第三紀周北極植物の南への逃避行


 アメリカ東部アパラチアン山脈と日本列島奥羽山脈から中国山脈の近似植物の隔離分布
アパラチアン山脈の秋。

 日本、東北地方から中国地方までの
  陰樹 落葉広葉樹林の紅葉風景と・・ほとんど同じ。
  アメリカ東部と日本の山に隔離分布する落葉広葉樹。

   この林縁などにハイブッシュブルーベリー、
   ナツハゼ、スノキが自生する。
  
北極周辺で生きていた多くの植物は、アパラチアン山脈ルートで南に逃避した。
アパラチアン山脈に自生する植物と、日本列島に自生する植物には、共通したものが多くあり、
秋の紅葉の風景、景観は・・・陰樹の落葉広葉樹の紅葉で・・・・非常に似た景観である。
第三紀周北極植物は、このルートで南に逃避したものは、
アメリカ大陸の内陸氷河に阻まれ絶種した。
ブルーベリーの南への逃避ルート
このルート上にワイルドブルーベリー、ハイブッシュブルーベリー、ラビットアイブルーベリーが自生する
黒線内部のエリアが第四紀時代に氷河に覆われた場所 厚さ30mにも及ぶ氷で覆われた。
緑もところがアパラチアン山脈。北はカナダのニュアンドランド島から
南はアラバマ州まで。このルートでブルーベリーはバージニア、フロリダまで
逃避行を続けた。
 木材腐朽菌による炭素循環栽培法で栽培した
 「屋久島シャクナゲ」。

  一年中温室の中で栽培。
  夏には40℃にもなる高温でも、熱射病が起こらない。
  自生地には夏負けを防ぐ対策がある。
  木材腐朽菌のネットワークである。
  
   「ペレポスト オーロラ1号」単要で栽培。
   自然と弱酸性の鉢内条件になる。
   この鉢の中に自生地と同じような土壌フローラが出来ている。
   
  ツツジ科植物に共通するものは・・・
   土壌フローラのネットワークである。
  
    PH エリコイド菌根菌、VA菌根菌を単独に研究しても、
    栽培現場では、全然効果が見られないのは、
    木材腐朽菌を削除しているからである。
カナダの氷河。
 この氷河に阻まれ・・・多くの第三紀周北極植物は、
 南への逃避行の中で絶種した。わずかに北米東部のアパラチアン山脈には
 氷河が発達しなかったので、このルートでブルーベリーはジョージア、
 フロリダまで南した。 
 日本列島には氷河が発達しなかったために、ブナ、スノキ、シャシャンボなどは
 南下で来た。
氷河に追われ逃避して山形県 蔵王山に自生している
シャシャンボの巨木。10m以上の大木。

ブルーベリーも木材腐朽菌と共生させれば、このシャシャンボのように、
長い年月生き続ける・・・。
畑では・・・非常に短命で、植え替えしなければ観光果樹園を持続
出来ないのは、枯れ落ち葉と木材腐朽菌が無いからである。
大阪府 岸和田市 和泉葛城山の「ブナ林」
   1923年 国指定の天然記念物
                  出典 岸和田市 

  氷河に追われ、岸和田市まで逃避したブナ。
  ブナと共に・・・この山にはスノキ属のスノキも自生する。
  このブナ林の林床を畑に再現すれば・・・・
  ブルーベリー栽培は大成功する。

  この林床は北欧のブルーベリーの森と同じように、
  「キノコ」の宝庫である。
  キノコは木材腐朽菌である。
氷河に追われ・・・山形県蔵王山に逃れてきたヨウラクツツジの紅葉。
スノキ属植物の祖先は南アメリカで生まれ、カリブ海を通ってアメリカ東北部に北上したという説。この説には大きな疑問が残る
しかし、南北アメリカ大陸がパナマ地峡によって連続したのは新第三紀
の後半であることから、スノキ属の誕生はそんなに遅かったのかという疑問があります。、ここでは、第三紀周北極植物としてスノキ属について記述しております。スノキ属の隔離分布が無理なく説明できるからである。
長野県篠ノ井茶臼山から第三紀新生代後期 Rhododendoron hokiense
の化石が発見されている。那須塩原市からは7種の化石が見つかっている。
植物で最も遅く誕生したラン科植物の6650万年前の花粉の化石がメキシコ
で発見されている。ツツジ科植物の誕生はそれより前である。その時代は
南北大陸が連続していなかった。ここが疑問点。






ブルーベリーの
   氷河に追われた・・・・流浪の歴史




















 

















 ブルーベリーの祖先は第三紀には北極近くまで分布を広げた。
   地球が新第三紀から第四紀時代(258万8000年から現代)に入ると、
  それまで温暖であった地球は大氷期に突入する。地球の寒冷化が進み、
  氷河は北米では 5大湖まで南下
  するまでになった。
  北極周辺に生息してブルーベリーの先祖の多くのスノキ属の植物は、氷と氷河で故郷を追わ
  れるように南に逃避行を続けることになる。
  この第4紀は氷期と間氷期が約4万年間隔で繰り返されてきたといわれているが、
  この氷期の大陸氷河は北米の東北部、ヨーロッパの大陸を覆い、
  逃げ場を失ったマンモスは絶滅、北米では 馬、ラクダ、チーターなどが絶滅した。
  植物の南への逃避行は、ユーラシア大陸では、ヨーロッパの
  アルプス、アジアではヒマラヤ山脈が出来ており、大陸を横に走る山脈の氷河に行く手を阻まれ、
  多くの植物が凍死 絶種した。
  北米では、西部のロッキー山脈と付随する山が太平洋の海岸まで
  伸びているために、ここの分厚い氷河によって南下を阻止され、
  ここでもブナ、ナラなど多くの植物が絶種。
  スノキ属では、現在コロナド州のロッキー山脈に自生するコケモモ、ツルコケモモなどが 
  生き延びた。
  北米の東部エリアでは、大陸を縦に伸びるアパラチアン山脈があり、
  この山脈は、アルプス  ヒマラヤと異なり、
  南北にカナダ国境からバージニア、フロリダ州まで伸びており、この山塊と大西洋岸
  までの間に、氷河が形成されなかったことで、この間隙が逃避の道となり、北極周植物がフロリダまで
  南下することが出来た。

  ブルーベリーで有名なプリンス アイランド島は、氷河が大地を削って出来た島で、
  いかに激しい寒冷であったか想像できる痕跡である。現在は間氷期だからブルーベリーが分布を広げている。
  北米移民が飢えをしのいだブルーベリーは…故郷を追われ南に逃避行したブルーベリーの末裔である。
  東アジアでは、日本、中国東部海岸エリアが氷河に覆われることが無かったので南下ルートとなり、日本、
  中国雲南省、経由で、北極周南下自生し、スノキ属植物はヒマラヤ、タイ、マレーシアまで自生している。
  日本スノキ属19種は、逃避行の途中で日本にとどまった種である。
アメリカ東部のアパラチアン山脈に自生する植物と日本に自生する植物が隔離分布し、
  ブルーベリーが自生するアパラチアン山脈の秋の山は、東北地方の落葉広葉樹の紅葉と似た風景になり美しい。
  ブルーベリーの紅葉が美しいのは同じ理由である。ドウダンツツジ、ヨウラクツツジ、クロウスゴ・・・紅葉が美しい。
  八甲田山のブナ、白神産地のブナ、尾瀬沼のミズバショウ・・・北極から・・・
  スノキ属ともに流浪の逃避行を行って生き延びた植物。
  現在大阪 岸和田市にブナ原生林が残っている。ここまでブナは逃避行を続けてきた。
  このブナの原生林には、同じように陰樹のスノキ属植物も自生している。  
  氷期と間氷期を何回か繰り返す中で、ブルーベリー、ビルべりー、日本のスノ属19種も現在の
  安住の地を探して定着した。
  世界のスノキ属400種が北半球に分布するが、その歴史をたどれば・・・氷に追われた
  必死の逃避行があったのである。
  日本のスノキ属19種が、高山、亜高山、北海道などに多く自生する理由であるが、ブルーベリーは
  北米産であるが、熱帯の温度では生きられない遺伝子が支配している。それは第三紀北極周辺に生息
  していた時代に獲得した性質である。
  この逃避行の生活は、常に他の植物との光、養分、水分との争奪戦であり、森林の負け組植物である
  スノキ属植物は、肥沃の土地で生きることを許されなかった。そのために木材腐朽菌の構築したネットワーク
  を利用するために根に菌根を具備し、生き延びる進化をして
  今日のスノキ属が生まれた。それで、スノキ属の自生地は、現在でも、ヒース、タイガー、ツンドラ、
  泥炭地帯、高山などに細々と生きる。
  このエリアは、秋になると多くのキノコたちの宝庫になる。そして初夏にはラン科植物の「チドリ類」が咲き誇る。
  つまりビルベリーも ラ ンの「チドリ類」も、枯れ落ち葉に生息するキノコ・・・
  木材腐朽菌の助けを借りて生き続けている。
  蔵王山にもクロウスゴ、サラサドウダン など群落をつくるが、そのそばにはラン「ハクサンチドリ」が群生する。
  ラン、ブルーベリーは同じ木材腐朽菌で生きている”!
  ブルーベリーもラン科植物も、枯れ落ち葉を木材腐朽菌が分解する「炭素循環」で生き続けている植物である。
  したがって、ブルーベリー を素晴らしく作りたいなら、近くの山のスノキ属の根元の枯れ落ち葉、土壌、
  木材腐朽菌〈キノコ)を畑に再現すればよい。キノコの生える畑にすること!

    
ブルーベリーの泣き所は
              高温で・・・夏負け


  ブルーベリーは前記したように、第三紀以降は周北極植物の一つで、そのため寒冷には耐えられるが、
  猛暑には耐えられない。
  スノキ属が菌根を放棄しないで今も温存している一つの理由は「夏負け」防止のためである。
  このことが最も重要であるが、これまでブルーベリー栽培の本に記述されたことはない。
  枯れ落ち葉を木材腐朽菌が分解すると「低分子糖」が出来る。
  この低分子の糖を、ブルーベリーは菌糸を利用して根で吸収していたのである。
  この糖を使って夏負けを防止していた。
  別な言い方をすれば、キノコの生えない畑では・・・必ず夏負けする。
  糖度の高い甘ーいブルーベリーを生産することはできない!
  これまで、植物は炭素を葉で炭酸ガスとして取り入れ、根では炭素化合物の「糖」吸収できないとされてきた。
  しかし共生菌の菌糸を使って吸収していることが解った。
  このことは、宇井 清太の木材腐朽菌によるランの播種で証明されたものである。
  ランの種子は「胚乳」を持たない。
  こういう種子が枯れ落ち葉の中で発芽する。
  胚乳の代わりに・・・木材腐朽菌の菌糸が作る「低分子の糖」を栄養源にして発芽していた。
  このシステムを利用して・・・ツツジ科植物の「腐生植物」も生きてきたのである。
  このことがブルーベリー栽培に「欠如」している。
  だから・・・夏負け次第に樹は衰弱、老化して寿命が短くなり、植え替えなければない。
  ブルーベリーは日本では十分な光合成が出来ない。
  どうにか・・・生きている状態。
  こんな状態の株にオイシイ果実は出来ない。
  これは・・・他の落葉果樹すべてが同じである。

  氷期に氷から追われるように南に逃避し、東部アメリカではジョージア、フロリダまで達した原種は、
  比較的高い温度に絶えられる適応力を獲得して現在まで生き延びている。逃避行が北部のカナダ国境エリアで
  止まった原種は、耐寒性、耐凍性が優れている。
  これは日本に自生しているスノキ属19種にも言えることである。
  こういう性質を獲得しなければ生き延びることは不可能だからである。更に寒冷な北部、高山地帯は、
  北半球の高山にあるが、ほとんどの高山にコケモモ、ツルコケモモが自生する。第三紀周北極時代でも、
 これらの種類は、寒冷なエリアに自生して耐凍性を既に具備していた。
  北欧のヒースに自生しているビルベリーも、劣悪な環境と寒冷地で生きていたから、現在の場所まで
  間氷期に北上した。
  ツルコケモモ、コケモモなどは、間氷期に高山に取り残され、世界の北半球の高山に隔離分布している。
  つまりスノキ属の約400種は木材腐朽菌のネットワークを利用し、光合成不足分のエネルギーを、
  木材腐朽菌が作る糖で補完し、低温に耐え、高温に耐え、劣悪な土壌でも生きられ術を獲得した。
  だから日本の東京でも・・・どうにか栽培出来るのである。

  このブルーベリーの温度適応能力で、日本におけるブルーベリー栽培は、日本列島は南北に細長いから、
  各県で栽培品種を変えて栽培している。
  品種間ある耐暑性というのは幅が狭く、これを越えて温度が高くなれば、どんな品種も栽培困難になる。
  これが地球温暖化の問題である。

  この問題を解決する方法として、キュウリをユウガオに接ぎ木するように、
  少し耐暑性の強い「シャシャンボ」を台木にしてブルーベリーを接ぎ木もあるようであるが、
  そういうことでは「抜本的」な解決にはならない。
  なぜか???・
  その理由は、シャシャンボの根もも木材腐朽菌の力を借りて、養分を吸収しているからである。
  右写真の蔵王山のシャシャンボの巨木の地面いは、多くの枯れ落ち葉が、
  何年にもわたって分厚く堆積している。
  光合成のエネルギーで、ここまで大きくなったのではない。
  
  しかし枯れ落ち葉と木材腐朽菌が無い状態では、自生地のブルーベリーとは耐寒性、耐暑性、劣悪環境への
  対応性に大きな違いがあり、作物栽培の基本は「適地適産」で当然なことであるが、この適地の中に
  自生地の枯れ落ち葉、木材腐朽菌が必要なのが「菌根植物」である。
  ブルーベリーの中に「菌従属栄養植物」のギンリョウソウのような養分調達機構が内蔵されており、
  一般の果樹栽培と同じような考えでは成功しない。
  しかし、日本におけるブルーベリーの導入、栽培の歴史が浅く、栽培体系が未だ確立していない中で、
  ブルーベリー栽培が全国各地で行われている。
  しかし、これまでの日本における果樹作物で「菌根植物」というものは存在しないから、
  ブルーベリーにような「菌従属栄養植物」の特性を持った作物栽培は未知、未開の領域のものである。
  果樹栽培というより、趣味の園芸植物のようなものである。
  シャクナゲ、蘭栽培のような・・・・。
  ブルーベリーを「果樹」とするには・・・未だそこまで改良が進んでいない。
  気象条件から見れば、地球温暖化の影響で、山形県の「サクランボ」の適地が、将来、青森、北海道に移動するの 
   ではないかと危惧されている。このことはブルーベリーにとっては、更に大きな問題になる。
  なぜなら、木材腐朽菌を削除した菌根を具備しないブルーベリーでは、現在より更に光合成が減少し、
  澱粉不足から「夏負け」が深刻化することが予想されるからである。
  つまり、ジョージア、フロリダまで南下した暖地性のブルーベリーは、自生地では木材腐朽菌と共生することで
  「夏負け」を防いできた。
  これシステムが、日本のブルーベリー畑に構築されていない。つまり、日本のブルーベリー畑では「夏負け」
  を防ぐ技術も対策も出来ない
  ということである。自生地とPHを同じにしても、根本の木材腐朽菌がいない畑だからである。
  
  夏負けを防ぐ唯一の方法は、自生地と同じように、ブルーベリーの根元に多くの枯れ落ち葉を堆積して、
  これに自生地と同じ木材腐朽菌を生息させ、雨水のように「尿素」を与えて、木材腐朽菌を春から秋まで大繁殖させる。
  この菌が枯れ落ち葉のセルロース、リグニンを分解し、低分子の「糖」を生産し、これを菌糸が吸収し
  ブルーベリーの根に供給して、光合成の減少で起こるエネルギー不足を補完する。
  この「夏負け防止法」は、木材腐朽菌が生息する用土「ペレポストによるランの地植え栽培成功によって、
  世界で初めて可能になった世界最先端の理論で、連日40℃にもなる温室内で、ランもシャクナゲもバラも
  素晴らしい生育なることで実証された。
  全国で、約28000人がらん、その他の植物をペレポスト再場しているが、北海道から沖縄で一様に
  素晴らしい生育になっている。
  ブルーベリーと同じツツジ科植物の「屋久島シャクナゲ」を温室内で一年中ペレポスト栽培でも素晴らしい
  生育をしていることから、ブルーベリー栽培を、全国各地で行っていただいて試作検討したところ、弱酸性の
  土壌で素晴らしい生育を見ているので、この栽培法を提供することにしました。。  

  要約すれば・・・ブルーベリーは秋に株元に自分の枯れ葉を舞落す。この枯れ落ち葉を木材腐朽菌が分解して、
  この養分で翌年ブルーベリーは生きているということ。これがブルーベリーの「炭素循環」である。
  この循環を行なえる菌が「木材腐朽菌」のみである。
  ブルーベリー5000万年以上木材腐朽菌が他の微生物と構築した炭素循環を利用して、風雪に暑さに耐えて
  生き続けてきた。
  これまではブルーベリー栽培は、「菌根植物」「枯れ落ち葉」「木材腐朽菌」「尿素」が・・・削除された栽培だった。
  素晴らしいブルーベリーを作りたければ、自生地のそれらのことを再現することである。
 
 
  
日本のブルーベリーの将来について

    現在のままの栽培法であれば、日本のブルーベリー果樹産業は・・・大きく発展することはない。
    なぜならブルーベリーを支配しているのは木材腐朽菌だからである。
    これを削除した栽培法では早晩・・・ブルーベリー樹は衰弱するからである。
    それでもブルーベリー園を継続させるには・・・短年月での「改植」しかない。
    アンチエイジング栽培法・・・美魔女栽培は不可能だからである。
    観光ブルーベリー果樹園は・・・挫折するかもしれない。
    この栽培法で・・・本当の栽培法をご研究ください。
    そうするとブルーベリーの未来は開かれる。

 


  


 





















 

        詳しくは ホームページで    検索 日本再生循環緑化研究所,  最上蘭園
        http://www.cymbi-mogami.co.jp   
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木材腐朽菌による炭素循環
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