改良前
改良後    菌根イソギク緑化に改良したメガソーラー
砕石施工野立てソーラーの雑草繁茂状況   年次経過
2年後の雑草
1年後の雑草
 
 砕石施工 竣工時・・・・1本の雑草も生えていない。
野立てソーラーと砕石。
一口に言えば「二重投資」になる!
砕石施工しても草刈しなければならないからである。
砕石工事は・・・・1m2当たり・・・コスト。
草刈20年のコスト。

野立てソーラーの雑草対策として砕石・・・という発想の原点にあるのは、
上の写真にあるような「神聖」な聖域の作庭の技術と文化であろう。
美しい。
しかし、瑞穂の国といわれるように、緑豊な日本の気候風土は・・・
この緑は・・・・多くの植物が・・・「雑草」が繁茂しているということでもある。

神聖な場所は清明潔斎でなければならない。
こういう場所に敷かれた玉砂利は、ソーラー界が考えるような雑草防止対策ではない。
この美しい空間を維持持続させる・・・どれほど多くのコストを投入しているのだろうか。

この光景から、野立てソーラーの雑草対策に砕石を用いるというのは、
アイデアとしては素晴らしいものがあるが、

低いコスト、メンテナンスフリーということで砕石と・・・いうのは、
大きな勘違いである。
砕石は20年のトータルコストを考えると・・・もっとも高くつく施工である。
3年目から・・・雑草が大繁茂するからである。


 京都御所 紫宸殿      出典  宮内庁

 京都御所 南庭と承明門      出典  宮内庁

   伊勢神宮

 砕石 2年目の夏。

    夏草が大繁茂。
    こういう状態になることを・・・想定できなかった。

 砕石施工 1年目の夏。
  既に雑草が生え始めている。

  低い架台の草刈。
  こういう姿勢でメガソーラーの10000,50000㎡の
  草刈が20年できるのか????

 砕石敷いたソーラー
  一年後の夏・・・・雑草が生えて・・・草刈。

砂利下防草シートでも雑草は生える
 砕石を使用すると
  果樹園で使われている草刈機が使うことができない。
  こういう回転刃では・・・畑のように使うことができない。
  飛び石が激しく・・・5m、10mも跳ね飛ぶ。

 野立てソーラーは・・・写真の果樹園のように必ず雑草が繁茂する。
 果樹園と同じような作業が20年続くことになる。 
 パネル下の除草、草刈は、農家の人も経験したことのない厳しい作業になる。

 

 砕石の弊害

  野立てソーラーに砕石施工は、誰でも行いたくなるものだが、
  下記のような弊害があるので、行わないほうが賢明である。

  ● 雑草防止にはならない。
  ● ヒートアイランドになる。
  ● 草刈が困難になる。草刈機械を使えない。
  ● 巨大なメガソーラーの場合は、景観、生物生態系に影響を及ぼす。
  ● 改良工事が困難。改良工事費が高額になる。


  特に注意しなければならないのは、野立てソーラーに砕石を敷いた場合の
  地面の問題。ゴルフ場のように平面なら、地際から雑草を刈り取る動力の
  草刈機械もはいれるが、砕石の3㎝。5㎝もある高さでは、草刈は地面より
  更に10㎝ほど上の茎から刈り取ることになる。
  雑草の茎10㎝が残った状態というのは、雑草はより以上に茎を頑健なものにし、
  更に繁茂することになる。
  雑草はイジメられると、以前よりもっと強かに生きる。
  「雑草根性」。
  砕石に生えた雑草を草刈すると、この草刈りを逆手にとって繁茂する草が
  野立てソーラーを支配することになる。
  こういう雑草が繁殖すれば・・・・・
  6月から8月の期間2週間に1回に割合で草刈しなければならない事態になる。
  3ヶ月に1回のメンテというのは・・・机上のメンテになる。

  

 
雑草の根についた土が・・・・防草シートに張り付き、簡単には取れない。
 こういう状態の防草シートを・・・焼却するには・・・・

 つまり土地を20年後再生する場合、この砂利下防草シートというのは、
 多大な撤去、焼却費用が掛かる。


 
野立てソーラーにこの施工を行った場合、
 必ず右の写真のような状態になる。

 

 上の写真
 砂利下防草シートの砕石を敷いた場合。
 地面の雑草の種子は発芽できないが、
 空中から飛んでくる、舞い降りた種子は
 赤色光を受けて発芽する。
 新設の野立てソーラーの地面は、競争相手の草がないから、
 我が物顔で・・・発芽繁茂する。
 翌年は・・・爆発的な・・・・繁殖繁茂となる。
 
  防草にはならない。
                 日本再生循環研究所
                                                   試験

  砂利下防草シートに砕石をマルチングしたソーラー。


   建設約2年で、雑草がここまで繁茂。
   こうなると、翌年には爆発的に繁茂し、草刈機械も使用できないソーラーになる。
   架台が低いソーラーでは飛び石でパネルが破損するからである。

   こういう架台の低いソーラーでは、年間に4回~6回も草刈メンテになる。
   20年、延々とこの作業が続く・・・
 
野立てソーラーの雑草の問題が大きい課題になってきた。
これを解決するためにコンクリート、砕石が使用されているケースも多い。
雑草の激しい繁茂は、日本の豊かな緑の・・・瑞穂の国だからこその・・・ことである。
モンスーン気候の多雨、高温は・・・・
太陽光発電のモデルになるヨーロッパのドイツ、フランス、スペインなどの、
夏、あまり雨の多くない国々とは、根本から異なるもので、
こと地面のメンテでは参考にならない。

そういうことで、雑草対策としてコンクリート、砕石となったようであるが、
これで・・・行けると・・・思ったのであるが、
コンクリートはヒートアイランドで発電が低下。
砕石はヒートアイランドに加えて雑草が生えるという問題が浮上した。

野立てソーラーの砕石使用例は
 ○ 砕石を地面に敷く。
 ○ 砂利下防草シートを敷いて、その上に砕石、砂利を敷く。
砂利下防草シート敷いた上に砕石、砂利を被覆、マルチングする施工法である。
これで地面のメンテナンス フリーとしている施工業者もいるようである。
しかし、この施工法でも野立てソーラーでは雑草を防ぐことはできない。
もともと砂利下防草シート施工法というのは、狭い宅地用に開発されたもので、
20年の長期にわたる防草として開発されたものではない。

雑草が生えるということは
 Ⅰ 地面の土壌の中に、表面にあった種子が発芽したもの。
 2 空中から舞い落ちて、飛散したきた種子が発芽したもの。(動物、鳥など・・・もある)
以上の二つが考えられるが、
砂利下防草シートは1の種子の発芽を抑止できるが、2の種子は発芽してしまう。
つまり、砂利下防草シートに砕石をマルチングするというのは、
2の種子が発芽して雑草になるものは、宅地の場合、初期に草取りすればよい・・という考え方である。
あくまでも小さなときに草取りする条件である。


このことから野立てソーラー、メガソーラーを考察すると。
約3ヶ月ごとの見回りメンテ除草では・・・・手遅れである。
雑草の生長は3ヶ月間に・・・1mにも生長するからである。
更に、砕石では防草効果があるのは・・・種子が少ない場所で1~2年である。
20年間の長期間に雑草の繁茂は・・・ほかの土壌と大きく変わることがない。
草刈りした雑草をそのまま放置することがふつうであるが、
この場合は、雑草の死骸枯草が腐植化し、砕石の間を埋めることになり、
雑草の快適な種子発芽条件になる。



結論として
  雑草の問題は、安上がりな施工法は存在しないということ。
  その中で、もっとも合理的なものが防草シート「ソーラー パーフェクト」と、
  菌根イソギクをドッキングさせたすずかぜ花ソーラーである。
  おそらく、これ以上の方法は、世界中探しても見つからないであろう。

砕石は思わしくない その理由
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