着生ランは乾燥が好きか
着生ランは「乾燥」が好きと考えている人が多い。
本当にそうか。
着生ランの自生地。
日本の何倍も雨の降るところに自生している。
出なければ、深い霧が発生するところである。
何回も記すが、プロトコームが生きられる湿度がなければ、自生は出来ない。
樹の枝だろうが、岩の上だろうが、そこには絶対条件として、
プロトコームが生きられる湿度が一年中維持継続される場所である。
乾期であっても維持継続される場所である。
着生ランは多雨、多湿が好きである。
多雨、多湿条件でなければ・・・樹の上で栄養生長できない。
根圏には、分厚い枯れ落ち葉の堆積がない。
根に貯蔵した水分は短時間でなくなる。
なくなったとき・・・直ぐに雨、霧がなければ生長できない。
この湿度が、枯れ落ち葉の炭素循環を作る材木腐朽菌が生息出きる環境を作る。
ラン菌とプロトコームが共に生きられる湿度。
これがランの自生地である。
着生ランの自生地である。
SUGOI-neは、雨の降らない日には、毎日潅水するように作ったコンポストである。
秋から翌年の春の期間は。枯れ落ち葉内の湿度にする。
これでどんなランも大成功する。
ランは山、森では新参者。
地上のオイシイ場所はほとんど先輩の植物に占領され尽くされている。
新参者のランは新天地を開拓してすまなければならない。
その新天地が、亜熱帯、熱帯の雨林。
樹の枝、幹にも毎日の雨、霧で充分な湿度がある。
その樹冠あたりには程よく日光もある。
このように書けば、着生ランが乾燥が好きだから樹の上に住んでいるのではないことが理解出来よう。
熱帯雨林の空中庭園。
地上30m〜50mの樹冠地帯。
そこは深い霧が覆う場所。
程よい光を得ることが出来る。
熱帯雨林は、雨期には毎日雨が降るから、水分地表でも樹冠でもある。
問題は光である。
喬木の雨林の地表には木漏れ日の光は届かない。
生長の遅いランであっても腐生ラン以外のランでは光合成を行うための日光が必要。
だから、樹冠エリアのランの空中庭園が形成される。
例えば、南米の熱帯雨林のサトイモ科のモンテスラ。
種子は地上に落ちて発芽する。
モンテスラは光を求めて、気根を伸ばし樹木に着生しながら上に上に伸びる。
光を求める・・・姿である。
これと同じようなことがバンダなどでもみることが出来る。
光と湿度。
これが満足した条件がある空間。
これが着生ランに生きられる場所である。
乾燥が好きだから樹上生活しているのではない。
全く逆である。
だからSUGOI-ne栽培でも乾燥させてはならない。
バンダも、アスコ、アングレカムも・・・SUGOI-ne単用鉢で栽培出来る!
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