株分けで株が衰弱する

 ラン栽培の最大の悩み、問題点である。
 ランを鉢に植える限り、鉢替え、鉢上げ・・・・そして株分けを避けることは出来ない。
 鉢に植えるという人間本位の身勝手な栽培法の、絶対の条件である。
 草花であれ、樹木の盆栽であれ、ラン栽培であれ、必ず用土は劣化する。
 根が廻る。養分が不足する。

 ラン栽培が難しいと痛感するのは、株分け後の著しい衰弱である。
 肥料を多く与えて立派な株ほど落ち込みが激しい。
 この前に世界各地で多くの蘭園が消滅した。
 経営破綻まで落ち込む。
 これを回復させるのに最低でも数年を要する。
 経営が出来ない。
 現在の日本の蘭界は、鉢物栽培。
 鉢出荷というが、実は市場に鉢ごと捨てるようなものである。
 そのカネで新しく苗を買って育てる。
 この繰り返しの経営である。
 株分けでは、経営できない。
 無菌培養での播種、メリクロンは、この点において素晴らしい技術である。
 株分けの問題を・・・新たな苗導入でカバーしての経営である。
 しかし、株分け後の衰弱を食い止めることは至難であることに変わりはない。

 蘭展で賞を得た鉢が、その後見る影もない株になるのが普通にみられる。

名品のコレクターは悩む????
   原種保存は原種絶種への道????

 ラン栽培を始めて数年間は、ランの怖さを知らない。
 株分け後の株の落ち込み、衰弱の怖さを知らない。
 体験、経験したことないから・・・カネのある人は・・・・
 カネにものを言わせて名品を買いあさる。
 バブル時代は・・・そうしてラン栽培に参入した人達がいる。
 原種の名品。
 しかし、20年後、50年後、現在コレクションされた株が生き残っているか???
 こういう恐れがある。
 写真集、図鑑に残る幻の株になるものがほとんどであろう。
 メリクロンで増殖ということも考えられるが・・・
 原種崇拝者は山堀株崇拝者。
 更にメリクロン出来ないランでは悲惨な結末になる。
 前例がある。
 エビネ。
 初期の名品はほとんど絶種。
 これと同じ道を歩むことは目に見えることである。

 ランは怖い植物である。
 鉢栽培を行う限り、株分け植え替えは避けて通れない。
 水ゴケ、バーク、軽石・・・・
 これで栽培するかぎり約3年に一度行わなければならない。


  株分け
   これまでのラン栽培の根本的は間違いは株分け後である。
   SUGOI-neによるラン菌による炭素循環ラン栽培法が革命的ななのは、
   この株分け後の栽培法である。


   自生地では誰も株分けなど行わない。
   株分けとは人為的な手術である。
   手術。
   人間の手術、それも大手術なら病院に長期間入院して回復を待つ。
   術後の回復には点滴、ブドウ糖・・・・・。
   人間も動物も植物も大手術の術後回復には・・・・ブドウ糖、糖である。
   窒素ではない。
   炭水化物のエネルギーで呼吸作用も光合成も行なう。
   ところがラン栽培ではどうか。
    カトレアを例にすると良く理解出来る。
      1 古い水ゴケ、バークは全部取り除く。
      2 株分け
         トップから3バルブでわける。バックの根はほとんど枯れている。
      3 新しい鉢、清潔にした鉢と新しい水ゴケ、バークを準備。
      4 水ゴケを水に浸し、きつく絞ったもので植え込む。
   こういう順序になる。
   全部の本にこういうことが書いてある。
   問題はここからである。
     5 水ゴケがからからに乾くまで水を与えない。
     6 急激な乾燥を防ぐために日除けを強くする。
     7 水ゴケが乾いて2,3日後に少し水ゴケが湿る程度
       ウオータースペースに水を注ぐ。
     8 肥料はいっさい与えない。

     9 こういう管理をしていると、水を欲しがって根を伸ばし始める。
    10 新根が鉢の縁まで伸びるまで、この潅水を続ける。   

  この栽培法、技術の問題点、疑問点。
    どこかおかしいと思いませんか???

      1 清潔である。
          鉢も新しい、水ゴケも新しい。ラン菌削除どころか微生物も限られている。
           ラン栽培は清潔が良い????
          自生地には枯れ落ち葉があった。
          ランの自生地はラン菌が生息している。他の多様な微生物も生息している。
          微生物が支配する場所がランの自生地である。
      2 水を与えない。
          大手術した後に水を与えない。これで回復するか????
          カトレアはバルブに貯蔵した水分で生きなければならない。
          一日ごとに水は減少してゆく。
      3 水ゴケにはほとんど養分がない。ラン菌がいない。
          大手術後は、回復するために普段より多くのエネルギーを消費する。
          しかし、新しい水ゴケにはほとんど養分は含んでいない。
          そのために、カトレはバルブ、葉に貯蔵しておいた養分を毎日
          分解して、それをエネルギー源にして生きなければならない。
      4 葉で光合成を行なうことが出来ない。
          光合成を行なうには炭酸ガスと水が必要であるが、
          水ゴケがカラカラでは光合成を行なうための水分がない。
          光合成が出来ないから、より多くバルブの貯蔵養分を使わなければならない。
      5 新しい根を伸ばすには多くのエネルギーが必要。
          普段ならコノエネルギーは光合成で作った澱粉を使って伸ばす。
          しかし光合成が極端に少ない、出来ない状態では、この新根を伸ばすのにも
          バルブ、葉の貯蔵養分を使わなければならない。
      6 この株に窒素肥料を与えるとどうなる。
          新しい鉢、新しい水ゴケは微生物環境が整備されていない。
          自生地の枯れ落ち葉の微生物環境とはまるで異なる空間である。
          液肥ならストレートに根に入る。
          硝酸態窒素過剰吸収が起こる。
          細胞には硝酸態窒素が蓄積する。
          ラン菌がいないからナンプ菌が大繁殖。
          ナンプ細菌は硝酸態窒素が多く含んでいる細胞が大好物だから、
          ナンプ病が大発生する。
          大手術のとき株が要求するのは、ラン菌が供給する枯れ落ち葉分解由来の
          糖なのに、肥料の窒素を与える。
          ラン用の肥料は多くの銘柄が販売され、中には動物性の有機液肥まである。
          たんぱく質を腐敗させて作った硝酸態窒素が含んでいる。
          ナンプ病を罹ってくださいというようなものである。

  こういう栽培を行ったカトレアの株の多くはどうなる。
    株分けする前は、太く肥大した栄養万点のバルブ、元気良い葉肉の厚い葉。
    これが、30日から60日後にはバルブは細りシワシワ、葉に生気がなくなり、
    萎びて黄色になり葉肉は薄くなる。
    根は細い根が2,3本伸びているが・・・・。
    5月に株分けした株が60日後には・・・・日本の真夏の猛暑が待っている。
    この猛暑を乗り切る力はない。
    更に衰弱。
    このとき肥料を与える。
    高温、空中湿度の高い日にはナンプ菌が、この肥料で大繁殖。
    弱弱しいリードは細胞が軟弱だから、簡単にナンプ菌の侵入を許す。
    これが怖いから、乾燥気味に、養分欠乏気味に管理することになる。
    一年後。
    前年までの株の面影はどこにもない貧弱な鉢。
    これを回復させるのに3年、4年必要。
    これが現実である。

    多くの花を咲かせて蘭展で賞に輝く。
    大向うの観衆に賛嘆される。
    しかし・・・・・
    その先に、上記のような惨状が待っていることが多々ある。
    賞を得る栽培技術が、大栽培に応用できない。
    10坪栽培で上手な人が、500坪のラン栽培が出来ない。
    10坪の技術で500坪は作れない。
    ここにアマの、趣味のラン栽培者が、蘭園経営のプロになれない要因がある。
    趣味のラン栽培者がなれるのは、ペットショップ的な園芸店である。
    栽培より仕入れ販売で経営してゆく・・・・。
    日本には、そういう形態の蘭園が多く生まれたのは、
    ランの株分け後の落ち込みで、切花栽培で経営困難だったからである。

    考えてみれば、名品の保存と切花栽培というのは共通している。
    同じ株を永年にわたって栽培して株分けするという点である。
    この困難な栽培上の課題、問題を解決しないまま、解決出来ないまま、
    日本ではランのブームが起こり、フラワービジネスが起こり、
    株、鉢ごと市場に捨てる鉢物ラン栽培が行われるに至った。
    例えば、Cymbidiumの鉢物栽培には「株分け」の技術はない。
    株分け後の株回復の技術はない。
    それを行うのは、消費者である。
    
消費者とは・・・ランを枯らす人達である!
    読んで字のごとく・・・消す人である。

    以上のようにラン株を枯らすことを前提にしたラン栽培法が定説、常識になっている。
    したがって1000人ランの美しさに感動してランを買って栽培を始めても、
    ランの趣味家になるのは1人しか残らない・・・・。
    そういう現状ではないか?????
    例えば、トウキョウドームのラン展で毎年販売されているおびただしいラン株、
    生き残る鉢はどれ位のものであろうか。
    金魚すくいの金魚の運命と同じではないか?????

   ランの栽培の本は、誰が書いたものでも同じ事がかかれている。
   定説化された栽培法。
   本当にそれが正しいのか????
   SUGOI-ne。
   このコンポストの開発で、全く逆の栽培法が出てきた。
   革新。
   これを行うには非常な勇気がいる。
   ガリレオもダーウインも・・・旧守派勢力に悩まされた。
   先輩、権威者の行跡、仕事を覆す、否定破壊しなけばならないからである。
   ラン栽培法も同じである。
   200年続いてきた水ゴケ栽培の常識。その他の常識。
   SUGOI-ne栽培は、ことごとく逆な栽培法である。
   

  だが、ラン菌のいないコンポストでの栽培法には、
  前記したような大問題があり、それを解決出来ないことが出てくる。
  ところが、ラン菌入りのSUGOI-ne栽培では、
  見事にその大問題が解決できて、ランが至極元気で喜ぶ姿を現わしてくる。
  この事実こそ真実である。
  植物栽培では・・・結果が全てである。


 ラン菌入りSUGOI-ne
  炭素循環ラン栽培法による株分け

   SUGOI-ne栽培では、株分け後の衰弱はない。
   これこそ、炭素循環ラン栽培の最大の成果である。


  1 枯れ落ち葉を再現する。
     ランに限らず、地球上の90%以上植物の自生地には枯れ落ち葉がある。
     これまでのラン栽培で自生地の枯れ落ち葉を再現していない。
     山から掘ってきて、清潔な???水ゴケ、軽石、バークに植えてきた。
     カトレア、バンダ、デンドロ、コチョウランのような着生ランであっても、
     着生している樹皮、岩石の表面にはコケの枯れたもの、枯れ落ち葉がある。
     炭素循環ラン栽培法は、この自生地の枯れ落ち葉を再現したものである。
     そのために
       SUGOI-ne1号 コナラ、ナラ、ブナなどの広葉樹の樹皮で製造。
                 少し針葉樹の赤松、カラマツの樹皮をミックス。
                 これで、針葉樹と広葉樹の成分をランが吸収出来る。
                 養分のバランスが完璧である。
                 この原料の樹皮は生の樹皮でしかも形成層が含んでいるから、
                 植物のほとんどの成分が含有している。
      SUGOI-ne2号ゴールド  赤松、カラマツの樹皮で製造。
                 着生ラン等は貧栄養状態の場所に自生しているから、
                 広葉樹の樹液よりも養分の少ない赤松、カラマツが丁度よい。
                 しかし、赤松の形成層は厚いから広葉樹のように糖は少ないが、
                 他の養分はある。
     以上のようにほとんど養分のない水ゴケ、バーク、軽石とは、根本から
     異なる。この豊富な養分が、株分け後の株の回復に劇的な効果をもたらす。


  2 枯れ落ち葉の堆積、あるところには、これを分解する微生物がいる。
    特にランは、絶対の条件としてラン菌が棲むところが自生地である。
    これまで、全てのランに適合するラン菌入りのコンポストはなかった。
    宇井清太のラン菌新発見で、世界で初めてラン菌入りのSUGOI-neが開発された。
    開発当初SUGOI-neはCymbidium用に開発されたものであるが、
    その後の栽培実験で、ラン科植物のほとんどが素晴らしい生育をすることが実証され、
    全世界に分布するランが栽培可能であることがわかった。
    つまり、ほとんどのランが枯れ落ち葉の中に自生しているからである。
    このことから、枯れ落ち葉の自生するラン科植物以外の植物での栽培試験が行われた結果、
    ラン科植物以外の植物でも、枯れ落ち葉に自生する植物は、ほとんど軽石、赤玉に
    SUGOI-ne1号ミックスで栽培可能なことが判明した。
    考えてみれば、地球上のほとんどの植物が、自生地において、微生物、特に、
    枯れ落ち葉を分解する微生物と共生、共存している。
    宇井清太によるラン菌の発見は、自生地再現のラン栽培を可能にした。
    生きた樹皮そのものでの栽培は、形成層に多量の養分を含むことから、
    材木腐朽菌による分解が早くラン栽培は失敗する。
    この欠点を補うために、この樹皮をペレット化することで、細胞壁を破壊し、毛細管現象を良くし、
    分解を緩慢にすることが出来た。
    更に、細胞壁を破壊することによって、細胞内の成分が容易に溶出するようにした。
    この溶出成分が株分け後の回復に画期的な効果をもたらす。

  3 植付けから5日から10日毎日充分潅水する。
     この栽培法の革命的なところである。
     大手術後の水分補給、養分補給が完璧に出来る。
     前記したようにペレットの加工する時、細胞壁を破壊している。
     細胞液は容易に溶出する状態でペレットになっている。
     更に、加工するとき高い圧力をかけるから、セルロース、リグニンが
     低分子の糖質に変わっている。
     この状態に5〜10日毎日潅水すると、生の樹皮の全成分が水に溶け、
     鉢内に充満し、この成分が根、バルブの表皮から株内に吸収される。
     大手術後の回復に充分な栄養補給である。
     SUGOI-neから溶出した液には、広葉樹、針葉樹の全成分が含有しているが、
     この中には多量の糖分、オーキシン、酵素補助成分(コエンザイムQ10)も含有する。
     形成層を含んだ生樹皮で製造するからである。
     
     SUGOI-neで植えると、翌日から、葉の光沢が違うようになる。
     これは、このSUGOI-neの溶出液の成分による。

     残念なことに中には、この葉の違いを感じとれない人もいる。
     SUGOI-neを否定する人は、ほとんど、この翌日からのかすかな、密やかな・・・
     光沢の違いを感じられない人である。
     全てに鈍感な人。
     こういう人は、本当はラン栽培にむかないのであるが、カトレアなどのバルブの
     あるランでは、バルブ内の貯蔵水分、養分でどうにか生きるから、
     ラン栽培も行える。
     ランというのは逆境に耐えるから、水ゴケでも作れる。バークでも作れる。
     しかし、苦しみながら生きているのと、喜んで生きているのでは異なる。
     ここのところである。
     小さな鉢に押し込んで、水ゴケで植えた場合は「イジメ」のラン栽培である。
     株分けして水も与えない・・・・これは「拷問」でしかない。

 4 ラン菌が大繁殖
     いよいよ5〜10日後にラン菌が大繁殖を始める。
     宇井清太の新発見したラン菌は8℃以上で大繁殖する。
     四季のあるランの自生地では秋、晩秋に落葉し、枯れ落ち葉が
     地表、樹木の幹に舞い降り堆積する。
     冬の低温期にはラン菌は繁殖しない。
      春になって8℃以上になれば大繁殖し、枯れ落ち葉を分解する。
      毎年繰り返される自然界の営みである。
     このラン菌の繁殖分解に合わせてランは栄養生長する。
     このとき必要なのは水分。
     ランに合う雨が降るところがランの自生地である。
     SUGOI-ne栽培では、株分け植え替えは8℃以上の温度に行う。
     毎日の潅水と、溶出したSUGOI-neの養分でラン菌は大繁殖する。
     この菌糸は、自生地で枯れ落ち葉を分解するようにペレットのSUGOI-neを分解する。
     溶出した養分と、ペレットを分解した成分をランは吸収することになる。

     この水分と養分で、株分けしたランは衰弱しないで、急激に回復する。
     SUGOI-ne栽培では、このような管理ではバルブが萎びない。
     葉は直ぐに光合成を盛んに行なう。
     それで、太く元気なリードが続々と出てくる。
     1バルブから2本も出るようになる。
     多くの人が、この芽出しと強い芽の驚く。


  マニュアル通りにすると必ずこのように回復生育する。
  ラン菌が分解する低分子の糖。
  この糖をこれまでのコンポストではラン菌削除、不在だからランに供給出来なかった。
  貯蔵養分、貯金を取り崩して回復しなければならなかった。
  SUGOI-ne栽培では、この貯金を取り崩す必要はない。
   しかも、光合成をより多く行なうから、このエネルギーを新根の発根、伸長に、
   リードの生育に廻すことが出来る。
   自生地再現の炭素循環を宇井清太新発見のラン菌が見事に再構築する。
   枯れ落ち葉より栄養豊富な生樹皮のペレット。
   自生地より優れた微生物、埴生を作るることが出来る。


 5 安易にSUGOI-neを使用すると大失敗する。

    SUGOI-neを開発してから5年。
    多くの人が試作栽培した。
    大成功した人。
    大失敗した人。
    この違いはどこからくるのか。
    一口に言えば、水ゴケ、バーク、軽石の延長線上でSUGOI-neを使った人は大失敗した。
    排水、保水、耐久性という単純な考えでSUGOI-neを用いた人は大失敗。
    宇井清太は、そんな単純な考えで開発したのではない。
    SUGOI-neの開発理念は・・・・
    革命的なラン栽培法の開発を目標に発明したものだからである。
    ラン菌による炭素循環によるラン栽培法。
    ベテランほど、こんなラン栽培法など思いもつかない。
    枯れ落ち葉分解など思いもつかない。
    コンポストは分解されては困るのだ。
    水ゴケは腐るのが遅いから使えるのだ。

    ベテランのラン栽培には一つの盲点がある。
     それは、ランに「腐生ラン」があるということである。
     洋蘭栽培から「腐生ラン」が消失しているのである。
     ラン栽培も近頃細分化され、一つの属のみ栽培する人が多い。
     植物の、ランの全体像が見えない。
     宇井清太もCymbidiumのみを47年栽培してきた。
     これには理由がある。
     Cymbidiumには地生ラン、着生ラン、更に「腐生ラン」まである。
     Cymbidiumを研究すれば、ランの全部を究明できるからである。
     この腐生ランがCymbidiumにあったからこそ、SUGOI-neを開発できた。
     ところが、カトレアには腐生ランはない。
     デンドロにもない。
     パフィオにもない。
     コチョウランにもない。
     こういうランをいくら研究しても腐生ランの世界。
     つまり、ラン菌による炭素循環の糖が見えないのである。
     だから肥料になる。
     だから、パフィオを杉皮で栽培することになる。
     あげくナンプ病多発。
     解決出来ない。

     杉皮というのは杉木のヨロイである。
     材木腐朽菌から身を守るヨロイである。
     だから屋根材に使われる。
     何年も腐らない!!!
     だから枯れ落ち葉の炭素循環のないコンポストである。
     エビネも杉皮で植える。
     地生ランを杉皮で植えれば、エビネ自生地における炭素循環はない。
     やがて衰弱し絶滅。
     これに窒素肥料で元気にしようとする。
     結果は逆にナンプ病。
  
  SUGOI-neで大失敗
     SUGOI-neには豊富な養分が含んでいる。
     このことを知らないと大失敗する。
     SUGOI-neは、キノコの菌床と同じである。
     ラン菌材木腐朽菌はキノコである。
     ラン菌が大繁殖するということは、他のキノコ菌も大繁殖出来るということ。
     事実、ランの自生地の枯れ落ち葉には、極めて多くのキノコ菌、糸状菌が棲んでいる。
     異本でも、腐生ランのオニノヤガラはナラタケ菌を共生菌にしている!!
     このこと知った上でSUGOI-neを使う。
     ランを勉強する時、ラン菌を勉強しないできた人は、SUGOI-ne栽培で苦労する。
     一から勉強しなおさなければならない。
     腐生ランを勉強してこなかったからである。
     薬を肥料をどんなに勉強しても、株の衰弱を防ぐことは出来ない。


 SUGOI-ne栽培には
   ラン菌を勝ち組みにする巧妙な技術がある!

  宇井清太がもっっともSUGOI-ne開発、SUGOI-ne栽培法で苦心したことがある。
  それは、前記したようにSUGOI-neはキノコの菌床と同じだということ。
  だからラン菌による炭素循環が可能なのであるが、
  これが逆に、ラン菌でなく、別な雑菌が繁殖した場合は大失敗するからである。
  この問題を解決しない場合は、SUGOI-ne栽培を完成させることは出来ない。
  つまり、バークに白糸菌が繁殖した場合、ラン栽培は失敗する。
  養分のほとんどないバークでもこういう菌が繁殖するのであれば、
  SUGOI-neには、更に多くの雑菌が繁殖することは容易に想像がつく。

  ここで宇井清太は起死回生の秘術を考え出した。
  植えた直後から5〜10日毎日潅水するという秘技である。
  ラン界では絶対考えられない暴挙の潅水である。
  この潅水は、菌の種類によって繁殖に最適な湿度が微妙に異なることを利用した
  巧妙な潅水、湿度操作で、ラン菌を鉢内で勝ち組みにするというものである。
  鉢内でも微生物の熾烈な戦いがある。
  優勝劣敗がある。
  それには微妙に湿度が関係している。
  このことを知らないと、SUGOI-neの開発は不可能であった。
  筆者宇井清太は、メリクロンを研究したときキノコ培養を研究したことあるので、
  カビ、材木腐朽菌の繁殖湿度に微妙な違いがあることを知っていた。
  これを応用して植付け直後5〜10日毎日潅水する秘技を編み出した。
  SUGOI-ne栽培の最も大切な基本である。
  この湿度でラン菌は大繁殖して勝ち組みになる。
  自生地再現である!

  多くのほとんど皆さんが、この潅水を行なう。
  これで大成功である。
  ところが、問題はこの次のステージで起こった。
  ラン栽培を数年、何十年やった経験者、ベテランほど、
  鉢の多湿にこだわった。
  それまでの水ゴケ、バーク、軽石栽培では、絶対に根腐れする多湿だからである。
  こんな馬鹿な潅水はあるか!!
  ラン株の光沢、元気さを無視して、自分のこれまでの経験を優先させた。
  多湿だろうが、難だろうがランが元気に育っていればよいのであるが・・・・・
  水ゴケ栽培と同じように乾燥させた・・・・。
  雨期の枯れ落ち葉の湿気を知らないからである。
  着生ランの自生地の雨期、栄養生長期というのは、日本の何倍も雨が降る。
  だからこそ樹の上で生きられるのであるが・・・・
  多くの人は、着生ランは乾燥を好むから樹の上で生きていると思っている。
  そのように書かれているランの本もある!
  
  だから着生ランを栽培している人の多くは、5〜10日後から乾燥させた。
  菌の種類による湿度の違いを知らないからである。
  最も乾燥させた鉢、 アオカビが大発生。
  少し乾燥させた人  ヒラタケ、その他のキノコ菌大発生。
               キノコが出てくる。
               菌糸が水をはじいて、水が入らない。
               SUGOI-neがカチカチ。
               根がボロボロ。
  ランが水を欲しいというとき潅水した人   ラン菌大繁殖
               炭素循環構築で大成功

    問題は「ランが水欲しい・・」と訴えたとき潅水。
    これがわかる人は大成功である。
    ところが、何十年栽培しても、これが全然わからない人が実に多い。
    自分は喉渇いたとき水を飲むのに。
    ランが喉渇いているのがわからない。
      ランの本には、水ゴケが乾燥したら潅水・・・と書かれている。
      ランが水を要求したとき潅水・・・と書かれた本はない。

 毎日ランを見ておれば、なんとなくではあるが、ランが水を欲しがっているのがわかるものである。
 それが見えない、聞こえない、察しられないでは「空気が読めない人」である。
 そういう人に限って、己の技術が正しいと思っているから始末が悪い。
 SUGOI-neはダメ!
 そのように結論する。

 雨期の枯れ落ち葉の中の湿度にすれば良いのである。
 だから枯れ落ち葉のこと・・・しつこく書いている。
 更に、自生地には地下水が地下に流れている。
 このように書くと、必ず着生ランは・・・・地下水ない・・・という人がいる。
 着生している樹、岩・・・空中に浮いているか!
 樹はカラカラに乾燥はしていない。
 ましてランが着生している樹、岩というのは、
 何年か前、プロトコームが生きて芽生えた湿度があったということである。
 現在のラン栽培者に欠落しているのは、プロトコームのことである。
 原種の山堀株から入った人は、ランは最初から大株だと思っている。
 プロトコームなど無関心である。
 ランの自生地には、プロトコームが生存、生長できる湿度がある。
 これがランの絶対条件である。

 これが「オシボリの湿度」。
 バナナの皮をむいたときの湿度。
 ミカンの皮をむいたときの湿度。
 無菌培養の培養基の表面の湿度である。
 
 ランは無菌培養で播種する。
 地生ランのシンビも、パフィオも、着生ランのカトレアも、デンドロも、コチョウランも、
 同じ培養基の湿度でプロトコームを形成する。
 人間が勝手に地生ラン、着生ラン等と分類したに過ぎない。
 こういう分類法がSUGOI-ne栽培では無意味である。
 シンビも、パフィオも、カトレアも、バンダも同じ湿度素晴らしい生育になる。
 根腐れなど起きない。
 だからSUGOI-neではバンダも鉢栽培出来る。
 バンダも本当は着生で空中に根など伸ばしたくないのである。
 仕方なしに苦しんで伸ばしているのである。
 
  なぜベテラン、経験者が失敗したか。
   それは根に「ペクチン」があることを知らなかったからである。

   世界中にランの権威者、研究家が多々居るのに、
   ランの根のペクチンを記載した本が一冊もない。
   着生ランが空中で生きられるのは、根にペクチンの被膜があるからである。
   しかし、着生ランの根、ランの根からペクチンが言及されたことはない。

 ペクチンを観察すれば潅水を的確に行なうことが出来る。
 世界の蘭界で宇井清太のみが知っていた。
 ペクチン潅水法。
 惜しみもなく皆さんに公開した。
 このペクチンを観察してSUGOI-neに潅水すれば、簡単に名人上手になれる。
    ペクチン潅水法 参照
 
 ラン菌のこと、ペクチンのこと、枯れ落ち葉のこと、スコールの尿素のこと、
 炭素循環、そういうことを知れば、これまでのラン菌削除の栽培が、いかに自生地と
 乖離した栽培で、ランを泣かせ、拷問を与えてきたか理解出来よう。
 身勝手な愛好。

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kouza9