ウラシマツツジの果実
ウラシマツツジの花
北海道 大雪山のウラシマツツジ



右写真

 カナダのワイルドブルーベリー自生地の紅葉。
 このエリアには、日本の高山にも自生している「ウラシマツツジ」も自生する。
 
 つまり、同じ木材腐朽菌のネットワークで、ウラシマツツジもブルーベリーも生き続けてきた。
 ウラシマツツジ、ブルーベリーの細かい葉は、水ゴケの上に舞い落ち、
 この枯れ落ち葉をエサにする木材腐朽菌により少しづつ分解され、
 この養分と、雨水(雪)の尿素のわずかな窒素で生き続けている。
 リン酸とカリは・・・VA菌根菌が供給する。
 
 
株元の地面に落ちた枯れ葉が、地面をマルチして、
乾燥を防ぐ。
これが自生地にあるから、ブルーベリーの根は細く進化した。
このけれ落ち葉のマルチが無ければ、根は死ぬ。
北欧のブルーベリーの森。
ツンドラ地帯は、針葉樹は優占種で、この林床に、
陰樹のワイルドブルーベリーが、地面を覆う。
ワイルドブルーベリーの本当の姿は、陰樹で木漏れ日を拾って生きる植物である。
日本に自生するスノキ属も陰樹である。
中には、不毛の地で・・・日蔭のないところで生きている場合もあるが・・・。
ワイルドブルーベリーは、悪環境でも強かに生きられる植物。
木材腐朽菌をパートーバーにして・・・。
「糖」の確保が出来るからである。


これまで、作物栽培では、この木材腐朽菌による糖供給の知見が無かったから、
光合成のみで栽培法が構築されてきた。
多年草が・・・なぜ永年同じ場所で・・・生きられるかという、
説明が出来なかった。
植物にとって、気候の変動は最も怖い。
生命を脅かすからである。
だから、植物工場は・・・変動のないようにしている。


ブルーベリーの種子は風で飛散することはない。
ツツジ実。
種子はハジキ飛ぶように飛散する。
プリンス エドワード島のブルーベリー。
 「ローブッシュブルーベリー」の名の通り、地面にしがみつくように、
 背丈の低い藪・・・ブッシュになる。
 この密生した枝の隙間に枯れおり葉が落ちる。
 枯れ落ち葉が・・・栄養源だから・・・もったいないから・・・他所に吹き飛ばないようにしている。
 これと同じ姿が、知床半島の原生花園のバラ科「ハマナシ」のブッシュでも見ることが出来る。
 
カナダ ニューファンドランド  ベリーの丘
 ここではブルーベリーが優占種で、
 北欧のブルーベリーの森のように、カラマツ、松が・・・
 支配するエリアになるには、相当年数がかかる・・・。
 
  こういうガレ場は、日本の高山の岩場で見ることが出来るが、
  こういう場所に「コケモモ」「ツルコケモモ」が自生する。
   蔵王、月山・・・。」

  山形県ではオーロラを見ることが出来ないが・・・・
  極北の地に似たところを探して安住の地とした種である。
オーロラが恋しい・・・。
       オーロラは女神だ!


野生のワイルドブルーベリーは、そう想っているかもしれない。
氷河に削られた剥き出しの故郷の…極北の大地。
そこは、35億年前の地球・・と似た風景。
噴火した後の・・・新燃岳、御嶽山、阿蘇山、桜島の火口エリアと同じ不毛の地。
氷河に追われ南へ逃避したワイルドブルーベリーが・・・
再びオーロラが彩る故郷で見た風景は・・・荒涼たる索漠の風景であった。
そこには・・パートナーであるべき「木材腐朽菌」も生息していない。
孤独な一人暮らしの生活。
この不毛の地を、ワイルドブルーベリーは一人で開墾しなければならなかった。
丁度、高千穂、新燃岳のキリシマツツジのように。
しかし、ワイルドブルーベリーには友達がいた!
同じツツジ科植物の「ウラシマツツジ」である。決して孤独ではなかったのである。
このウラシマツツジは日本の北海道、東北の高山にも広く自生している。

オーロラを見ながら育った第三紀周北極植物にも、多様な生き方の選択肢があり、
第四紀の氷期に南への逃避行をしながらも、間氷期の温暖な気候になると、
故郷に帰りたいという望郷の念に駆り立てられて・・・
オーロラの見える北まで帰ったのがワイルドブルーベリーである。
当然、前項でも記したように、肥沃な地は生長の早い、大きくなる植物に占領されている。
優先種が生えている場所でない場所は、不毛の地に近い場所である。
分厚い氷河に削られた・・・剥き出しの大地が・・・・カナダからアメリカメイン州にある。
アメリカ東部をルートにしたブルーベリーは、この地に安住の地を求めた。
更に美しいオーロラを求め北に目指したものは、カナダ北部、北欧まで帰った。
北欧に帰ったたもの、カナダ北部に帰ったたもの、メイン州に帰ったたものは、
ほとんど大きな変化のない環境だから、地域ごとに環境に対応した進化をする必要はなかった。
同じ種が、広大な面積に自生している。


なぜ、ワイルドブルーベリーはオーロラが彩る故郷に、
帰るえることが出来たのか。

それはブルーベリーの果実に秘密がある。
同じツツジ科植物のツツジの実と、
ブルーベリーの果実に大きな違いがあり、
ブルーベリーの南への逃避行も・・・
北への・・・北帰行も・・・・果実に隠されている。

































ブルーベリーの逃避行を助けたのは「渡り鳥」。
多くの種類の渡り鳥は・・・・
赤道を挟んで南北に渡りをする鳥多いが、北半球の中でも、
北から南へ・・・・南から北へと渡りするものが多い。
スノキ属植物の中に、ハワイ島にⅠ種、南半球のマダガスカル島の1種自生しているが、
この種は、渡り鳥によって南へ運ばれたと考えられている。
ハワイ島は火山島で、一度も大陸と陸続きになったことがない「海洋島」である。
ここにスノキ属の植物が自生しているということは、更に南半球のマダガスカル島の自生は、
ブルーベリーの南への逃避行と、第4紀時代に北帰行が、
渡り鳥によって助けられたという証明である。
更に、ブルーベリーを助けたのが木材腐朽菌であるが、
小麦の赤さび菌が、中国の黄土地帯から日本に飛来する。
枯れ落ち葉があれば、短時間で・・生息できる菌である。


君と一緒なら生きてゆける!

ワイルドブルーベリーは、新天地に立ったとき、オーロラを仰ぎながら・・・
木材腐朽菌と共に、不毛の地を開拓する決心をしたのかもしれない。




不毛地に・・・オーロラと稲妻が作った・・・尿素の含んだ雨、雪が降る。
これを窒素源として・・・細々と強かに生き、
不毛の地を開拓している。
この姿を「優占種」としているが・・・
他の植物が生存できないから・・。
北欧のカラマツ、松の疎林の林床ではカラマツ、松が優先種である。
氷河が削ったアメリカメイン州の大地と違って、
枯れ落ち葉が分厚く堆積した林床になっているが、
ところどころに地面が露出している所に、カラマツ、松が芽生え、
明るい林になる。
寒冷地だから、その年の枯れ葉が木材腐朽菌によって分解
されることなく、何年分の枯れ葉堆積する。
低地は・・永久凍土が解けた湿地となり、水ゴケが生えている。

この水ゴケも下の茎は死に、分解しないまま堆積する。
これがピートモスであるが、一年で1mmの厚さになるという。
カナダには深さ20のピートモス層があるが、
この計算では何年で30mになるのであろうか。

ブルーベリーの根は、ピートモスが好きなのではない。
ピートモスの表面に堆積してりう枯れ落ち葉が・・・・
少し木材腐朽菌によって分解されたものが好きなのである!
本当は「生きている水ゴケ」でも生きられる。
ブルーベリーの根は、土壌より、枯れ落ち葉堆積したものが好き。





ワイルドブルーベリーの栽培は難しい!
なぜ、難しいのか。
この項目を読んだ人なら理解できるだろう・・・・

  〇、日本ではオーロラを見ることが出来な。
    つまり極北と違って・・・気温が高い・・・。
  〇 枯れ落ち葉を考えたことなかった。
  〇 木材腐朽菌など知らなかった。

そういうことで、PHなど・・いくら調整しても栽培は難しい。
つまり、日本では光合成を十分に出来ない上に、夜の呼吸作用でエネルギーを消費するからである。
ワイルドブルーベリーから見れば、日本の新しく作ったブルーベリー畑は、
氷河の削られた不毛の土地。
火山灰が降り積もった土地と同じようなもの。
ブルーベリーの自生地に構築されている微生物のネットワークは欠如している。
ブルーベリーの根は「菌根」である。
「ひげ根」の意味が理解できないと・・・作れない。
ワイルドブルーベリーは砂質土上を好む???
それなのに、乾燥に「弱い」。
こういう矛盾した条件が要求されるが・・・・
氷河が削った場所は・・・・砂と岩石の大地・・・。
その上に「枯れ葉」が堆積して・・・感想を防いでいる!

砂壌土の畑にブルーベリーを植えても・・・・
微妙な枯れ落ち葉が朽ちた状態が地表にないと、ブルーベリーの根は元気に伸びない!
人間が・・・自生地を・・・再現するのは難しい・・・
ましてや、これまで、枯れ落ち葉も木材腐朽菌も削除した栽培では。





ブルーベリーのブッシュは・・・
  株元に枯れ葉を集めるためにある。

     土壌改良のため・・・。

  株元から・・・何本もシュートを発生させて・・・・すだれのようにする
  無意味に・・・二次生長しているのではない。
  紅葉する頃・・・・写真のように枝を完成させ、
  落ち葉が他所に飛ばないようにする。
ワイルドブルーベリーの逃避行
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