炭素循環、窒素循環に必要なもの
炭素循環
植物の死骸、枯れ落ち葉・・・窒素の多く含まないもの(炭素率40以下)
材木腐朽菌 繁殖のために少量の窒素が必要
酸素・・・・ 材木腐朽菌は好気性菌
温度・・・・約5℃から35℃
水分
窒素循環
動物の死骸、動物の尿、糞。
植物の中で蛋白質(窒素)を多く含む死骸、種子など(炭素率40以上)
酵母、乳酸菌、細菌 エネルギー源として少量の糖が必要
少ない酸素・・・・ 醗酵、腐敗の菌はほとんど嫌気性菌
温度・・・・
水分
以上のように、炭素循環と、窒素循環に関係する菌の種類が異なる。
この菌の違いは、生息する環境が異なる。
特に大きな違いは、菌が食べる食べ物と酸素である。
このことから解かるように、有機物由来の肥料は、
多くの窒素を含むものは「窒素循環」の醗酵、腐敗で作られたものである。
だから「醗酵油粕」というように表記している。
生油粕と発効油粕は・・・原料が同じでも全く異なるものである。
生油粕に宇井清太が新発見した材木腐朽菌のラン菌を繁殖させても醗酵しない。
生油粕に酵母、乳酸菌を繁殖させた場合は醗酵し腐敗する。
このとき醗酵熱が出る。
家庭の生ゴミを堆肥にする
これには嫌気性菌の酵母、乳酸菌、光合成細菌などを用いる。
腐敗で堆肥化にする。
EM菌。
ぼかし。
ラン栽培で、この菌、この菌由来のものを使って大失敗する。
ランが要求しているのは炭素循環の材木腐朽菌であって、
窒素循環の菌ではないからである。
あくまでも、主導権は材木腐朽菌である。
これまでのラン栽培に、山野草栽培に、
自生地の枯れ落ち葉の視点が削除されてきた。
ここに、大きな欠陥、盲点があった。
例えば、鉢に無菌培養したプロトコームに、無菌培養と同じ成分の液体を与えても、
全然生育は見られない。
SUGOI-neに同じプロトコームを植えると発芽する。
この違いはどうして起こるのか。
プロトコームが生育するためのエネルギーは、
ラン菌がSUGOI-neを分解して作る低分子糖である。
培養基の化学薬品の窒素、糖では、プロトコームの生育エネルギーにはなれない。
そういうことを意味している。
プロトコームこそ、ランが独立自養植物でないことを現わしている。
ラン菌に対して従属して生育する植物であることを示している。
ラン菌がいなければ生きられない。
これまでのラン栽培は、
人間の目で見える世界、環境で構築されてきた。
しかし、ランは菌根植物。
この菌根菌の世界は、目に見えない世界である。
植物分類学。
それは目に見えるもので違いから分類してきた。
しかし、菌根植物という・・・別な分類の仕方がある。
この菌根ということからみると、ランの26000種の原種は、全部同じである。
ランを栽培する場合、このことが最も重要なことである。
そこには着生ラン、地生ランの違いさえもない。
SUGOI-ne。
このコンポスト栽培は、このランは全て菌根植物である・・という視点からできている。
同じ栽培法でほとんどのランが栽培出来る。
僅かな違いの管理で、無造作に栽培出来る。
問題点は潅水のみである。
4月から9月の期間は、雨の降らない日は毎日潅水すればよい。
素焼き鉢を使わない。
10月から3月の期間は「オシボリの湿度」を保つ。
つまり夜霧、夜露の湿度。
炭素循環の激しい温度の高い期間は、毎日潅水しても根腐れは起きない。
ラン菌の菌糸がランに空気を供給するからである。
高温温室は、常に赤道直下の温度であるから、
年中炭素循環が行われている。
この理由で、絶対に水ゴケ栽培のような乾燥状態にしてはならない。
オシボリ以上の乾燥は厳禁である。
SUGOI-ne。
SUGOI-ne栽培では簡単に炭素循環栽培ができる。
準備するもの。
1 ポリ鉢、プラ鉢
2 SUGOI-ne
3 生油粕
4 尿素
5 SUGOI-ne源液
これだけ準備すればよい。
これに加えれば・・・・「木灰」。
その他のものは無用である。
これで、どんなランも素晴らしい生育をする。
こういう栽培が普及すると、現在市販されている肥料は、ほとんど無用になる。
だからSUGOI-neは革命なのである。
これまでのラン栽培は・・・サヨナラ・・・ということになる。
ランの本も・・・サヨナラ。
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