ヒメイワダレソウ「リッピア」は侵略的外来植物としてリストに掲載するようである。
導入当初から、この植物の繁殖力から・・・将来侵略的外来植物になるという意見もあったが、
宅地、工場、農業関係で広く栽植される状況で・・・これを放置すれば・・・
日本の植物生態系に重大な影響を与えるということで、リスト掲載するようである。
こういう外国原産の植物を緑化に使うということは、今後は相当注意する必要がある。
当然大面積の野立てソーラー、メガソーラーに栽植することは厳禁である。
駆除しなければならない植物である。
この点、クローバーとは違うようである。
クローバーは日本に導入されたのが・・・牧草としてである。
日本の畜産には大切な牧草で、これに代われる植物がない！
そういうことで、侵略的外来植物の一つではあるが、牧草として容認されることのようである。
牧草として使用する場合は刈り取るので「種子」が実らないからである。
これからは・・・クローバーの植えることをしない・・・・
今後は野立てソーラーにクローバーを植えるのは・・・・
防草効果が期待できない上に、侵略的外来植物ということで、
種子を撒くことは・・時代錯誤とされるだろう。
相当、施工業者も注意しなければならない流れ・・・。
ソーラーに使う植物ではない
既に植えてあるソーラーの場合は・・・
クローバーが自然に絶種するを待つか、除草剤で枯らすか、
改良工事を行うか。
何らかのクローバー対策メンテが必要になるかもしれない。
これまで、左写真のように野立てソーラーの場合は、
地面を整地しパネルを設置してきた。
当然、この剥き出しの裸地面にはすぐに雑草が生える。
ソーラーでは、ここにクローバーの種子を撒いて・・・
雑草対策としてきた。
クローバーでは雑草防止にならないのであるが・・・・種をまいてきた。
このたびの環境省の侵略的外来植物の公表。
クローバーは・・・侵略的外来植物ということで、これまでのように、
種子を撒くことが・・・相当抵抗感の伴う事態なった。
「牧草」として農業で使用される場合は良いという。
最終的にはリストには掲載しないようである。
こういう植物を・・・使用すれば社会的評価がえらえない企業になるからである。
環境共生、地域共生、それに加えて植物生態系共生が、
ソーラーに要求される。
屋根、屋上に作るソーラーとは、以上のように異なる条件が
ある。
日本の植物生態系と共生するソーラー
ソーラー発電所の建設の歴史が浅いので、
メガソーラーが環境にどのように影響するかの研究はほとんどない。
雑草の問題は「発電能力低下」の問題と捉えてきた。
しかし、深く考察してみると、そのように単純なものではない。
日本国土環境、地域環境、地域風景、地域感情・・・・に雑草は関係する。
更に生物生態系・・・まで関係する。
侵略的外来植物
セイタカアワダチソウが繁茂するメガソーラー
この種子が落下傘のような状態で落下し、
新たに造成された裸地で猛威を振るう。
ソーラー環境を安易に考えると、全国でこういう環境破壊が起こる。
環境省では国内の生物生態系に重大な影響を及ぼす生物を、
「侵略的外来生物」として424種をリストアップし、被害防止に向けた行動計画を作る方針を明らかにした。
（11月7日）来年2月にも公表される。
この中にはソーラー発電所で雑草防止用に使用されている「クローバー」も含まれている。
「ヒメイワダレソウ」も含まれる。
ソーラー敷地には、今後強い生命力を持った「侵略的外来植物」が繁殖繁茂することが予想され、
地域の環境に影響を及ぼすことが懸念される。
メガソーラーは広大な面積であることから、侵略的外来植物の繁殖基地になる可能性もある。
繁茂させない対策が必要になるかもしれない。
放置した場合は、当然日本の植物生態系に影響を及ぼす。
ソーラー発電所にこういう事案が発生するとは想定しないことであるが、
これも時代の流れともいえる。
電力と植物など・・・何も関係ないことのように思えるが、
こういうことも想定しなければならないようである・・・。
山を開いて作ったソーラーの場合は、土手が大きな面積になる。
この法面の緑化が、これまで道路、鉄道の法面に使用されてきた植物の中に、
イネ科の侵略的外来植物が永年使用されてきた。
今後どうなるか・・・業界で研究しているようであるが・・・・
クローバー（白花、紅花）、アレチウリ、イタチハギ、イチビ、オオアワダチソウ、オオアレチノギク、オオオナモミ、オオキンケイギク、
オオブタクサ、セイタカアワダチソウ、カモガヤ、ハリエンジュ、ハルジオン、ヒメジオン、コマツヨイグサ、ケナシムカシヨモギ、
ペラペラヨメナ、 アラゲハンゴウソウ、外来タンポポ、オオオナモミ、アレチマツメイグサ、マツメイグサ、ブタクサ、ヒメムカシヨモギ、
・・・・。sinnryaku1
