赤線で囲ったエリアが、第三紀時代にブナ、スノキ属などの落葉広葉樹が
自生していた場所。
日本列島は、この第三紀時代は亜熱帯気候で、東京周辺には「芭蕉」・・バナナ
が自生していた。
赤線のエリアでは、オーロラは夜空を彩る。
白夜を彩る・・・・。

日本では・・・知床半島でオーロラが夜空を彩ることもある。
スノキ属の「クロウスゴ」が北海道に自生する。


紫線は、第四紀時代の氷河期に、第三紀周北極植物が氷河に追われ、
南に逃避したルート。
このルート上にワイルドブルーベリー、ハイブッシュブルーベリー、
ラビットアイブルーベリーの原種が自生する。
ブルーベリーの森の天空を彩るオーロラ。
このオーロラが作る「尿素」を養分にして
ブルーベリーは生き続けてきた。
                 オーロラが
         ブルーベリーを育てた

 
ツツジ科スノキ属の元になった植物は南アメリカで生まれカリブ海を経て北上したといわれているが、
  この説には大きな疑問がある、

  ツツジ科スノキ属の化石は第3紀新生時代の化石が北極周辺の第三紀地層で発見されているが、多くのツツジ科
  植物の化石も日本で発見されている。
  南アメリカで生まれカリブ海を越え、フロリダに上陸した???
 
  中国雲南にも「ブルーベリー」が自生するが、この「隔離分布」を説明できない。

  宇井 清太は第三紀周北極植物の一つがツツジ科スノキ属であるとしている。
  そうすると無理なく説明できる。
  アメリカ東部と日本、中国雲南に隔離分布するスノキ属植物を、説明出来る。

     第三紀周北極植物は、ペリーの黒船に植物学者とプラントハンターが乗船して、
     日本各地から植物採集した。
     函館山の植物と、アメリカ東部のアパラチアン山脈の植物が非常に似ていることを、
     アメリカの植物学者グレイが発見し、ブナなどがアメリカ東部、日本、中国、
     イタリアなどの欧州に隔離分布している謎を解明した。
     ペリーが日本に来た3年後1856にこの学説を発表。
     スノキ属植物もブナの氷河期の逃避行で共にしたと考えられる。
     北米原産のブルーベリーは氷河に追われ南のフロリダまで南下し、
     カリブ海に阻まれそれより南下できなかった。
     つまり、ブルーベリーが南アメリカで生まれ、カリブ海を北上して、
     カナダに至ったという説と真逆の分布移動である。
  
  




  
第三紀時代には、北極周辺にまで分布を広げていた。
現在は
 
ツツジ科スノキ属約400種が北半球に自生している
この属の先祖は第三紀4000万年前には 北極周囲に自生繁茂していた。
「第三紀周北極植物」の一つであり、極北の地の夜 
空を彩るオーロラの下で育まれた植物である。
第三紀以降のスノキ属は世界では、北欧、シベリア、カナダ、北アメリカ東部、ロッキー山脈、 
ヒマラヤの高山、アルプスの高山、アメリカ東部、 
中国雲南省からベトナム、タイ、ヒマラヤ低山、マレーシアまで約400種自生している。
 日本にもブルーベリーと同じスノキ属は19種、低山の林縁、亜高山、高山に自生する。
これらの種の先祖は北極周辺から氷河から逃れ、 現在地に移住してきた植物である。
フロリダ、ジョージア州に自生している暖地系スノキ属のブルーベリーと、 日本の低山に自生
 しているクロ ウスゴ、浅間ベリー、シャシャンボ・、 ナツハゼ・・・など、また中国雲南省に
自生するスノキ属も近縁種である。
(雲南にもブルーベリーが自生 してる。 
なぜ、アメリカ東部からジョージア州、フロリダ州に自生するスノキ属と、
日本、中国雲南省のスノキ属が似ているのか。
 この遠く離れた場所での隔離分布。
ここには、スノキ属植物の流浪の旅をせざるを得なかった悲しい運命がある。
 氷河に追われ流浪の旅の果て、現在の劣悪な場所を安住の地とした自生地を知れば、
 日本におけるブルーベリー栽培は成功する。







 ブルーベリーはオーロラが大好きである! 

ブルーベリーの先祖はオーロラ見て生き続けてきた。 
ブルーベリーはオーロラが作る「尿素」を窒素源として生き続けてきた!
「尿素」大好き!
多くの窒素肥料、植物活性剤が市販されているが、ブルーベリーが最も好きな窒素肥料は「尿素」である。
木材腐朽菌も「尿素」で大繁殖する。
氷河に追われ南に逃避したブルーベリーの仲間は、オーロラを見ることが出来なくなった。
しかし、極北に近いところで今も生きているブルーベリーは、オーロラをの美しさを満喫している。

 ブルーベリーの祖先のスノキ属植物が生きた第三紀約5000万年から4000万年前は、地球は温暖で
 北極エリアまで「ブナ」「コナラ」などの落葉広葉樹が繁茂し,その林縁、高山、劣悪な土壌のエリアなどに生きていた。
 現在の東北地方の白神産地に近い。
 カナダの北極に近い第三紀地層から落葉広葉樹の化石が発見され、このことが証明された。
 この第三紀時代に北極の周りのエリアに自生していた植物群を「第三紀周北極植物」というが、
ブルーベリーなどのスノキ属植物は、ブナ、コナラ、ナラなどと
 共に段丘、山などに自生し、低地の湿地には水芭蕉、ビルベリーの先祖、
 高地にはツルコケモモ、コケモモなどが自生していた。
 この時代も高地湿原には、水ゴケ、 ツツジ科のヒメシャクナゲ、ヒース植物のエリカ等が自生。
 現在のピートモスは、この時代に生きていた水ゴケも含まれる。
 この時代でも、ツツジ科植物は光争奪戦の負け組植物であり、
 その中のスノキ属のブルーベリーの先祖も、
 ブナ、コナラなどには勝つことが出来ない植物であった。そのため、この時代でも、
 他の植物が生きられないような劣悪環境土壌条件の場所に安住の地と定めた。
 光合成負け組植物であるブルーベリーの栽培で最も重要なことは、劣悪な土壌で。
 どのようにして養分を吸収していたのか??
 北極の周辺に生きている「第三紀周北極植物」達は、何を養分(肥料)として生き続けていたか。
 
 ブルーベリーなどの第三紀周北極植物たちは・・・極北の天空を色どる「オーロラ」で生きていた!
 現在でも極北の荒地「ヒース」に自生しているビルベリーは、オーロラの下で生きている!
 5000万年・・・オーロラの下で生き続けてきたのである。
 空中窒素を植物は吸収できない。ブルーベリーも同じである。
 何処から窒素を調達したのか?・・・大きな疑問がある。
 答えは簡単である。空中窒素は「オーロラ」と「稲妻」で・・・「尿素」が合成される。
 この尿素が地球に雨に、霧に含んで地表に降り注ぐ。ブルーベリーの吸収した窒素は「尿素」である!
 夕立後、植物の葉が生き生きするのは、葉から「尿素」を吸収するからである。
 だから・・・「葉面散布」剤の主成分は「尿素」である。自然を真似てのものであるが、
 人間の…女性が使うクリームに、相当多く保湿成分として「尿素」が添加され・・・
 女性を「もちもちの・・・・しっとり肌」にする。
 地球に生命が誕生したとき、植物も動物もなかった。
 今でも女性の肌は・・・植物の葉は・・・尿素吸収能力は・・・同じである。
化粧品メーカーは・・・オーロラと稲妻から学んでいた!
 
 
「稲妻」について。

 第三紀時代も、激しく雷(稲妻)が閃光して・・・静電気がスパークして、オーロラと共に尿素を合成した。
 雷を「稲妻」というのは稲作文化が作った素晴らしい言葉である。
 日本のモンスーン気候で、雷が激しく発生するのは土用の時である。
 雷が閃光した後に激しく「夕立」が降る。この夕立が降った後、水田を見ると、イネが緑になって元気。
 そのとき、イネを見てみると・・・小さな穂(幼穂形成期)を抱いている。
 この姿から・・・雷は・・・イネをはらませる夫・・・「稲妻」となった。尿素の含んだ雨・・・
 これを養分としてイネは子孫のコメを作る。
 万葉時代は夫を・・・ツマと呼んでいた。万葉集には・・・そういう歌が多数ある。
 ちなみに山形の村山地方では・・・稲妻が鳴ると・・・イネに乳飲ませにきた・・・と言い表す。
 素晴らしい古人の知恵のこもった言葉である。

 
 尿素の含んだ雨は、ブルーベリーの祖先の葉を濡らし、枝、幹を伝って根元に流れ落ちる。
 根元には何年前からの枯れ落ち葉が分厚く堆積してりる。(現在の里山、カタクリの自生地と同じような)
  枯れ落ち葉は 尿素の含んだ 雨水を吸収する。
 この枯れ落ち葉の中には、枯れ落ち葉のセルロース、リグニンをエサとする好気性菌の木材腐朽菌が生息している。
 木材腐朽菌が繁殖するためには窒素が必要である。この雨水の尿素の窒素で、木材腐朽菌は大繁殖する。
 激しく枯れ落ち葉を分解  する。これは、現在の地球の植物が生えている所で普通の行われている自然の法則。
 雨の多い年はキノコが豊作になる。
 地球上の陸上の植物は、枯れ落ち葉の中に自生する。
 この時枯れ落ち葉の中で何が起こっているか。木材腐朽菌は「低分子の糖」を作っている。これが「炭素循環」である。
 木材腐朽菌が高分子炭水化物のリグニン、セルロースを分解すると・・・低分子の「糖」「糖質」が生まれる。
 この低分子の糖が多くの共生菌ネットワークで、ブルーベリーの根に供給される。
 これが、宇井 清太の「木材腐朽菌による炭素循環栽培法」である。
 ツツジ科植物、ラン科植物が・・・未だに微生物との共生関係を捨てなかったのは、木材腐朽菌が作る糖が欲し
 かったからである。
  劣悪な環境で生きるブルーベリーは、常に十分な光合成を行うことが出来ないために、常に「澱粉」「エネンルギー」
 不足に陥っている。 この不足分のエネルギーを、木材腐朽菌が作る糖で賄っていたのである。
 このことは、つつじ科植物の中に葉を持たない菌従属植物(腐生植物)ギンリョウソウ、シャクジョウソウ、ラン科の
マヤランが葉が無くと も生き続けられた理由が、枯れ落ち葉を木材腐朽菌が分解した糖をエネルギーにして
生きたいたことが近年解明された。
 このメカニズムが、ブルーベリーの根にも構築されているから、ヒース地帯で、ビルベリーが生きられるのである。
 酸性土壌も少しは関係するだろうが、問題は木材腐朽菌が作る「糖」だったのである。ブルーベリーが菌根植物で
 あることの理由である
 だから、ブルーベリーの根毛のない細い菌根は枯れ落ち葉の所に浅く分布する。菌糸をうまく利用して「糖」を
 調達していたのである。
 ここまで説明すれば、ブルーベリー栽培には、微酸性土壌の他に・・・根元に「枯れ落ち葉」と、
 それ分解する 「木材腐朽菌」と ・・・ 「尿素」が必要なことが理解できよう。
 これを削除したブルーベリー栽培を行った場合は・・・必ず思わしくない畑に・・・なる!
 自生地とかい離した栽培法は・・必ず破綻する。なぜならブルーベリーは未だ・・山の樹木だからである。
 故郷を忘れていないからである。 作物にまで改良されていないからである。
 ブルーベリーの夏負けを防ぐには・・・木材腐朽菌の菌糸を利用して、ブルーベリーの根に「糖」を供給するれば良い。
 これがブルーベリー究極の決め手。
 

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木材腐朽菌による炭素循環
          ブルーベリー栽培法 (基本編2)
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