SUGOI-ne一号の表面に伸びた「露根」。
夏の間、自生地を再現した潅水を行なうと、自生地のランと同じように、
鉢の表面に素晴らしい「露根」が伸びる。
この表面に張った「露根」で、乾期、冬期の夜露、夜霧の水分を吸収して、ランは生き延びる。

この理由で、冬の、乾期の・・・ランの潅水は、鉢底を乾燥させておいて。
この「露根」に水分を与える潅水をすればベストとなる!!
ラン栽培で最も難しいテクニック。奥義中の奥義。
プロ中のプロが行なう秘技である。
これがSUGOI-neで無造作に出来ることになった!!
冬期間の潅水で最も高度なテニックは・・・・

   鉢の底が乾燥状態でありながら、鉢の上部が夜露を含んだような・・・
   柔らかい湿気があるようにする技術である。

   これまでのコンポストは「水ははじき」「水道」が出来るため、
   このような湿度の潅水は不可能であった。
   このため「ウオータースペース」が必要であるが、
   SUGOI-neは絶妙の毛細管現象を持つために必要ない。
   例えば・・・水ゴケ植えのランでは・・・・一週間の旅行、不在は出来ない。
   SUGOI-neなら出来る!!
   材木腐朽菌が・・・水分を・・・・根に補給する。
   共生のネットワークシステムが働く!!
   このことは、多くの人が体験した。
   入院しても・・・・大丈夫だった!!

   
   

ランの根の張るエリアは、殆どのランにおいて地表近く、深くても15cmほどのところである。(地生ラン、着生ラン)
このエリアの水分環境は、共生している材木腐朽菌とランが共有している。
自生地の気候と日本の冬の温室環境を考える場合、日本の冬を自生地の「乾期」「冬期」「休眠期」としてきた。
例えば、カトレアの温室では、温度から見たらCymbidiumのように冬は作らない。
「乾期」「休眠期」である。鉢を乾燥させる時期が晩秋から3月である。
この時期の潅水で最も注意しなければならないのが「根腐れ」である。
この時期は、多くのラン「休眠期」にしている!!
温室というのは人為的に、コントロールできる施設である。
しかし、近年のラン普及に伴って、温室を持たないでラン作りしている人も多い。
原種ブームとかで、世界中のあらゆるところのランが作られている。
更に、日本原産の「野生らん」は・・・・地植え、無加温栽培もある。

そういう多種のラン、多様な栽培環境での潅水は、特に冬の潅水は生育させる潅水より、
休眠に必要な水分、根腐れを起さない潅水に重点を置かなければならない。
根を腐らせたら・・・・春から栄養生長に大きな影響を及ぼすからである。

前記したランの根の張るエリア。
乾期の空中湿度・・・夜露、夜霧からの水分吸収とランの根の柔組織、ペクチンの機能を考えれば、
自生地では、根の張るエリアの湿度は、この夜霧、夜露によって行なわれている。
ランの理想のコンポストは、この表面、表面近くに夜露、夜霧の湿度を保持できるものである。
これまでのコンポストは、この条件を満たしているものは殆どない。
夜間の昼夜の温度較差による結露・・・夜霧、夜露を吸収出来るコンポストは無かった。
しっとりとした・・・柔らかい夜露の湿度、水分。
鉢栽培で潅水すれば、必ず鉢底が多湿、表面が乾燥になる。
この状態は、自生地のランの根の環境にはありえない。
だから一番問題になるのが・・・・鉢底の水。

SUGOI-neは絶妙の毛細管現象で、鉢底まで水が行かないで、
鉢の上部が夜露、夜霧でしっとりする・・・・理想の潅水が出来るコンポストである!!
なぜなら、このような湿度環境でなければ、芽生えた小さな株は乾期を越すことは出来ない!!
この自生地での芽生え、生長、乾期に生き延びる・・・生命の営み。
これを脳裏に浮かべれば・・・・理解出来よう。
「山堀り」「開花株」からラン作り始めると、ここのところが欠如する。
ギフトでもらった鉢。
ラン展で株を手に入れた・・・・
それを上手に育てるには・・・・過酷な乾期を・・・・小さな赤ちゃんのランが・・・
どうやってミルクを飲んでいるか・・・・知り思うことである。
材木腐朽菌と共に生きていることを・・・・
したがって、ここに書いた潅水法は、株育成の潅水法である。
その上での潅水である。


鉢の上部に湿度を持たせ、鉢底を乾燥させる理想の潅水。
材木腐朽菌が生き残る、ランが生き残る理想の湿度!!
SUGOI-neなら出来る!!
このような潅水をしたくとも、これまではできなかった!!
このような潅水法では「根腐れ」は起こらない。
ペクチンが機能するからである。
後は、この潅水を基本にして、潅水の増減を個々の鉢で加減すればよい。


SUGOI-ne のスゴイところは、冬期間の潅水が誰でも簡単なことである!!

難しい技術も、蘭の種類ごとの微妙な「秘技」などは全くいらない。パフィオも、カトレアもバンダもシンビも、コチョウランも、オンシも、リカステも、東洋蘭も、エビエも殆ど同じ潅水の仕方で、簡単に冬を乗り切ることが出来る。まさに冬こそSUGOI-neの本領が輝くときです。冬こそSUGOI-neのスゴサが際立つときです。SUGOI-neの潅水の基本理念、技術を記しますので、これを厳守してください。 

u       SUGOI-neは夜の空中湿度を吸収します。

   蘭の自生地の乾期、冬期は夜露、夜霧が地表を、樹木の表面を濡らす。つまりこの状態は鉢の底が乾燥していて、表面に適度の湿度がある状態です。このような状態をSUGOI-ne は簡単に再現します。SUGOI-neは夜間の空中湿度を良く吸収して、ミズゴケ、バーク、軽石のようにカラカラの状態にならない。この鉢表面の適度の湿度がランにとって最高に嬉しいのです。

u       SUGOI-neは「水はじき」しない。「水道」は出来ない。

   SUGOI-neは例えば10日、20日潅水しないで乾燥させても絶妙の毛細管現象で「水はじき」しない。「水道」は出来ない。冬期の多湿による根腐れ、これがコワイので「乾燥」させてしまう。潅水しても「水はじき」と「水道」でランの調子が悪くなる。多くの鉢を栽培するほど深刻な作落ち株が発生する。SUGOI-neはこの問題を完璧に解決したコンポストです。

  11月頃から3月頃までは下記のような潅水をしてください。

u       10月から11月頃、鉢底から水が流れ出るような本格的な潅水を中止してください。そしてシリンジを少し多くしたような潅水を行って、鉢の表面が湿るようにしてください。(鉢穴が少し湿っている程度まで乾燥させます。)
一口に言えば、鉢底を乾燥(オシボリの湿度厳守)させて、鉢の上部3,5cmのところに湿気をもたせる潅水をすれば良いのです。絶妙な毛細管現象がランの好む最適な湿度を作り出します。この潅水の仕方で完全に根腐れは起こりません。この湿度がランとSUGOI-neの材木腐朽菌に理想的な湿度だからです。(絶対にオシボリの湿度より乾燥させないこと!!)

u       その後、春までの期間中、朝、鉢の表面が茶色になったときフワーとシリンジするように潅水してください。。鉢穴から流れるほどの潅水はどんなランでも厳禁です。材木腐朽菌の活動を台無しにするからです。この期間のSUGOI-neは、潅水による鉢内のガス交換は考える必要はありません。11月から3月までこのような潅水でどんな種類のランも素晴らしい生育をします。春に素晴らしい芽が出てきます。

u       15℃以上の高温栽培の場合は、潅水の回数を多くしてください、この場合でも、朝、鉢の表面が茶色になったとき軽く潅水です。温室の中は
日本の初夏の気候になっているので、絶対にオシボリ以上の乾燥は厳禁です。

u       SUGOI-neは絶妙の毛細管現象の保湿能力で相当多湿にしても根腐れは起こらない。でも、用心の為に
     ラン菌の働きで多湿でも空気を根に供給するから根腐れは起きません!

前記のような潅水方法をお守りください。

u       春になって、芽の伸長旺盛になる頃から、充分な潅水を開始してください。

SUGOI-neの潅水は、ランが好む潅水湿度より、材木腐朽菌が好む潅水湿度がベストです。

上記の潅水の仕方は「雨期」「乾期」・・・日本の冬は「乾期」として考えることが
洋蘭栽培では一般的である。その上にたっての潅水法である。
蘭は雨期に栄養生長し、乾期に「休眠」する生育パターンである。
春から秋は長日条件、秋から春は短日条件。
日本には四季の変化と共に、この長日、短日条件がある。
高温の時期と低温の時期。

日本の冬というのは蘭にとって何?

  異国に自生する蘭を栽培する場合。
  昔は暖房が大変だったから、電照栽培など出来なかったから・・・
  低温、短日条件だから・・・・温室を冬に、乾期にした。
  ここのところを理解しないとSUGOI-neの冬の潅水は間違う。
  近頃の日本の温室は・・・低温でも、短日でもない。
  温度があれば・・・・夏より元気が出る蘭も出てくる。
  夏より生育条件が良い場合が出てくる!!
  こういう栽培条件では、冒頭のSUGOI-neの潅水の仕方は当てはまらない。

洋蘭温室では理想的に「高温室」「中温室」「低温室」を作る。
蘭は南極と・・・一木一草の生えない砂漠以外は・・・・何処にも自生しているから、
三種類の温度管理できる温室を持つことが理想である。

温室は温度面からだけで作るのではない。
グリーンハウスを・・・明治時代に「温室」と訳したから・・・・間違いのイメージが作られた。
熱帯の植物園でも「温室」はつくる!!
自生地を再現するための「施設」である。
環境コントロールしやすくするためである。
当然光線、湿度、通風・・・・。

その中で栽培される蘭といえば、前記したように、
世界のあらゆる地域、地帯で・・・・その場所で生きられるように進化した。
着生蘭もあれば、地生ランもある。
熱帯もあれば寒帯もある。
乾燥地帯もあれば・・・・湿地帯もある。

一方「蘭界」には洋蘭界、東洋ラン界、野生蘭界がある。
それに細分化した一種類を特化した「エビネ界」「ウチョウラン界」・・・「パフィオ界」がある
更に古典園芸界、山野草界まである。

SUGOI-ne は殆ど全てのランに素晴らしい生育をすることが実証された。
しかし、冬の潅水を誤れば・・・・台無しになる。
当然のことである。
蘭界は多種多様である!!
「臨機応変」が出来るか否かが・・・・決め手になる!!
この臨機応変はランの根の「ペクチン}を知らないと出来ない。
  ランの根のペクチン

上記の潅水の仕方では・・・・作れない!!
そういう質問を野生ランの人から頂いた。

それは・・・ランのペクチンを知らないからである。
簡単に言えば「乾燥」の感じ方が、一人一人違うということである。
同じ鉢を見ても、湿っていると思う人もいれば、乾燥していると思う人もいる。
蘭作りなら、蘭が乾燥と思っているのが「乾燥」である。
あくまでも蘭が主役!!
人間が湿っていると思っても、蘭が乾燥していると感じているかもしれない!!
これでは・・・蘭は作れない。
同じ感じ方でなければ・・・・蘭は上手に作れない。
同じ感じ方の訓練は・・・ペクチンの観察で行なう。



ランの水分の定義

ランの適湿とは。
  一日24時間の中に・・・・根にペクチンのない状態のときと、
  ペクチンのあるときがある状態である。
 
ランの乾燥とは
  根にペクチンが出現した状態である。
 
ランの過乾とは
  根にペクチンが出た状態が何日も続いて、根が細くなった状態である。
  やがて、根に「しわ」が出て・・・・萎びてくる。
  この状態でもランは「枯れる」ことはない。
  特にバルブの持っているランはバルブに水分、養分を蓄えているから。
  バルブのないバンダ、コチョウラン、パフィオ、フウランなどは、
  葉が水分の貯蔵庫になっている。
  フウランなどは・・・・冬に葉が萎れる。
  細胞の水分の濃度を高くして・・・・凍結を防ぐ。
  コチョウランは・・・・ものすごくペクチンの濃度を濃くする。
  葉は干した昆布のようになる。
 
ランの過湿とは
  何日も根にペクチンがない状態。
  根の柔組織に満水の状態。
  これでは窒息する。ラン菌も窒息する。
  根腐れが起こる。



洋蘭で多種多様なランを栽培している人は、
SUGOI-neで殆ど上手く作れる!!
なぜか?
地球の気候、環境・・・・ランの自生地条件の違いを身体で知っているからである。
つまり自生地が1000km離れていても、温室では10cmの距離。
こういう自然ではありえないことが私たちの温室である。
更に交配種ともなれば、カトレアのように春、夏、秋、冬咲きの原種を交配。
何時が栄養成長期で、何時が生殖成長期かも定かでない品種が出てくる。
花の咲いている鉢の潅水と、咲いていない鉢でも潅水の仕方は異なる。
だからプロは・・・「適地適産」の蘭を考える。
宇井清太はCymbidium。
趣味の皆さんは「適地適産」など全然考えない。
蘭はペット。
悪条件を、設備で、技術で・・・と考える。
でも、所詮・・・自分好みのラン。

だから、蘭の名人は
   根のペクチンを見る。
初心者は
   鉢を見る。水ゴケを見る。
この差は・・・・あまりにも大きい。



日本の野性らんの人は・・・・日本という地域限定のもの。
自然と・・・臨機応変の違いが出てくる。
洋蘭では「雨期」「乾期」は常識。
冬に「加温」は常識。
暖房機は・・・・「乾燥器」も常識。

高温温室では・・・・夜に「乾燥」するも常識。
当然・・・・シンビとコチョウランでは・・・潅水が違うことも知っている。
バルブのあるランと、
バルブの持たないラン。
潅水が異なるのは当然である。

昼の温度と夜の温度の「温度格差」と「空中湿度」の関係。
温帯の自然では約10から13℃の温度較差。
熱帯はそれより少ない。
この温度較差は・・・・夜の空中湿度に深く関係している。
夜露、夜霧が発生するのは・・・昼夜の温度較差が大きくなったときである。
夜の湿度が高いと・・・・自生地では「灰カビ病」が出ないのに・・・
温室では出る!!
だから・・・温室では・・・自生地より温度較差を少なくしている。
温室の中には・・・・「気韻生動」の大氣の大きな生動がないからである。
だから人為的に・・・・「風」の出る器具まで設備する。
それでも上手く出来ない。
コンポストがものすごく関係している。
乾期の夜露、夜霧を温室に再現できないからである。



26000に及ぶ原種。
南極大陸、一木一草も生えない砂漠以外、殆ど何処にでも自生する蘭。
全体から見ると、そのようにいえるが、蘭の原種一種類の生息エリアは、
非常に限定されている。

人にものを教える場合は、
 「成功するより失敗しない」ことを・・・書きたい。
 最大公約・・・・の潅水法。
 種類限定のランつくりは・・・・少人数の英才教育。
 より生育が良い・・・潅水法は・・・・その先である。
 初心者ほど・・・最短距離で・・・ゴールに着きたい!!
 そんなこと・・・蘭栽培ではありえないこと。
 「根腐れ」したら・・・上手に生育どころではなくなる!!
 鉢の底の根に「ペクチン」が出ていれば・・・少なくとも根腐れは防げる。
以上のことを想定しながら冬の潅水を書いたのであるが・・・・
理解できない人がいた。


初心者の為の
 SUGOI-neと冬の潅水パターンと潅水法
  冒頭に書いた「鉢底を乾燥させて、鉢の上部に湿度を持たせる潅水」を出来ない人は、
  下記のことを参考にして潅水してください。

その1
 温室を持たないで家の中でのランつくりとSUGOI-neの潅水。

    この場合は前記の潅水は当然当てはまらない。
    なぜか?
    「家」は人の住むところで・・・人間が主役!!
    人間による人間のための快適な「空間」。
    夜に自生地のような湿気はない。
    「家」には除湿器まで備える。
    ランに快適な湿度にすれば・・・・家中に「カビ」が生える。

    このような栽培では「シリンジ」のような潅水では・・・・ランは生きられない。
    夜にも「脱水症状」が起きる。
    家の中で人は何回「水」を飲む?
    喉が渇くから・・・・・だろ!!
    ランも喉渇いている・・・・と思わない人は・・・・ランつくり出来ない人。
    身勝手、自己中心。
    花は咲かせるのではなくて・・・・「咲いて頂く」もの。
    これはランつくりの基本中の基本。
    原種なら、なおさら・・・・「拉致」だもの。
    ところが近頃・・・
     「花の咲かせ方」というタイトルの本・・・・沢山出ている。
    ハウツーものの本が多いが、それ読んでもランは作れない。
    自然の法則・・・・を知ることがランつくりの基本。
    これ知らない人、研究しないでSUGOI-neで植えても・・・・何の意味もない。

    この場合の潅水は、シリンジでは足りない!!
    シリンジした上で、数日に一回、鉢底から水が出るほど潅水する。
    こまかく言えば・・・・鉢の種類で・・・加減すること。

その2
   温度較差が少ない場合のSUGOI-neの潅水

    
     空中に含む水の量は同じでも、温度によって空中湿度%は異なる。
     空中湿度は温度較差でも大きく変化する。
     温帯地方ではこの温度較差が大きい。だから夜霧、夜露が発生する。
     ところが、温室、家の中では自然界にない温度で栽培するということがある。
     昼夜の温度較差が殆どないという場合が出てくる。
     この場合は、夜、霧も露も出ないから前記のSUGOI-ne の基本の潅水では作れない。

     私が書いた基本の潅水というのは・・・・自生地とほぼ同じ環境の場合の潅水法。
     温室を冬の条件にしたときの昼夜の温度較差が約10℃の時の潅水法である。
     この温度較差が基本である。基準である。
     自生地の温度較差と異なる場合は・・・潅水も異なることをしなければならない。
     臨機応変
     
        イ  低温で温度較差が少ない場合。
              これがラン栽培ではありえない環境だが、
              山野草、野性らん、東洋ラン、家の廊下などでは、
              こういう条件は見られる。
              この潅水法が一番問題。
              完全休眠だから・・・・ペクチンの出た状態になってから
              2、3日置いてから鉢底から少し出る程度。
              その他に日に数回霧吹き。
              シリンジ数回では・・・・多すぎるかも知れない。
              根にペクチンの出る日数は場所によって・・・・ものすごく差が有り
              数日から2週間ぐらいか?
              根をとにかく見ること!!
              日本の山は時々冬でも雨降るから鉢がカラカラということはありえない。
              日本原産の地生の野性らんはエビネを含めて、
              一週間に一回程度の鉢底から流れる程度の潅水は必要。
        ロ  コチョウランのような高温栽培に良く見られる。
              コチョウランは熱帯雨林のランだから、
              寒中でも最低温度18℃以上で栽培する。
              日本では石油の中に咲くようなもの。
              日中のシリンジでは乾燥を防げない。
              夜に潅水しなければ・・・・夜間の80%以上の湿度は保てない!!
              毎日十分な潅水が必要・・・・冬でも。
              コチョウランには冬も夏もないのだから・・・・当然である。

              家の暖房を夜20℃する人いる。
              このような家ではシンビなどの低温ランは栽培できない。
              カトレアなど高温のランであろう。
              日中の霧吹きをSUGOI-neにも数回行う。
              基本は自分が水分を摂る回数!!
              ペクチンが出たら直ぐに鉢底から出るほどの潅水。

 その3  野生ランの屋外栽培の場合とSUGOI-neの潅水


             この場合が最も難しく書きようがないともいえる。
             鉢植えで最も悩ましいのが冬どうしようかという悩み。
             日本列島の冬は南北に細長く、表日本、裏日本で・・・    
             全く栽培法が異なる。
             例えば「サツキ」の盆栽。
             雪国は雪が降る。
             雪囲いをし無ければならない。
             このとき問題が起こる。
             ビニールの浪板のようなもので冬を越すと「サツキは全滅」する。
             なぜか?
             雪囲いの中に「雪」が入らないからである。
             雪は・・・・水分!!
             鉢はカラカラ・・・・乾燥で枯れる!!
             
             これと同じことが山野草、野生ランでも起こる。
             SUGOI-neで植えても・・・この乾燥には耐えられない!!
             当たり前のことですが・・・・
             雪の下であれば・・・・春の雪解けまで自然のまま置けばイイ。
             凍らない程度の場所であれば、当然時々潅水しなければならない。
             このときも「ペクチン」がキメテである。
       
             雪の降らないところでも同じ。
             落葉性の野生ランであっても・・・観察して・・・・時々潅水。
             至極当たり前。 東京にも雪も降れば・・・・氷雨も降る!!

             「落花生」の外皮のようなSUGOI-ne。
             「ピーナッツ」の外皮(荒皮)で実験。
             「ピーナッツ」は脂肪の塊の種子。
             多湿にも乾燥にも高温にも弱い。
             だから荒皮で種子を守る。
             この荒皮はランの根と殆ど同じ機能である。
             乾燥すれば・・・・荒皮を「ペクチン」が覆う。
             SUGOI-neの乾燥とこのピーナッツの荒皮の乾燥は極似である。
             ピーナッツの荒皮を水に浸せば・・・・ランの根のスポンジと同じになる!!
             宇井清太はズート前に、このこと解かったので、
             シンビをピーナッツの荒皮で1000坪栽培したことある。
             非常に良く出来た。
             しかし・・・・それには「白キヌ病」が発生した。それで中止。
             この経験がSUGOI-ne開発の下地にもなっている。

             ラン栽培は・・・・「深い知識」「豊富な経験」「確かな技術」があって、
             初めて可能なのである。
             
その4   高温室で10℃以上の温度較差がある場合。

             この場合は簡単。
             毎日シリンジ程度の潅水を朝行って、数日に一回充分潅水
             すればよい。
             高温で・・・・天窓も開けるから短時間にSUGOI-neから
             水分が蒸発する。
             ペクチンが直ぐに出るから、潅水しなければ・・・ならない!!


その5   中温室で10℃以上の温度較差がある場合。

            この場合も簡単。
            2、3日に一回朝シリンジ程度の潅水。
            10日に一回ぐらい充分潅水。
            鉢の種類で加減すること。
            鉢底までペクチンが出た状態で潅水。
            これが基本中の基本。
      
その6   低温室で10℃以上の温度較差がある場合。

           これが案外難しい。
           シンビなどの洋蘭、東洋ラン、エビネなどの
           温室、蘭舎がこれに当てはまる条件。

           この場合、夜、温室は多湿になる!!
           自生地の夜霧、夜露に近い状態になる。
           この湿気をこれまでのコンポストは吸収出来なかった。
           水ゴケは乾燥すると容易に吸水しなくなる。
           軽石、バーク、鹿沼も同じ。
           充分潅水すれば、鉢底が多湿で、鉢の表面はカラカラ。
           それを防ぐために表面に水コケを敷いた。

           この理由で「フウラン」「富貴ラン」などは高植えにした。
           古典園芸の時代は・・・・暖房機など無かった!!
           冬の表日本の乾燥した空気。
           夜の低温と湿気。
           東洋ランのカンラン、シュンラン。
           裏日本の積雪地帯のシュンランは雪に埋もれる。
           この湿度に耐える根、葉。
           カンランに自生地。
           ヒマラヤ奥池のシンビジューム。
           高温栽培では・・・・上手くできない。
           暖房機は乾燥機であるから・・・・。

           このような条件の温室、蘭舎ではペクチンが出たらシリンジ。
           少し多い目の・・・・・。
           夜露、夜霧が地表を濡らすように行う。

以上が鉢の置き場所、温室の温度から見たSUGOI-neの潅水のやり方。


その他の条件  1
 
バルブのあるラン。
 バルブのないラン。
 球根のラン。


その他の条件  2
 
  
蘭の進化は多様である。
   一つの属の中でも温度、湿度、光に対する適応は異なる。
   その中でも水の吸収する時期、量に大きな変化がある。
   同じ属の中に夏旺盛に伸びる原種もあれば、冬伸びる原種もある
その他の条件  3
   ランには熱帯雨林に自生しているもの多い。
   冬はない。
   だから潅水に夏、冬の違いはない。
その他の条件  4
   日本のラン栽培には夏を「冬に、冬を「夏」にする極端な例がある。
   冬低温が原則なのに、冬を高温にする技術がある。
   この場合は当然、冬に光合成するから、夏の潅水になる。

   栽培環境は、日本に蘭つくりの人数だけ変化がある。
   又温室1棟ごとの変化もある。
   温室の中でも北側、南側1mの違いだけでも・・・・
   潅水は異なることになる。
  それを組み合わせて・・・ベストな潅水は・・・・多様な変化になる。
 でも基本は「ペクチン」が出たら・・・・潅水。
 その量だけの問題になる。
 このペクチンの方向から開発したのがSUGOI-neである。
 ペクチンを調べ、新芽の生長を調べ、葉の元気を調べ・・・・
 蘭菌に任せる・・・・
 それがSUGOI-neが簡単にラン栽培出来る大きな理由である。
 でもペクチンを知らないと・・・・SUGOI-neのスゴサが理解できない。

ペクチンはここ クリック

 

 
蘭の根の張る領域はどこ?

  殆どの蘭は地表から15cm前後の所。
  この場所が「蘭菌の生息」の領域であろう。
  だから蘭の根は・・・深くは張らない。
  空中に張る、樹皮に張る・・・露出する根もある。
  
  だから、鉢植えの場合は、鉢底に水のたまる潅水はおかしいというのが基本。
  乾期に鉢底がぬれるほどの雨など降らない!!
  残る問題は湿度の要求度の違い。
  欲しがる蘭には・・・多く与えればよいこと。
  臨機応変!!
  人間だって・・・汗かきの人もいれば、汗かかない人もいる。

 以上のようにランの根は「乾燥」には非常に耐え力がある。
 反面多湿には・・・弱い時期がある。この弱い時期は・・・・休眠期である。
 葉が活動、光合成をあまりしない時期には・・・水はあまり必要としないためである。

 

ランと水の関係

ランは生き物。
水なくしては生きられない。
この生命の根源にかかわる水。
動物ならなら、喉渇けば・・・移動してものむ!!
植物は動けないから・・・天の恵みの雨を待つより無い。
又、栽培されている鉢であれば・・・・人間からの潅水を待つより無い。
この受動の進化が、ランの根に発達した柔組織とペクチンを準備させた。
生長するには光合成しなければならない。
この合成には絶対必要な「元素」を水は持っている。
ランはこのことから、生育ステージの各段階で、水の要求度が大きく異なる。
働いているときと、汗をかくときと・・・寝ているときでは・・・
人だって・・・違うと同じである!!
又水の要求は種類、品種によっても大きな差がある。
それを見極めるのが栽培者の「能力」である。
10坪作れても1000坪は作れない。
ランでは特に種類ごとの名人がいる。
全部の名人などいない。
 最後は適地適産という法則が出てくる。
 食べては行けない。
 ペットラン栽培は・・・・・論外。
 枯らしても生活はできるもの・・・・・・

根の太さによる潅水の違い。

 ランの根の太さは種類、品種によって大きな差がある。
 中心柱は大きな違いはないから、この太さの違いは柔組織の違いによる。
 つまり水の貯蔵庫の大きさによる。
 最も太いのはCymbidium、バンダ、コチョウラン・・・・など。
 細いのはエビネ、パフィオ・・・・など。
 ランの進化する課程で、過酷な乾湿の差があるところに自生するランは、
 当然水を多く蓄えなければならないから柔組織を大きくした。
 したがって根は乾燥に耐える。
 冬期間の潅水は極端に少なくとも生き続けられる。

 パフィオ、エビネなどは・・・・根の乾燥に耐える力は弱い。
 
 SUGOI-ne栽培での冬期間の潅水は、
 当然、この根の太さによって加減しなければならない。
 洋蘭ではカトレアとパフィオが同じ潅水ということはありえない。
 カトレアとエビネが同じ潅水というのはありえない。
 根の乾燥に耐える力、機能に大きな差があるからである。
 カトレアのように乾燥させたらエビネは死ぬということである。
 ペクチンに大きな差があるからである。


 プロの潅水は生活がかかっている!!
  この生活がかかっている潅水の場合はどうするか?
  冬、一番水に弱い、根腐りやすい品種にあわせる。
  そうすると致命的な失敗は・・・少なくとも避けられる。
  これが・・・・ラン栽培を継続させるための奥義である。
  素晴らしく作ろうとすると・・・・必ず失敗する。
  欲が入るから・・・・・
  潅水は・・・水に丈夫な個体に基準を置いてはならない。
    素晴らしい鉢を作るより・・・ランを枯らさないで継続を考えること。
    これが宇井清太の40数年で得た結論。

  世界に君臨したアメリカの、ドス ペブロス社、スチュワート社、
  英国のマックビーン社、オーストラリアの・・・・・
  宇井清太が見本とした蘭園は・・・・今・・・姿は無い。

  ランの継続のDNAを理解しなかったからである。
  大木とランの違いのDNA。
  蘭経営というのは難しい・・・・・
  冬の潅水一つとっても・・・・経営破綻の危険が潜んでいる!!


 自生地では簡単にはランが枯れないのに、鉢に植えると枯れる。
 潅水が間違っているか、紫外線の問題である。
 ランは何百年生きても杉、松、桜のように大木ならない!!
 葉も、根も広い場所占領することもない。
 最低限の生活、領域で生きる術を見出した「清貧」の生き方選んだ植物。
 この植物を栽培するとき、作る人も同じ生き方をしなければならないのに・・・・
 私たちはもっと、もっと・・・大きく、沢山の花を望んでしまう。
 ビジネスであれば・・・・もっとカネをと考える。
 ここにラン栽培の落し穴が待っている。
 もっと「肥料」をやりたくなる。
 肥料をやれば・・・・もっと水をやりたくなる。
 それで・・・・病気。
 ランの病気は・・・・薬で止められない!!
 症状が出たときは・・・・1ヶ月も前に悪いことしているから・・・・・。
 ラン作りは難しい。
  それより蘭園経営はもっと難しい。

 10坪上手に作れても500坪は作れない。
 全く別な管理能力が必要になる。
 高度な潅水技術、品種ごとに異なる潅水。
 SUGOI-neは、この難しい問題を・・・より簡単に出来るようにした。
 SUGOI-neは・・・・プロのプロが使うコンポストであるが・・・・ 
 SUGOI-neは・・・・趣味の人も
  大面積の人も同じように使えるコンポストである。
  
 以上のこと参考にして・・・・
    ランの自生地を頭に描いて・・・潅水してください。
                         
                              宇井清太
              
  
     環境条件、蘭の種類による潅水の違い。
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