蔵王山のハクサンシャクナゲ。
スノキ属と同じ場所に自生している。
同じ炭素循環の土壌で生育している。
ブルーベリーを素晴らしく生育させるには、シャクナゲが
素晴らしい生育になる畑を作ること。
不毛の地に近い・・・エリアで細々と生きるのがブルーベリー。
果樹として・・・栽培するには・・・・
自生地を再現すること。
日本のブルーベリー畑。
猛暑の日本で・・・必ず夏負けする!
遮光するものが無い。
光が強すぎて、温度が高すぎて・・・光合成が減少する。
枯れ落ち葉が地表にない。
乾燥すると・・・根が死んでしまう。
ブルーベリー自生地の秋には・・・
枯れ落ち葉が舞い落ちる・・・・・。
ブルーベリーの根は、菌従属栄養植物のギンリョウソウと同じような
特性を持ち。枯れ落ち葉を分解する木材腐朽菌と共生している。
植物死骸、枯れ葉の養分のないと所では、本来生息しない植物である。
畑には、枯れ葉も。木材腐朽菌も無いから、植えてから10年もすれば、
ブルーベリー衰弱した樹になる。
ギンリョウソウの果実。
ブルーベリーと非常に似ている。
ブルーベリーの果実
光合成する葉を持たないツツジ科「ギンリョウソウ」
腐生植物。菌従属栄養植物
木材腐朽菌が作る枯れ落ち葉の糖で生きている。
ブルーベリーの自生地とほとんど同じエリアに自生。
北欧のブルーベリーの森林。
林床には分解しないで残る枯れ落ち葉が分厚く堆積している。
非常に多くの水分を保持し、この中にブルーベリー根を張る。
この枯れ落ち葉を木材腐朽菌がゆっくりゆっくし・・・
静かに分解、道場に還している。ここでの菌は発酵腐敗する
嫌気性菌ではなく・・木材腐朽菌である。
キノコの菌である。
これを畑に再現すればブルーベリー栽培は
大成功する。
秋になれば、ブルーベリーの森は・・・
キノコの森になる。
北欧はキノコ王国である。
キノコは「木材腐朽菌」。
木材腐朽菌の菌糸が森を育てた。
乾燥したときは、菌糸が水分吸収して遠くの場所から
ブルーベリーの根に供給する。
多湿で酸素欠乏の時は、酸素をブルーベリーの根に
供給する。
光合成が少ないときは、糖をブルーベリーの根に供給する。
強酸性でリン酸が欠乏したときは、菌糸がリン酸を
供給する。
強酸性土壌では、リン酸固定が激しく、リン酸欠乏が起こる。
ブルーベリーの自生地でリン酸欠乏が起きないのは、
このためである。
このことを知らないとブルーベリーは作れない。
フィンランドのブルーベリーの森
ブルーベリーは森林の「負け組植物」
光争奪戦ではカラマツなどの針葉樹にかなわない。
常に「澱粉」のエネルギー不足に見舞われる。
この不足する「澱粉」を、木材腐朽菌が作る
低分子糖を菌糸から調達して、どうにか生き続けている。
はじめに
地球上の陸上の植物は「枯れ落ち葉」の中に自生する。
この枯れ落ち葉のには、枯れ落ち葉を「エサ」として生きる木材腐朽菌は生息している。
したがって地球の陸上の地表は約2億8000万年前から現在まで、木材腐朽菌が支配してきたエリアである。
木材腐朽菌は酸素のあるところで生きる「好気性菌」で枯れ落ち葉を分解して土壌に還す菌である。
若し、地球上に木材腐朽菌が生息しなかったら、地球の地上は枯れ落ち葉で埋まってしまう。
このことは地球の陸上における自然界の法則であるが、これまで農業、園芸、植物栽培現場では、
「木材腐朽菌」の役割は削除され続けてきた。
この「木材腐朽菌」は土壌微生物ではなく「キノコ」の分野の微生物だからである。
これまで農業、園芸、植物栽培で取り上げられてきた「菌」は、土壌微生物である。
植物の根は土壌に張るから、植物にとって重要な微生物は土壌微生物と考えられて、
地表の枯れ葉の中に生息する木材腐朽菌は重要視されなかった。
農業、園芸、植物栽培現場での「盲点」である。
土壌微生物のほとんどは酸素の無い又は非常に少ないところで生きる「嫌気性菌」である。
腐葉土、堆肥、バーク堆肥・・・発酵腐敗する菌である。
このような発酵腐敗の菌は、地球の地表に舞い落ちる「枯れ落ち葉」、地表に横たわる植物死骸の、
「リグニン」「セルロース」を分解できない。
EM菌も枯れ落ち葉を分解することはできない。
以上のような地球上地表で2億8000万年前から休むことなく行われてきた木材腐朽菌による炭素循環。
この栽培法では、ブルーベリーも「枯れ落ち葉」の中で自生し、木材腐朽菌が分解する養分、
、糖で生き続けていることから「木材腐朽菌による炭素循環ブルーベリー栽培法」を構築したものである。
世界最先端の「栽培法である。
これまでの栽培書には全然記述されていないものですが、この理論は、地球上の自然の法則から構築しているので、
ブルーベリーの諸問題はほとんど説明できる。
北欧の秋
白夜になるころ、北欧といえば「ブルーベリー狩り」と「キノコ狩り」である。同じ森である!
このことは何を意味しているのか。
ブルーベリーはキノコという木材腐朽菌と共に生きているということである。
ブルーベリー自生地の地表には、何年も前からの枯れ落ち葉が堆積している!
この中にブルーベリーの根は張っている。
このエリアを支配しているのはブルーベリーではなく、木材腐朽菌である。
つまり、木材腐朽菌が生息しなければ生きてゆけない植物がブルーベリーである。
日本のブルーベリーの畑に、北欧のブルーベリーの自生地のようにキノコが生えるところが、
どれ位あるだろうか???
ほとんどないであろう・・・。
PHを測定して、キノコの生えない土壌を酸性にしても、ほとんど意味のない事である。
枯れ落ち葉に木材腐朽菌が繁殖し分解すれば、自然と弱酸性になる。
酸性土壌が重要ななのではなく、酸性土壌にした枯れ落ち葉と木材腐朽菌が重要なのである。
「木を見て山を見ない」で・・・日本のブルーベリー栽培がおこなわれてきたということである。
最初に書かれた本に、ブルーベリーとキノコの関係が記載されているのか????
北欧の生活に根差した「ブルーベリー狩り」と「キノコ狩り」。
北欧の人々は木材腐朽菌と共に生きていると言える。
ここにブルーベリーの故郷の森の法則が構築されているのである。
根を顕微鏡で観察して嫌気性菌の共生菌一つ一つを調べても、ブルーベリーを栽培できない。
木材腐朽菌のネットワークがブルーベリーを育てているからである。
キノコの森を再現できないからである。
あくまでもブルーベリーの森の支配者は「木材腐朽菌」である。
ブルーベリー栽培に「EM菌」のボカシを与えるのは・・・とんでもない間違いである。
ブルーベリーの森には「腐敗臭」はない。
北欧、カナダの非常に寒冷なエリアでは、木材腐朽菌の活動が抑制されるために分解が遅く、
これがピートモスであるが、この厚さは30m以上にもなる。
温度が高い熱帯雨林では、逆に木材腐朽菌の活動が活発で、枯れ落ち葉は数か月で分解される。
この木材腐朽菌は、枯れ落ち葉の主成分である「リグニン」「セルロース」を分解できる唯一の菌である。
このリグンニン、セルロースは高分子の炭素化合物。これを分解する過程で、低分子の「糖」が生まれる。
この低分子の糖を、地球の陸上のほとんどの植物は共生菌を利用して根で吸収していることが
解ってきた。
つまり、多くの植物は木材腐朽菌と共生することで、光合成で不足する澱粉を、この低分子の糖を
調達し生き続けていたのである。
これまで、植物は光合成のみでエネルギー源の澱粉を調達していると考えられてきたが、
そういうことではなく、木材腐朽菌が枯れ落ち葉を分解してできる低分子の糖を、別なルートで調達し、
生きつずけてきたということである。
日本のエネルギー調達も、原発、火力、太陽光、石炭、水力と多様にしているのは、
一つに絞ることは非常に危険だからである。
植物の進化3億年の歴史で、植物が光合成という一つのエネルギー調達で生き続けてきたということは、
考えにくいことである。
この「木材腐朽菌による炭素循環ブルーベリー栽培法」は、世界最先端の栽培法である。
この理論はブルーベリー自生地の自然の法則の原理原則から構築している。
ここから「ブルーベリー樹の老化」「夏負け」「甘いブルーベリーが出来ない」・・・諸問題の原因が、
容易に導かれることが理解できよう。
これまで、ブルーベリーの基本中の基本ともいえる「菌根」のことがブルーベリー栽培から削除されてきた。
ブルーベリーのツツジ科植物とラン科植物は、地球上の植物の中で、菌根植物として代表的な植物であるが、
ブルーベリー栽培現場では、菌根ブルーベリーは見事に削除、欠落した栽培法が流布してきた。
つまり「砂上の楼閣」のような栽培である。
日本列島は、ブルーベリーの栽培の適地ではない!
作物栽培の原理原則は「適地適産」である!
こういうことから考えると日本におけるブルーベリーは、産業として発展するには、
大きなリスクを最初から背負っている。
こういう植物を栽培するには、自生地における「菌根ブルーベリー」を再現することが、高温障害、夏負けという
リスクを・・・少なくする唯一の方法である。
一口に言えば、日本列島に平地というのは、ブルーベリーにとっては「灼熱地獄」である。
そういう場所で・・・甘ーい、あまーいブルーベリーなど生産できないことは、容易に理解できることである。
この夏負けを・・・肥料では防ぐことが出来ない。
このことは、ブルーベリーに限らず、サクランボでも、リンゴでも、ブドーでも・・・イチゴ、トマト・・・でも同じ。
ブルーベリーは同じ場所で永年生き続ける「多年草植物」である。
適地でない場所に・・・人間の手で植えられたブルーベリーは、泣きながら・・・そこで生きなければならない。
そういうことでは・・・元気で生き続けることは出来ない。
つまり果樹栽培というのは・・・近頃の「美魔女大会」である。
アンチエイジングである。
この勝ち組が屋久島の7000年の「大王杉」「縄文杉」である。
この杉の根には約500種類もの「菌根菌」が生息していた。
美魔女の腸にも500種類もの「腸内フローラ菌」が生息して・・・美しいボデーを作っていた!
ところが、日本のブルーベリーには・・・こういう「菌」が生息していない!
宇井 清太のこの栽培法は、日本のブルーベリー栽培に革命を起こす。
今後、ブルーベリー栽培法は、この栽培法が「基準」になるであろう。
世界で初めて自生地のブルーベリーと同じ「菌根ブルーベリー」を作ることが、
宇井 清太の発明で出来るようになったからである。
これからのブルーベリー栽培は、ブルーベリー苗木は、
菌根ブルーベリー苗木。(特許)
菌根ブルーベリー栽培。(特許)
そういうことになるであろう。
そういうことでないければ、不適地日本でのブルーベリー産業は隆盛しないからである。
本題
地球の陸上に自生る植物の中で、ブルーベリーの属する「ツツジ科植物」と「ラン科植物」は、共生菌と共生して
生きている代表ともいえる植物である。
この二つの植物群は、自生地では枯れ落ち葉の中で、地表に生息する好気性菌の木材腐朽菌を頂点とした
多くの共生菌ネットワークの中で、劣悪な環境でも共生菌の力を借りて生きる「菌根植物」である。
この共生菌ネットワークということが近年解ってきたことである。
これまでの研究では、一つの植物に関係する共生菌は特定の「菌」に依存するというものであった。
この共生菌ネットワークを調べてみると、多くの菌が必要とするエネルギーを作れる木材腐朽菌は
枯れ落ち葉を分解できる。
窒素をほとんど含まない枯れ落ち葉を分解できる菌は、木材腐朽菌のみである。
木材腐朽菌を頂点として構築されているというシステムであることが解ってきた。
多くの微生物が。木材腐朽菌が作る低分子の糖に依存していたのである。
しかし、植物界で、農業で、これまで「木材腐朽菌」が論じられたことはない。
これまでは発酵腐敗菌の嫌気性菌である、腐葉土、バーク堆肥、堆肥、発酵油粕・・・。
ツツジ科植物は、APG植物分類体系では125属約4000種が地球上に自生している。
ラン科植物は700属以上、約26000種が自生。
この二つの菌根植物には、植物進化の上で共通したものがあり、ブルーベリーを栽培する上で,
共生菌との共生は極めて重要な要素であるが、不思議なことにこれまで削除されてきた。
つまり、砂上の楼閣のような栽培法が流布している。
共生菌の削除、これが原因でブルーベリー栽培が失敗する場合が多くみられる。
自然の法則を無視した栽培では当然のことである。
この「木材腐朽菌による炭素循環ブルーベリー栽培法」は、これまで削除されてきた点に
焦点を合わせて記述する、
世界のブルーベリー栽法に例を見ない視点から構築しております
ツツジ科植物約4000種、ラン科植物約26000種(最も進化した植物)30000種には、
植物進化の上で共通しているものがある。
つまり、ブルーベリー栽培にはラン栽培に共通したものがあるということなのです。
筆者 宇井 清太はラン栽培を50年、12000品種を作出してきたが、
同時に10数年前からブルーベリーも試作研究してきた。
その経験から、ランとブルーベリーの共通点を見出し、栽培法を構築したが、
その共通点は下記の通りである。
1 二つの科の全原種が全て共生菌と共生して生き続けている「菌根植物」である。
一口に言えば共生菌が生息しない場所では、素晴らしい生育、長生きすることが
出来ない植物である。
ツツジ科125属約4000種の植物は、スノキ属も含めてすべての種が
「枯れ落ち葉」の中に自生し、木材腐朽菌を頂点とした微生物ネットワークの
中で生きている。
菌と共生することで「リン酸」「微量要素」「水分」「酸素」
・・・そしてエネルギー源ある「糖」を確保し、劣悪な条件でも生きられるように進化した。
これはラン科植物も同じで、ツツジ科植物の自生地にラン科植物も自生する。
2 ラン科、ツツジ科植物には光合成しない葉を持たない「菌従属共生植物」がある。
ツツジ科にはギンリョウソウ、
シャクジョウソウ、ラン科にはマヤランなど多くの種があり、
これらの植物は自ら光合成を行わないで、
木材腐朽菌などが作る「糖」を利用して生きている。
「菌従属植物」。
葉を持ち光合成を行いながら、菌からもエネルギー源を調達している植物もある。
「部分的菌従属植物」
ツツジ科植物には、多様な進化をした植物である。
ブルーベリーは独立栄養植物であるとするには、大きな疑問がある!
ブルーベリーも「部分的菌従属植物」とすると・・・諸問題が説明つく。
ブルーベリーの菌根にもこの特性があり、ブルーベリー栽培には
この「糖」供給が削除されており暑さに負ける栽培になっている。
この「腐生植物」のDNAを持っているのがツツジカ植物とラン科植物である。
葉を具備している種でも、腐生植物の性質を捨てていない。
その理由は森の「負け組植物」だからである。
いつ何時・・・もっと光を得られなくなるかわからないからである。
喬木の生長次第で・・・。
3 ブルーベリーもランも森の「負け組植物」である。
光合成のための太陽光の争奪戦を植物は行っている。
ほとんどの植物は光を求めて上へ上へと伸びる生長をする。
ブルーベリーの自生地の森…右写真・・・を見れば、カラマツなどの針葉樹が、
ブルーベリーの森の勝ち組植物である。
ブルーベリーは十分なエネルギーを光合成で作れない・・・貧乏な植物である。
このことを理解しないで、畑に「果樹」としてリンゴ、桃、サクランボのように
栽培には不向きな植物である。
森では・・・細々と生きてきたブルーベリーを、いきなり「主役」に抜擢するのが、
ブルーベリーの果樹産業化である。
これはラン栽培にも言えることで・・・消費者から「枯らして頂く」鉢物栽培で経営している。
ブルーベリーもラン鉢物のように・・・数個の実が成った時・・・鉢を販売するのであれば、
現在のようなPH土壌での栽培は可能である。
しかし、リンゴ、サクランボのように果樹として20年、30年・・・収穫する栽培であれば、
北欧のキノコの森を再現しなと成立しない植物である。
針葉樹の木漏れ日を拾って生きているブルーベリーを、日本の平地で強烈な
日光を当てて栽培するのは、ブルーベリーにとって地獄である。
高山に自生するツルコケモモなどは、気温が低いから強い日光、
紫外線の高山でも生きられるが、
ブルーベリーの本来の姿は・・・木漏れ日の光を拾って生きる植物である。
針葉樹の林床には何年にわたる枯れ落ち葉が堆積し、多量の水分を保持している。
霧も発生する・・・。コケ、地衣類も自生している。
日本のブルーベリーの畑のように「乾燥」することはない。
ブルーベリーの根は「ヘア ルート」と呼ばれる・・・細い根である。
森林、原野における光争奪戦の「負け組」植物である。(ラン科26000種も同じ)
二つの科の植物は、他の植物が生育できないような悪質な環境で細々と生き続けてきた種が多い。
光合成を補完できる菌根を具備
することで、北欧のビルべりーは北欧、ロシア、北アメリカの他の植物が生きられないよう
なタイガー地帯ヒース地帯に細々と生き続 けてきた。
ブルーベリーにとっての最大の問題は、充分に出来ない光合成の解決であった。
木材腐朽菌を利用することで問題解決。
枯れ落ち葉の分解が速い暖地に樹の高いブルーベリーが自生し、分解が遅い寒冷地、
高山に大きくなれないコケモモ、ツルコケモモ・・・が自生。
地球の陸上の植物のほとんどは「枯れ落ち葉」「植物死骸」の中に自生する。
ブルーベリーも例外ではないく、
株元に多くの枯れ葉が堆積し、枯れ落ち葉の中に生えているように見える。
日本のブルーベリー栽培畑では株元に木材チップを敷く場合もあるが、
肝心の木材腐朽菌が生きていないため分解されない。木材チップに木材腐朽菌が生息して、
初めて自生地の土壌を再現できる。
この「枯れ落ち葉」が、ブルーベリーに再場法に欠落してきた。
この枯れ落ち葉を分解する菌は菌の中で「木材腐朽菌」のみである。
腐敗発酵するEM菌、植物酵母、植物乳酸菌、光合成細菌・・
枯れ葉のリグニン、セルロースを分解できない。ブルーベリーの自生地には必ず「木材腐朽菌」が生息している。
この「枯れ落ち葉」と「木材腐朽菌」がブルーベリー栽培に欠落削除しているから・・・・
ブルーベリーは良く生育しない。
4 二つの科の全種が酸性環境、土壌に生息する植物である。
つまり、枯れ落ち葉に雨が降って、木材腐朽菌が分解すれば、必然的に土壌は「弱酸性」になる。
岩盤が石灰岩であっても。
また、不毛の地、タイガー、ヒースには「水ゴケ」、ブルーベリー、カラマツ、
エリカなどの枯れ葉が地表に舞い落ちるが、 夏が短く低温のために、木材腐朽菌の活動が貧弱で、
一年で分解できないため、未分解状態で堆積し、何10年、何100年堆積し、有機酸で強酸性になる。
ピートモスが強酸性なのはこの理由であるが、ビルベリーは、このような場所に
細々と生きてきた植物である。
これを、人間が調査、観察すると・・・この姿をブルーベリーは「酸性が好きだ」と見てしまう。
他の肥沃な場所は、勝ち組植物に占領され、他に生きる場所が無いから、
泣き泣き・・・劣悪な酸性土壌で生きている!
ピートモスエリアでも、木材腐朽菌共生菌ネットワークの力を借りて生きている植物と
説明した方が正しく的確である。
なぜなら、ピートモスの上にも、秋になれば枯れ落ち葉が舞い落ちるからである!
これまでは酸性土壌の枯れ落ち葉、地表の木材腐朽菌を頂点にした微生物生態系、
ネットワークが注目されることなく 栽培法が構築されてきた。
PHは観察しても、枯れ落ち葉が分厚く堆積していることに注目してこなかった。
ブルーベリーがタイガー、ツンドラ、ヒースの強酸性土壌、貧弱な栄養土壌で・・・泣く泣く生きている。
他に生きる場所が無いから。
ブルーベリーの栽培現場では、木材チップをマルチした畑で、生育改善がみられたという
実例があるが、その原因は、木材チップを分解する木材腐朽菌が、たまたま、その畑生息して
木材チップを分解したからである。
つまり、酸性土壌に改良しただけでは、ブルーベリーが喜ぶ土壌にならないということ。
木材腐朽菌が生きて初めてブルーベリーの好む自生地に近い土壌になった・・・・と考えるべきである。
つまり、ブルーベリー自生地の酸性土壌に舞い落ちた枯れ落ち葉が、それを分解する「木材腐朽菌」
が自生地に生息しており酸性状態でも木材腐朽菌は増殖繁殖できるから、枯れ落ち葉を分解したわずかな養分で
生きられるのである。
これまでのブルーベリー栽培では、ブルーベリー酸性土壌が好きだから、土壌に酸性のピートモス、
あげく硫黄まで撒いてPH調整しているが、ビルベリーと共生する「木材腐朽菌」が・・・畑に、
水田転作地に生息していないから、 思わしくない生育になっている。
つまり原因は枯れ落ち葉と木材腐朽菌の問題である。
右の写真 自生地と日本のブルーベリー畑に大きな違いが理解できよう。
つまり、自然が作り上げた・・・森の林床の生態系が、日本の果樹畑ブルーベリーには構築されていない。
菌根植物のブルーベリーをリンゴ、サクランボ栽培と同じように栽培している。
5 ラン科もツツジ科もほとんどの種が、高温に弱く、夏負けする植物である。
光争奪戦の負け組植物だから充分な光合成が出来ない。つまり夏負けに勝つための十分なエネルギー源である
「澱粉」を作ることが出来ない。
自生地では前記したように・・・夏負け対策として木材腐朽菌と共生している。
ヒース地帯のビルベリーは、喬木は自生していないので、十分な光があるが・・・土壌条件が悪いため、
木材腐朽菌と共生していても養分が十分でなく、貧弱な樹形となり、葉の枚数が少なく・・・
光合成が産物の澱粉が非常に少ない。
人間も夏負けすれば・・・・お医者さんは「ぶどう糖」点滴、注射をする。
肥料では・・・夏負けを防ぐことが出来ない。日本におけるブルーベリー栽培の最も問題になるのは、
この「夏負け」である。
これまでのブルーベリー栽培法では、「枯れ落ち葉」とこれを分解できる唯一の菌である「木材腐朽菌」が
欠落しているから夏負けを防止することはできない。
地球温暖化が進む状況では、ブルーベリー栽培は、この「夏負け」が、今後大きな問題となる。
品種改良では、第三紀周北極植物に宿るDNAを変えることはできない。
遺伝子組み換えの育種でも耐暑性には限界があるから。
つまり、植物の基本である「光合成」の問題で、品種改良では、ある程度の耐暑性を具備する個体は造れても、
それは・・・程度・・の問題で、比較的「暑さに強い程度」のものである。
品種改良に上に、更に根を「菌根」にすることで・・・どうにか・・・暑さに負けないブルーベリーが出来ることになる。
6 菌根は地表近くに横に張り伸びる植物である。
ツツジ科、ラン科の根の特性は、地表の枯れ落ち葉に生息する木材腐朽菌が好気性菌で、
酸素のある場所に生息しており、この枯れ落ち葉の分解養分で生きるため、
木材腐朽菌のネットワークを利用するために地表近くに根を伸ばしている。
根毛の代わりに菌糸を利用して、養分、水分、糖…を吸収している。
ブルーベリーの根が根毛を持たないで、きわめて細く、地表に伸ばしている理由である。
7 稲妻、ブルーベリーは「オーロラ」が大好きである。
空中窒素は三重結合状態で植物は吸収できない窒素である。この空中窒素は
静電スパーク稲妻とオーロラによって植物が吸収でき
る尿素が合成され(硝酸態窒素、アンモニアに炭酸ガスの化合で尿素が生まれる)、
雨、霧、雪となって地上に降り注ぐ。
ランも、ブルーベリーも・・・木材腐朽菌も稲妻と尿素が大好き。ブルーベリーの
自生地における窒素は、オーロラと稲妻が作る窒素に依存しており、貧しいヒース、タイガー、ツンドラ、
高山のスノキ属の植物、木材腐朽菌は、尿素由来の窒素に大きく依存する。
女性のハンドクリームに保湿成分として「尿素」が添加されている。
植物の葉も女性の肌も、尿素を吸収出来る。
自生地では、誰も肥料などやらない。それでも生き続けているのは
「枯れ落ち葉」と「稲妻」と「木材腐朽菌」があるからである。
1 2 著作権 所有者 日本再生循環緑化研究所 宇井 清太
著作権に関わる全ての行為を禁じます。
木材腐朽菌による炭素循環
ブルーベリー栽培法 (基本編)
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