12月 15日
山形のは嘘のように今年は暖かい12月。
今日も朝から晴天。最高気温が10℃を越えるという予報。
そういうことで、ミツバチ、ハナバチ、ハエが・・・菌根イソギクに蜜を、花粉を求めて飛来する。
面積当たりの飛来数を調べたくなるが・・・・ランつくりの最も大変な時期で、そういう時間はない。
学者なら・・・こういうデーター揃えるのであるが・・・。
蜜源植物 菌根イソギクの育種について
ミツバチと花。
蜂蜜を得るためには・・・蜜源植物、蜜源になる花が必要である。
花が咲かなくては話にならない。
そういうことであるが、養蜂業界で・・・素晴らしい蜜源植物の品種改良したという話は・・・・
少なくとも宇井 清太の知る範囲にはない。
戦後の日本の園芸界のことは、ほとんど知っているが、どんな植物のカタログを検索しても、
蜜源植物としての育種しているところ内容である。・・・・種苗会社でも・・・。
宇井 清太は、菌根イソギクは当初日本国土の緑化目的で開発した。
その育種の中で、蜜源植物に適合する個体を選抜した。
つまり、春から、初夏、初秋には多くの植物が花を咲かせるので、
養蜂では、それを利用すればよいということで、積極的に業界で育種する必要が無かった。
しかし・・・時代は変化し、蜜源の中には・・・侵略的外来植物が多く含まれている。
例えば「ニセアカシア」。
猛烈に河川敷などに繁殖して・・・。
長野県の蜂蜜の約80%は・・・このニセアカシアの蜜とか。
そういう問題を考えると、これに代わる蜜源植物を・・・遊休農地に植える必要があるかもしれない。
同じ時期に咲く植物は多くあるので出来るかもしれない。
そういうこととは別に、宇井 清太の視点は・・・・最終蜜源植物。
冬期間の貯蔵蜜、花粉の問題に着目。
ミツバチがハチミツを蓄えるのは・・・養蜂家のために行っているのではない。
人間が養蜂を始める前から、世界中の森林、原野でミツバチは蜜を集め貯蔵してきた。
種族を持続させ、繁栄させるためである。
寒冷地のミツバチ、ハナバチは・・・冬・・・活動できない。
このために・・・・蜜を、花粉を晩秋まで集めなければならない。
この「晩秋」までが・・・非常に重要な要素である。
この晩秋の季節にも10月から12月まである。
日本列島は南北に細長く・・・各県による「初霜日」に大きな違いがある。
だから・・・移動養蜂という形態が発明されたようである。
でも、全ての養蜂家が「移動養蜂」していないようで、「定置養蜂」もあるようである。
暖かいところに移動しない養蜂では・・・・
早く寒くなるところでは・・・当然早くミツバチは越冬態勢に入る。
当たり前なことですが・・・・
ここに植物の開花に関わる「短日植物」の問題が出てくる。
秋に開花する多くの植物は・・・・コスモスのように「短日性植物」である。
青森県から南の日本列島での短日植物の開花期を調べてみると・・・
ミツバチが・・・まだ採蜜活動出来る温度の時期に、既に花が終わる植物がほとんどである。
花菊には遅咲きの寒菊があり、遅く咲くが、畑に栽植した場合、
数年で連作障害を起こしてしまう。菌根になっていないからである。
手間をかけないで蜜源植物を栽培するということから考えると・・・不適である。
東北地方の趣味のミツバチ家から指摘された。
菌根イソギクが満開になる11月というのは・・・その時期に蜜を、花粉を集めなければならない飼い方というのは、
最初から大失敗の飼い方である!
そういうご指摘である・・・・。
東北地方で最も多く自生し、遅くまで花が咲くのは「セイタカアワダチソウである。
津波震災地、原発事故避難エリアで猛烈に繁殖して・・・黄色の大波のようなっている。
悲しいけれど・・・養蜂では、この侵略的外来植物の蜜、花粉に依存している。
この花終わるのは宇井 清太の所では11月上旬である!
この花の時期でミツバチ、ハナバチは・・・・満足しているか????
宇井 清太の観察は・・・こういう観察の仕方。
菌根イソギクは養蜂家のミツバチのためにのみ開発したのではない。
地域には・・・野生の日本蜜蜂も、ハナバチも、ハエ類も多く生息している。
この多くの種類の訪花昆虫が・・・日本の農業をサポートしてきたのである。
この野生のハチ、ハエたちが、11月上旬までの花で・・・充分蜜も花粉も集め、食事して、
来春までの180日を生きなければならない!
事実・・・
11月下旬も、今日も気温が5℃になれば…真っ先にハエが菌根イソギクに跳んでくる。
7℃になればハナハチが飛んでくる。
10℃近くになると日本蜜蜂が飛んでくる。
12度℃近くなると・・・西洋ミツバチが飛んでくる!
その蜜の集め方、花粉の集め方は尋常ではない!
もう一生懸命。寸暇を惜しんで・・・文字通りの「働きバチ」状態。
この高度を・・・どう見る。
蜜も、花粉も・・・充分でないから・・・12月15日になっても集めに来るのである!
ならば・・・ミツバチを愛し、それでメシを喰っているプロなら・・・
ハチたちの要求に応える蜜源植物を植えるべきではないか?????
ハチも・・・「腹が減っては戦が出来ない」。
日本の将来の食料の問題と、ミツバチ、ハナバチ、ハエの食料問題も同じなのである。
暖地ではどうか。
秋咲きの短日性植物というのは、夜の長さでかが分化するので、
例えば、宮崎県でのコスモスの開花時期と、山形県の開花時期はほとんど同じ。
つまり・・・ミツバチが旺盛に活動しているのに、コスモスの花は終わってしまう。
九州の山、原野には・・・蜜を探してミツバチが飛び回っても・・・どこにも新鮮な花は咲いていない!
実を結んだ・・・植物ばかり・・・の状態になる。
以上が、日本列島における・・・ミツバチから見た・・・花達である。
ミツバチの愛好家は、ご自分の住んでる場所の目線で養蜂、蜜源を考察するが、
菌根イソギクの場合は、日本全土における訪花昆虫から育種したものである。
そういうことで、菌根イソギクの場合は「北海道」の問題である。
北海道でも道南と、道央、道北,、道東エリアでは「初霜」が異なるが、
最高温度が7℃に下がる時期の問題である。
例えば11月中旬に・・・7℃になる場所では、菌根イソギクの採蜜期間が約20日程度と短くなる。
この期間でも良い場合は・・・北海道でも菌根イソギクは蜜源植物として有効である。
以上のような考察から・・・
菌根イソギクの育種を下記のように行った。
この菌根イソギクは原種の強靭な生命力を持続するために「交配育種」ではなく、
原種イソギクの中から選抜育種した。
これまに日本再生循環緑化研究所で選抜育種した品種は下記のような品種である。
国土緑化用 菌根イソギク
菌根イソギク 涼風
菌根イソギク 浜風
最終蜜源用 菌根イソギク
菌根イソギク ミツバチ菊1号
菌根イソギク ラストチャンス
菌根イソギク ラストチャンスについて
この個体は「ミツバチ菊」より約30日遅くから開花する晩生個体である。開花期11月中下旬から12月下旬。
なぜ、ラストチャンスを作ったか、その理由。
この品種は暖地用の蜜源である。
前記したように・・・・九州エリアのような団地では、菌根イソギクの開花はじめは、北海道も九州も同じだから、
「ミツバチ菊1号」では11月下旬に花が終わってしまう。
これでは最終蜜源として面白くない。この時期はミツバチが盛んに活動する気温である。
これを考えれば・・・晩生の菌根イソギクを作ればよいことになる。
そういうことで「ラストチャンス」を選抜した。
ラストチャンスは12月下旬まで花があるから・・・・九州のような団地では、12月下旬まで蜜、花粉を集めることが出来る。
まさに、ミツバチにとっては・・・「ラスト チャンス」。
以上のように菌根イソギクの育種は、
日本列島の訪花昆虫の活動生態と、晩秋に開花する植物の開花生態の微妙な関係考察し、
理想と究極の「奇跡の最終蜜源植物」として世にその真価を問うものである。
日本のミツバチ、ハナバチ界では、ここまで追求し蜜源植物を育種することはなかったと自負している。
ミツバチを愛し、経営づるなら・・・ミツバチが喜ぶ花を・・・大面積植えることである。
日本の原風景には・・・・
童謡 朧月夜
菜の花畠(ばたけ)に 入り日薄れ
見わたす山の端(は) 霞(かすみ)ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月(ゆうづき)かかりて におい淡(あわ)し. )
...
現在の日本には・・・・ミツバチが喜んで飛び回った・・・この童謡のような風景は失われた。
ミツバチが泣いている・・・・。
「ミツバチ蘭」で、日本蜜蜂を捕獲したなら・・・・
同じ手で・・・蜜源植物を栽植することであろう・・・・。
菌根イソギクの育種は、ミツバチ、ハナバチ、ハエ類の訪花昆虫を対象にして開発した。
したがって、
養蜂家は・・・養蜂に適合するように使用してください。
日本蜜蜂愛好家、保存会は・・・その人の考え、理念に適合すよう使用してください。
果樹栽培家は・・・・農業の観点から使用してください。
メガソーラー事業者は・・・メガソーらーの緑化と併合して環境共生を考えて使用してください。
公園では・・・地域の花公園と地域環境保全・・・・豊かな自然・・・テーマに使用してください。