これまでランの根の「ペクチン」について記された本はない。
ランのランたる特性は、ランの根が具備した「ペクチン」である。
しかし、このペクチンがランから削除されつづけてきた。
この為に、ランに適確な潅水が出来なかった。



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ランの潅水はペクチンを見れば一目で解かる!!

 
これまで世界中で膨大なランの本が発行されたが、
 「ペクチン」のこと書かれた本は一冊もない。
 ペクチンの方向から潅水を研究すると、ベテランも超初心者も簡単に潅水の名人になれる。 
 ラン栽培で最も難しいのが潅水。
 昔から「水やり三年」の言葉あるように、ラン栽培する上で、
 この潅水は説明も教えることも出来なかった。
 ペクチンを研究した人いなかったからである。
 宇井清太はSUGOI-neを開発したこともあって、
 誰でも、簡単に、どんなランも作って頂きたいために、
 6月に初めて  ホームページに 「ペクチン」のこと掲載しした。
 潅水を科学的に説明した最初のものである。
 ペクチンについて記載された本はこれまで一冊もない。
 このことがラン栽培を 難しいものにしている。 
 宇井清太はペクチンを知っていたから、45年ラン栽培出来たし、
 5000坪でCymbidiumの育種も、 切花も出来たのである。


  ペクチンこそランが獲得した進化における
          究極の「ウラワザ」なのである。

 SUGOI-ne栽培する場合、このペクチンの機能を知ることが絶対の条件である。
  SUGOI-neは一つの革命であるが、ペクチンを知らなければ充分な力を発揮出来ない。 
 SUGOI-neを開発してから約2年、この間に約1万名の方が150万鉢栽培している。
 殆どの人が大成功しているが、一部の人が良く育たないという。
 その原因は「ペクチン」を知らないために、潅水を不適確に行なったためである。
 
ペクチンの詳しいことは弊社のホームページに記載しておりますがここではホーム
 
ページの中から一部抜粋して記します。


  ペクチン Pectin


 1  接着材、糊としての機能
   植物の細胞と細胞を接着する「糊」である。
   着生ランが樹の枝にへばりついて生きられのは、根にペクチンという糊があるからである。
   カトレアなどでは、鉢に根がピタリとついて剥すのが大変。ペクチンが糊だからである。
   一般の植物の根にも非常に薄いがペクチンはある。
   岩に老松が見事に生きているのは、根毛にペクチンという糊があって、
   岩石に密着しているからである。 ランは進化の過程で根に非常に濃いペクチンを持った。
   このことによって、着生ランは樹上でも生息出きるようになった。
   若し、濃いペクチンを身に付けなかったら、風吹けば落下する。 


 2 乾燥保護の皮膜材としての機能
    ランが進化の過程で獲得した究極のウラワザが、根の乾燥を防ぐ「皮膜機能」である。
    ランの根は着生ラン、地生ランの殆どは根に水を貯蔵する柔組織(スポンジ)を具備している。
    新参者のランが生き残るには、他の植物との水争いを避けるために、
    己の根に次のスコールが降るまでの期間の水を蓄える。
    ここでランが問題に直面した。
    特に空中に張る気根では、日光、風、乾燥した空気の中では、
    葉から蒸散すると同時に根からも蒸散して、
    短時間に「脱水」して柔組織の水がなくなってしまう。
    動物、植物の細胞は25%の水を失うと死ぬ。
    事実、例えば、パンジー、ホウレンソー・・・・などの根を、
    空中、日光に晒せば、短時間に萎びて根は枯れる。
    ペクチンの濃度がランと比較にならないほど薄いからである。
    ランの根の柔組織から約15%水が減少(光合成による蒸散、
    根から直接蒸散)したとき、絶妙なタイミングでペクチンが発現する!!
    丁度、野菜を保存する時、サランラップで包んで冷蔵庫に入れると同じ理屈である。
    ペクチンがビニール、ポリなどと同じような皮膜になり根を包み、
    根の外への水の蒸散、脱水を防止する。
    カトレアが、バンダが、コチョウランが・・・・空中で根が生きられるのは、
    ペクチンが絶妙のタイミングで発現するためである。


     イ 雨期のペクチン機能
         前記したように根の柔組織から約15%の水が減少した時ペクチンは発現する。
         この状態で次のスコールを待つ。
         水がより少なくなるにしたがって、ペクチンは厚くなり乾燥から守る。
         この状態が・・・・「根が真っ白」になって、漆を塗ったようにツルツルになる!!
         この真っ白の根に、一度スコールが降れば、数秒から数分でペクチンは溶け、
         根の柔組織(スポンジ)に水が染み込み貯蔵される!!
         水がかかれば短時間にペクチン融ける。
         この芸当は人間が開発したビニール、ポリにはない。
         地生ランにも、このペクチンがあるので、バルブのないパフィオも乾期をしのげる!!

    ロ 乾期のペクチン機能
        ランにとって自然はけして優しくはない。
        非常な過酷な条件である。
        特に長期間の厳しい乾期は、着生ランの根にとっては、生存ギリギリの乾燥である。
        分厚いペクチンがなければ、到底生き続けることは出来ない。
        ペクチンを具備すること。ランにとって絶対の条件である。
        乾期は露、霧などの僅かな水分で生きなければならない。
        分厚いペクチンは僅かな水分をも弾くことなく柔組織に取り組む素晴らしい機能を持つ。

        乾燥で細い根になった表面を分厚いペクチンの皮膜が覆う。これが乾期の根の姿である。

    以上のことから、
      
SUGOI-ne植えの栄養生長期の潅水は・・・
     ペクチンが出たら直ぐその日の中に潅水。(鉢の上方1/2までペクチン発現)


      SUGOI-ne植えの休眠期の潅水は・・・・
      ペクチンが出た1日後、2日後に潅水。(鉢底の根までペクチン発現)


      これを基本としてバルブのあるラン、バルブの持たないランで、
      着生ラン、地生ランで加減すればよいことになる。

       ペクチン発現の観察は透明鉢に植える。ポリ鉢に切り込みを入れ時々開いて行なう。
       潅水直後、潅水6時間後、潅水12時間後、潅水24時間後、潅水48時間後。
       根の違いが一目瞭然である。

      
乾燥の定義・・・・「乾燥とは根にペクチンが発現した状態である」。
         SUGOI-ne植えはペクチンを勉強すれば・・・・あなたもラン作りの名人になれる!!
    

    
宇井 清太
ペクチンを観察する
      SUGOI-neの潅水法
                             素晴らしい生育と
                                     根腐れをさせないために

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