雨は天から降る

 ラン栽培で、この雨が空から、天から降ることが忘れられている。
 「葉を濡らさない雨はない」。
 ところが、水が病害の元凶みたいに考えられている。
 水が病害の元凶なら、地球上の植物は、全部病気にかかることになる。

 はないかかる雨水。
 これがランにとっては貴重な元気の元である。
 天然の活性剤である。
 植物は、海から陸上に上がったときから、この雨水で生命を維持継続させてきた。
 だから「滋雨」という。
 恵の雨・・・ともいう。
 
 この非常に大切な雨水、水が、ラン栽培では、葉に与えると悪いと思っている人が多い。
 とんでもない「濡れ衣」である。

 ラン栽培で最も大切な仕事が「潅水」である。
 潅水は鉢に水を与えることではない。
 とんでもない間違いである。
 「植物」に水を与えることである!
 根にも、葉にも・・・雨は天から降り注ぐ・・・。

 水ゴケ栽培の「ウオータースペース」。
 これに水を注ぐ・・・。
 こんな潅水が行われている。
 こんな潅水がランの正しい潅水技術と思っている人がいる。

 ランの自生地では、
  枯れ落ち葉に棲むラン菌も、天から降る雨で生きている。
  同じ雨でランもラン菌も生きている。
  ランの葉は、雨水を受ける「漏斗」「ロート」である。
  SUGOI-ne栽培では、栄養生長期の潅水は、
  この雨を真似ると素晴らしい生育をする。
  絶対乾燥させてはならない!
  
  雷が作る「尿素」。
  この尿素の窒素を・・・葉から吸収する。
  ほとんどの植物にとって、この尿素は・・・有り難い養分である。
  だから「滋養」という。
  慈の養分である!
  昔の人はいい言葉を知っていた・・・「滋養」。
  ラン栽培には・・・この滋養が必要で、肥料はいらない!

 
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kouza38