岩生ランというランはあるのか

  ラン科植物を分類するとき「岩生ラン」いう説明されるランがある。
  こういう説明を見ると・・・・
  このランは、岩が好き・・・と解釈する人が多い。
  
  なるほど、自生地に行ってランの生えている所をみてみると岩にに生えている。
  だから岩生ラン。
  岩の成分が好きだから、岩に着生している!
  こういう解釈がある。

  本当にそうだろうか。
  良く見れば、岩の窪み、裂け目に「枯れ落ち葉」が吹き溜まりのように堆積している。
  そこに材木腐朽菌のラン菌が棲んでいる。
  ここにランの種子が落ちて・・・・ラン菌と従属的に共生して発芽し、
  この枯れ落ち葉の湿度に保護されてプロトコームが生き続けて、やがて葉を出し、
  数年後大株になったのである。
  岩に生きているのではない。
  岩の裂け目にも小さな炭素循環がラン菌によって営まれていたのである。


  生きている場所、形態から分類すれば
   アンダーグランドオーキッド (腐生ラン)
   着生ラン。
   地生ラン。
   岩生ラン。
   湿地生ラン(サギソウ)
   以上のようにわけることが出来るが、
   いづれのランであっても、そこにラン菌による枯れ落ち葉の炭素循環が存在する。
   それがない場所では、ランの自生はない。

   このことから、これからのラン栽培は、この枯れ落ち葉の炭素循環栽培法になる。
   SUGOI-neの開発で、ようやく、自生地を再現可能になった。
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