バンダは老化した株を再生するに、これまでは水ゴケを茎に巻いて発根を促していたが、
それに肥料を与えるやり方であるが・・・・上手く行かなかった。
考えてみれば当然である。
水ゴケにラン菌がいない!
枯れ落ち葉の炭素循環がないから、元気のエネルギーである糖がない。
老化したバンダに必要なものは糖であって窒素ではない。
呼吸作用に必要なものは窒素ではなくて糖である。
これが・・・これまでの方法では・・・全然方向違いの肥料で行う。
枯れ落ち葉の炭素循環など全然考えもしなかった。


自生地のおける土壌、枯れ落ち葉に生息する微生物、菌の研究は、
ランが菌根植物であるにもかかわらず、全然研究されてこなかったのである。
化学肥料を与えてきた栽培法では、老化即死につながった。

SUGOI-neの開発で、バンダの貴重種も保存可能になった!

 写真は5月10頃SUGOI-ne2号ゴールドに挿し木。
  カラの鉢に茎を入れた後、SUGOI-neをポロポロ入れ、その後潅水。
  ポリ鉢がバンバン膨らんだ状態が良い。
   
 膨張後に挿し木してはダメ。
 7月22日 写真撮影。



 なぜSUGOI-neでバンダの挿し木が出来るのか?
 デンドロが挿し木できるではないか。
 同じこと。
 デンドロとバンダには進化上に共通点がある。
 デンドロは頂点の生長を止めたが・・・。
 バンダはバルブを持たない!
 養分の貯蔵は茎、葉である。
 数枚の葉があれば、そこに少しではあるが根を伸ばせるエネルギーがある。
 更に、ラン菌が供給する糖があれば・・・・
 SUGOI-neに挿し木すると、茎の切り口、茎の表面から、
 SUGOI-neの養分が茎から吸収される。

 茎の途中から支柱根を出す。
 やがて、この根はSUGOI-neに入って養分、水分を吸収する。
 SUGOI-neにラン菌がいるから菌根になる。
 SUGOI-ne栽培では、空中に根を伸ばさないでようになる。

 
SUGOI-neによる
         バンダの挿し木再生



バンダ。
  着生ランの代表種である。
  このバンダの姿から着生ランの性質、根の性質が語られることが多い。
  「空気を好む」。
  だから・・・コンポストも使わない「木枠」栽培である。
  まるで・・・・ボクシング、プロレス・・・のリングである。
  本当にバンダは、この栽培を楽しく喜んでいるのであろうか。
  この栽培では、いづれ必ずバンダは死ぬ!
  バルブの持たないランであるバンダ。
  一度衰弱すれば・・・・これを再生することはほとんど不可能に近い。
  生きるに肥料で栽培している。
  水耕栽培。
  礫耕栽培。
  ロックウール栽培。
  それよりも過酷な空中栽培である。

  上に上に光を求めて伸びてゆくバンダ。
  何メートル上まで水分を揚げることが出来るのだろうか??
  それよりも、年輪を持たない樹木でないバンダの細い茎は、
  自然の猛威の強風にどこまで耐えられるのだろうか・・・。
  バンダが今のような姿に進化する場合、以上のようなことを克服する必要があった。
  種子からプロトコーム時代は、前に記したように、全てのランが同じである。
  バンダもプロトコームから数年までの年月は、他のランと同じである。

 自生地にはラン菌が助けるが、温室にはラン菌がいない。
 肥料で作られたバンダ。
 その老化は早い。
 ラン菌が勝ち組みになっていないから、ナンプ菌が繁殖しやすい。
 早く生育させるためには高温多湿にしなければならないから病気が蔓延する。
 これを防ぐには・・・乾燥しかない!
 これで一挙に老化が進む。
 過去の肥料漬け栽培の弊害一挙に出てくる。
 葉が枯れあがる!

 



 バンダの再生。
 ランには単茎種と分類されるものがある。
 このランは光を獲得するために上に上に葉を分化させて伸びる。
 喬木、草地・・などの中で、単茎を上に伸ばすことによって、より多くの光を得ることができる。
 この進化は、熱帯雨林の中に多くの植物で見ることができる。
 モンテスラなど観葉植物になっているものが多い。

 地面に、樹の枝、幹などに這いくつばるように生きるランの中にあって、
  背丈を高く伸ばす進化をした。
  茎が上に上に伸びれば、茎の基部の支柱根のみでは、長大な茎を支えることは出来なくなる。
  そのために、茎の途中から「支柱根」を新に伸ばして、着生しなければならない。
  バンダの茎の途中から出る根には、この支柱根と雨水を吸収する「給水根」が伸びる。
  
  バンダ栽培では、この吸水根の性質を利用して木枠栽培が行なわれて来た。
  バンダを何十年も栽培すると、温室内は熱帯雨林を再現できないために、
  株の勢いが衰える。
  これまで、途中から伸びた新根のところで切り戻して再生を図ってきた。
  しかし、その後の回復は困難である。
  貴重なな個体を保存するのは難しい。


  SUGOI-ne。
  バンダの挿し木ができる。
  SUGOI-ne 2号ゴールドを使う。
  これに茎を挿し木する。
  根が全然ない茎でも良い。
  毎日潅水する。
  やがて、茎の途中から支柱根を出す。
  この根はSUGOI-neに向って下に伸び、やがてSUGOI-neに潜り入ってゆく。
  こうして再生ができる。


 
  
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kouza40