポストがなかったからである。
鉢の縁までコンポストを入れれば、潅水したとき、
中に染み込まないで外に流れてしまう。
水ゴケを乾燥させれば、水はじきして・・・・どうにもならない。
SUGOI-ne植えの場合は、ウオータースペースを無くした方が良い。
潅水した水が・・・・スーと染み込んでゆく・・・・。
SUGOI-neと根の呼吸作用及びラン菌の呼吸作用。
コンポストに要求される条件の一つに「通気性」があります。
この通気性は根の呼吸作用に必要な酸素の問題で、極めて重要です。
ランには気根を持つものも多くあり、一般の植物よりも通気性は重要に考えられております。
SUGOI-neの絶妙な毛細管現象は、別な見方からすれば、
「通気性」が優れているということになります。
SUGOI-neはよほどのことがない限り「酸欠」で根腐れは起こりません。
根にペクチンが発現する状態では、SUGOI-neに十分な空気が供給されるからです。
SUGOI-neに生息する「ラン菌」も呼吸作用を行なうが、
腰水栽培以外の普通の鉢栽培では、
短時間に「ラン菌」は激しい繁殖を行う。
乾燥したSUGOI-neで植えて潅水し30〜40%膨張した状態でも、
激しい繁殖を行ない、速やかに自生地の埴生を再現する。
ランの根は「菌根」である。
このことは良く知られていることであるが、
これまでラン栽培の現場において「菌根」にする栽培はなかった。
通水、排水に視点が置かれ「菌根」は削除された。
ラン栽培であっても、栽培されたランの根は「ラン」の根ではない!!
そういう・・・おかしな植物にしているのが・・・現在のコンポストである。
自生地というのはランが主役の世界ではない。
「微生物」が主役の世界である。
SUGOI-neは、ラン菌が喜んで繁殖、生息できるコンポストである。
一般の植物では土壌に有機物を入れると元気が良くなるといわれている。
有機物が元気良くしているのではない!!
有機物は土壌の中にいる微生物のエサである。
微生物が植物を元気良くしているのである。
ランも同じである!!
どんなランも、有機物を餌さにして生きている「ラン菌」と称される材木腐朽菌と共に生きている。
このことを現在のラン栽培は忘れてしまった!!
腐植は目つまりを起し根腐れの原因ともなる。
事実・・・そういうことが起こる
そこでなるべく材木腐朽菌が繁殖出来ないコンポストが探された。
そしてランの根を持たない「ラン」が出来上がった。
軽石に植えられたランの根は「菌根」ではない。
パフィオの根はどうか?
簡単に言えば、水ゴケ、軽石、バーク、ヤシガラ・・・・などの根は、
本来のランの根ではない!!
菌根ではない!!
菌根と毛細管現象、通水・・・・酸素の問題が、
これまでのコンポストは追究されないで来た。
一口に言えば・・・・山草栽培のコンポストがランに利用されたに過ぎない。
バークがアメリカで使われるまでは・・・・。
江戸時代から変わっていないものもある!!
ランの新種の発見への情熱は、世界の隅々まで行なわれ、
秘境はない状態であるが、コンポストの問題は進化しなかった。
このラン栽培の根本とも言えるコンポストの研究が進化しなかった状態に、
原種ブームが仕掛けられたのである。
結果は・・・枯れるためのラン。
今もって・・・・ランは「難しい」!!
激しい通水はランによくない!!
現在使われている軽石、鹿沼、バークなどの激しい通水は、ランには合わない!!
なぜなら、そんな場所にランの種子が舞い落ちても・・・雨で流されるでないかい?
ランの種子から見れば・・・・集中豪雨。
崖崩れ、土石流・・・・。
自生地では絶対ありえない「通水」の状態である。
ランは芽生えた所で大株になる!!
だから、SUGOI-neが最高にランから喜ばれる。
通水と毛細管現象は根本から異なる「現象」である!!
混同してはならない。
簡単に言えば・・・・軽石は用土ではない。ただの「詰め物」。
株をぐらつかせないための・・・・。
培養基のドロドロ寒天の中に根は伸びる。
ドロドロでも根は腐らない。
なぜ?
SUGOI-neを考える場合、このことがヒントになる。
SUGOI-neは基本的には、この寒天のドロドロでも大丈夫に作った。
だから、SUGOI-neで植えた場合、乾燥気味の潅水より多湿気味の方が成績が良い。
軽石、バークと同じ物差しでSUGOI-neを計ることは出来ない。
これまでの園芸の常識を超えたコンポストである。
SUGOI-neの1号、2号を選択するとき、皆さんはこれまでの栽培経験で、
2号が粗いから2号を選択するようであるが・・・・仕方ないか。
何事もやってみないと解からない!!
ランのことなど、誰も・・・・殆ど解かっていないのだから。
ランのことはランに聞け!!
そういうことのようである。
SUGOI-ne1号が風化して、
ラン菌が繁殖しているところに・・・・
根が盛んに伸びてくる。
SUGOI-neが風化した鉢表面のの毛細管現象は、
自生地と非常に近い条件である。
なぜ・・・軽石、バークでランは作れるのか。
ランは鉢の用土から水、養分を吸収しているのではない。
バンダ、コチョウランの根を見れば理解出来る。
地生ランのカンラン、スンラン・・・・多くの野性らんでも同じ。
鉢植えしたときの用土は簡単に言えば「詰め物」である。
水は根の「柔組織」に蓄えられる。
鉢の中から速やかに余分の水は抜けた方がいい。
バンダの根を見れば、柔組織組織に100%水が入れば・・・
それ以上の水は流れ落ちるようになっている。
この意味で、根の柔組織に水が染み込む時間が必要になる。
柔組織の毛細管現象の速度。
この速度より早く排水されれば・・・「水道」となる。
Cymbidiumでは夏、葉の温度下げ、ガス交換の潅水は30分も行なう。
これなら、全部の根の柔組織に100%満水になる。
自動潅水と手でチョロチョロやるのでは・・・・毛細管現象のこと考えると、
自生地の雨降りの再現という意味では、自動潅水がより近いことになる。
水ゴケ上のウオータースペースというのは、
水ゴケの水はじきの欠点を・・・・補うためのものである。
水ゴケ植でも、30分も自動潅水すればよいのであるが・・・・・
花のあるときは出来ない。
だから・・・水瓶のウオータースペースに水を注ぐ潅水になる。
これが不揃いの元になり、カトレアの大鉢つくり切り花栽培は不可能になる。
コチョウランのコンポストは・・・殆ど「詰め物」。
水と肥料で作れる・・・・温度が充分あれば。
この栽培法は一つ間違うと「糖尿病」になる。
「切花栽培」は出来ない。
数年間、株の勢いを維持できない。
だから・・・贈答の「寄せ植」になった。
ホントの使い捨てのラン。
やはり、株を維持するには絶妙な毛細管現象とラン菌との共生。
SUGOI-neはこの原点に変えるランつくりを拓いて行く。
当たり前のランつくり。
ランの自生地には集中豪雨も降れば、旱魃もある!!
軽石のようなものでは旱魃では生き残れない!!
どちらの条件にも適合するには、
どんな激しい雨も吸収して、表土が流れない条件が必要である。
逆に大旱魃でも・・・ランが生き残る為の水分保持が絶対の条件。
バルブのないランでは特に・・・・。
これから考えると、
東洋ラン等で使われている用土、鉢は「手塩にかけた「潅水」を必要とする。
至れり尽くせりの・・・・管理。
そこがイイ・・・・のか、
ランから見れば・・・自生地の方がイイと想っているのか。
SUGOI-neは、ランから見たときにも最高のコンポストでもある。
SUGOI-ne1号は上の写真からも解かるように、コンポストというよりも、
「培養基」と考えたほうが良いのかもしれない。
温度さえ充分にあれば・・・・観点培養のように・・・・
ドロドロ状態の中根は伸ばしてゆく!!
この現象から発展させたのがSUGOI-ne スーパードリームである。
SUGOI-ne スーパードリームは水に浸けて粉状にして使う。
寒天培養基の養分、肥料分よりも豊富に含有している。
だから、直ぐに活着する。
宇井清太新発見の材木腐朽菌が・・・・
数日で鉢内に繁殖し・・・・ランとの共生関係を構築する。
これまでのコンポストの概念からは、およそ想像出来ないことが現実に起こる!!
SUGOI-neは植えてみなければ解からない。
この実験からも解かるように・・・・「ミックス」というのは、
SUGOI-neの優れた特質を台無しにすることである。
過去の技術をSUGOI-neの持ち込んではならない!!
写真左
SUGOI-ne1号を水に浸けて、ドロドロの状態にして、
それを固くしぼって・・・・それで植えたCymbidiumの苗。
このように植えても絶妙の毛細管現象を行なうため、
毎日の潅水で根はぐんぐん伸びる。
通気のの問題など起こらない!!
蘭菌が働いてくれる!!
この状態は「寒天培養」の寒天の中に根が伸びる状態と似ている。
違うところは「菌根」になっているところである。
寒天では・・・ドロドロでも根腐れは起こらない!!
SUGOI-neは・・・これと全く同じ。
ペクチンが出た状態であれば、根腐れは起こらない。
柔らかく植えても・・・・。
SUGOI-ne毛細管現象の実験
ドロドロ状態で植えた場合の根の伸長
SUGOI-neは・・・なぜ・・・スゴイのか。
SUGOI-neは製造するとき「細胞壁」を「破壊」しているからである!!
このことがSUGOI-neの「毛細管現象」を素晴らしいものにしている!!
この細胞壁破壊は・・・SUGOI-neが粉になっても、全然大丈夫の理由である。
吸い取り紙に・・・インクが・・・吸われるような毛細管現象。
これが実現した。
同じ「粉状」でも軽石、バーク、鋸クズ・・・の粉と、
SUGOI-NEの粉は異なる毛細管現象である。
「細胞壁破壊」。
これがSUGOI-NEの・・・・スゴイネである。
寒天をつくるとき・・・凍らせる!!
天草の「細胞壁破壊」が細胞が凍ることによって起こる。
昔の人は頭がいい!!
「凍み大根」。
これも細胞壁が凍ることによって破壊されるから・・・・
味が染み込む!!
SUGOI-neに絶妙な毛細管現象があるのは、同じ理屈である。
この細胞壁破壊は自然ではどうか。
植物の細胞壁のペクチン、セルロースは、
材木腐朽菌の酵素によって融かされ破壊される。
それが腐植となる。
ランの自生地には・・・・細胞壁が破壊された植物の残骸が堆積している。
この毛細管現象をランは好きで・・・そこに根を伸ばしてゆく。
バークというのは材木腐朽菌が繁殖、分解出来なかった組織。
年数の経た針葉樹の外皮は丁度ヨロイみたいなもの。
この材木腐朽菌が太刀打ちできない組織で木質部を守る。
これでランを植えても・・・ランが喜ぶわけではない。
全然ラン菌も住めない。
軽石もバークも・・・・岩石、植物の違いがあっても、
腐らない、材木腐朽菌が住めないでは全く同じ。
SUGOI-neの毛細管現象について
konnposuto 116