スプラッシュ花

 斑点花

 縞筋花  

 端紅花

私の交配実生株には毎年おびただしい初花が咲きますが、その中に生命を燃やす閃光のようにきらめく花が、非常に少ないが咲く。
シンビのぼうだいなDNAの中に埋もれていた美が突然姿を顕すのである。
私はこのような花を見ると、なぜか夏の終わりの花火の美しさを思う。シンビの育種は交配親を集めるのに永い年月を要するので、交配を始めるとき、既に、相当な年齢になっている。それから初花を見るのに6−10年、さらに年齢を重ねている。私はすでに61歳。平均年齢は伸びても、現役で育種出来るのはわずかな年数しか残ってはいない。
このことを常に身に付けていないと育種は出来ないのである。このことがあってか、これらの花を見ると夏の終わりの花火の、一瞬の華やかな美しさを思ってしまうのかもしれない。
生命には滅びと、継続の美しさが宿るのであるが、このスプラッシュ花には、私は滅びの美しさを感じてしまうのである。
MOG97−327
 Horizon Promenade
  花径12cm 2月咲き 大型種
MOG97−265
 Meditation Promenade
  花径 12cm 大型種
MOG97−224
  Starlight Promenade
   花径11cm 1月咲き 大型種
MOG97−223 Pastel Promenade
    花径 12cm 1−2月咲き 大型種
MOG96−197
  Sunset Jubilation
   花径 12cm 1月咲き  大型種
MOG95−201
 Beauty Memory
  花径 7cm 1月咲き 大型種
MOG99−333 
 ローズ アームストロング X
   グレート エクスペクテーション
 花径 12cm 1月咲き 大型種
MOG97−532 Kiyoko
            Promenade
   花径12cm 1−2月咲き 大型種
MOG99−187
    Princess Beauty
 花径12cm 1月咲き 大型種
MOG99-201 Starlight
           Promenade 
 花径10cm 1月咲き 大型種
MOG99-198 Starlight
           Promenade
  花径11cm 1月咲き 大型種
 

  今月のテーマ

宇井清太  美の系譜展

次へ
スプラッシュ花について

蘭にはスプラッシュ花がありますが、その多くは突然変異個体として生まれる。シンビにおいても、原種の中に少数であるが見られる。交配実生の中にも見付ける事がある。私は、このスプラッシュの遺伝子を究明してきましたが、ようやく遺伝力を持った交配親を探すことができた。偶然生まれるのではなく、相当の確率で作り出すこと出来るようになりました。
シンビのスプラッシュ花は、ユリの花と共通するものがあって、ランの進化の中で削除した美を、今、発掘することが、私の交配という仕事のようである。
  MOG98−293
     Kiyoko Promenade
       花径12cm 1−3月咲き
       大型種
  MOG98-309
    Golden Dew
     花径11cm 1−2月咲き
     大型種
  MOG96-129
    Meditation Promenade
      花径 12cm 1−2月咲き
      大型種
  MOG93-265
    White Princess
      花径11cm  1−2月咲き
      大型種
  
Vol-1では、シンビの育種の中で時に姿を見せる素晴らしくも珍しい花たちにスポットライトを当てました。蘭はシンビに限らず、個性を確かなものにした花である。人間の固定観念をはるかに、遥かに超えた花である。
シンビジュウムという蘭は、この世に生を受けた花の中で最も美しい花である。シンビを知るほどに、追えば追うほど広大で、深遠の美の世界を見せてくれる。私の探究心をくすぐるのである。蜃気楼ではない。白昼夢ではない。美の片鱗であろうが姿を見せてくれるのである。このテーマ パビリオンでは、シンビの「美の片鱗」を一つ、一つ掬って見るページです。
シンビの多様、多元の美の世界を分類する作業は、私の情感とは異なるものであるが、シンビの美しさ正確にするには、この作業はしなければならない。シンビの美の全貌を分類」することは無謀なこととシンビに言われそうであるが、私の花の中で分類整理して、改めて、シンビの素晴らしさを再発見したいのである。毎月テーマを掲げ特集して見ます。ご期待ください。
   VOL−1 珍しくも美しい花たち

te-matop