この菌根は、木材腐朽菌が生きていない場所では、
充分な仕事が出来ない。
梅雨が明けたころ・・・・
葉が萎れるのは・・・そのためである。
根毛が無い。
ブルーベリーの菌根
蘭 カキランの菌根。
ランの菌根も根毛を持たない。
自生地の菌根にはラン菌が生息しているが、
軽石、バーク、ピートモス栽培の根には、
ラン菌が生息していない。
だから・・・蘭は枯れる!
これと同じことがブルーベリーでも起こる。
ブルーベリーは果実を収穫する。
実を成らせ、市場で売れる甘い果実を生産するのは、
菌根になっていないブルーベリーでは難しい。
肥料を与えた程度では・・・
糖度の高い果実にはならない!
日本で生産販売されているブルーベリーの苗木は「菌根」になっていない・・・欠陥苗木である。
これまで、ブルーベリーの自生地を再現した菌根を持った苗木生産は出来なかった。
世界で初めて、日本再生循環緑化研究所 宇井 清太が自生地と同じ菌根を持った、
「菌根ブルーベリー苗木」の生産に成功した。
ブルーベリーの根圏に木材腐朽菌の菌ネットワークを構築した苗木である。
苗木が植えられている鉢内に木材腐朽菌ネットワークが構築されてりうるブルーベリー鉢である。
この菌根か技術は、農業の新しい世界を拓く革命的な技術である。
既に、同じ菌根植物のラン栽培では、驚異的な生育で、ラン栽培一新になっている。
これと同じようにブルーベリー栽培でも、今後の「標準栽培」になる。
なぜなら、木材腐朽菌が生息する用土は「特許取得済み」で、
日本では日本再生循環緑化研究所のみが生産販売できる。
更に菌根ブルーベリーの苗生産技術も特許取得済みで、菌根ブルーベリー苗木は、
日本再生循環緑化研究所のみが生産できる本物のブルーベリー苗木である。
この鉢を畑にマニュアル通りに植え付ければ、自生地を再現したブルーベリー畑に出来る。
宇井 清太の発明は、ブルーベリー栽培の救世主である。
ブルーベリーは「菌根植物」である。
菌根植物で代表的な植物は「ラン科植物」と「ツツジ科植物」である。
地球上に自生する植物の中でも・・・非常に特異的な進化を遂げて生き延びている植物である。
この二つの科の全ての植物は生まれながら「菌根」を具備している。
別な言い方では「ひげ根」。
発芽、発根当初から「根毛」の根ではなく「菌根」である。
なぜ、植物に「根毛植物」と「菌根植物」があるのか???
ブルーベリーが伊達や酔狂で「菌根」を捨てないのではない。
理由がある。
この理由を、ブルーベリー界は考えてこなかった!
リンゴや桃・・ミカンのような感覚で、畑、水田に植えてきた。
菌根植物良いうのは、地球の陸上で菌と共生して根の役割が出来る根である。
共生する菌が生息しない場所では・・・充分な根の働きが出来ない。
ラン科植物とツツジか植物の根は「浅根」である。
ということは、共生する菌は地表近くに生息する好気性菌である。
この二つの植物は、「枯れ落ち葉」の中に自生する。
ここに目が行けば・・・この菌は、枯れ葉を分解できる「木材腐朽菌」であることが解る。
だから、北欧のブルーベリーの森は・・・キノコの宝庫の森である。
つまり、ブルーベリーの根は、木材腐朽菌の菌糸を想定して発生してくる!
枯れ葉が堆積している状態を想定して発生してくる!
粘土土壌、砂質土壌、ピートモスを・・・想定して発生してくるのではない!
生長の途中から「菌根」になるのではない。
しかし、近年のバイテクで生産された苗には「菌根」でありながら「共生菌」が生息していない「菌根」もある。
この良い例がブルーベリーの苗木である。
菌根でありながら自生地の共生菌が生息していない「菌根」。
根に菌根菌が共生したから「菌根植物」というのではなない!
ラン科植物、ツツジ科植物というのは、ラン科では6650万年????かかつて菌根になった。
ランか植物が何時地球に現れたか・・・永い間不明であった。
ランの「化石」が見つからなかったからである。
植物の誕生は・・化石の年代で解るからであるが、ランの場合は、メキシコのユカタン半島の発見された、
「琥珀」の中に閉じ込められていた「ハナアブ」?の頭に付着していた花粉が、
その後の調査で「ランの花粉」であることが解り、この「琥珀」の年代を調べたところ6650万前だった。
これが最も古いランである。
それ以前のことは不明である・・・。
恐竜が絶滅したのが6500万年前。
ツツジ科植物の化石が日本の長野県篠ノ井茶臼山から第三紀新生代後期 Rhododendoron hokiense
の化石が発見されている。栃木県那須塩原市からは7種のツツジ科植物化石が見つかっている
第三紀新生代後期は約3600から2588万年前、その時代には既に地球の多くのエリアにツツジ科植物は自生し、
その時代までに「菌根」を持った植物に進化を遂げていた。
こういう年月を生き続けられたのは「菌根」を具備し、菌根菌、木材腐朽菌の菌ネットワークで生き続けてきた。
この永い悠久の期間、菌根を捨てなかったのは、それだけに理由があるということである。
ブルーベリーも自生地では種子からめばえて大きくなる。
植物だから当たり前のことである。
種子から先ず根を伸ばし始めたとき、直ぐ木材腐朽菌の微生物ネットワークと出会うことになる。
ブルーベリーの自生地でも、ブルーベリーが主役の植物ではない。
他の草木が作り上げた地表で生きなければならない。
この地表には多種類の草木が自生している。
これらの植物と競争しながら生きなければならない!
生長の遅い・・・光合成負け組植物のブルーベリーは、
一般の植物と同じような光合成・・・のみで生き続けることはできない。
幸いにして、芽生えたところには、先達植物達が作り上げた微生物ネットワークが構築されている。
そういうことで、ブルーベリーの根は、芽生えたとき直ぐに「菌根」を準備する。
根毛で水分、養分を吸収することを止め、菌ネットワークを活用して養分、水分を吸収する。
小さなブルーベリーの葉が行う光合成は多くはない。
胚乳の極めて少ないブルーベリーの種子は、芽生えたときから自立しなければならないが、
新根を伸ばすにも多くのエネルギーが必要である。
これを節約しなければならない。
そのようにしないと、周囲の植物の中で生き続けることはできない。
植物の光、養水分の争奪戦は・・・・非常に激しく、当たり前のことでは、
生き残ることが出来ない。
ブルーベリーの「菌根」は・・・生き残るための絶対条件なのである。
そういう植物を「部分的菌従属植物」と呼んでいる。
しかし、日本の現在のブルーベリー栽培法には、「部分的菌従属植物」も「菌根」も記載されていない。
森林の負け組植物のブルーベリーを・・・「独立栄養植物」としての栽培法である。
光合成の養分で・・・エネルギーの全てを賄えるという栽培法である。
こういう植物であれば・・・「菌根」を持つ必要はない。
「菌根」を持つ植物は、森林、原野の負け組植物がほとんどである。
根毛の根では勝ち目がないから、根毛より養水分吸収のうりょくが勝る菌糸に「丸投げ」して生き残る作戦。
非常に「狡猾」な方法を具備した。
このことが、逆に・・・栽培ではラン科植物でも、ブルーベリー栽培でも難しいものにしている。
鉢、畑に・・・菌ネットワークが構築されていないと・・・良く生育できないということが起こる。
ブルーベリーを良く生育させるには・・・菌ネットワークが構築されていなければならない!
挿しで作った苗木の根も・・・・菌と共生していなくとも「ひげ根」になっている。
根毛とは既に異なる方式で養水分を吸収している。
菌の遭遇することを考えて・・・「菌根」のような根になっている。
しかし、挿し木の用土には、菌ネットワークが構築されていないので・・・「ニセ菌根」である。
現在・・・。
自生地では、アリエナイような根を持った植物が、ランでも、ツツジ科植物でも表れてきた。
現在市販されているブルーベリーの苗木は、「菌根」のような根を持っているが、
自生地のブルーベリーの菌根とは違う、偽菌根である。
自生地では、苗木から大きくなることはない!
昨日まで野菜を栽培していた畑に、突然大きなブルーベリーの苗木を植えるということは、
自然界ではありえない。
こういう根でも、どうにか栽培できるのはブルーベリーは完全な「菌従属植物」ではなく、
「部分的な菌従属植物」で、葉で光合成出来るからである。
どうにか生きるためのエネルギーを葉で作れるからである。
貧乏暮らしでも・・・どうにか生きて行ける!
そういう生き方をしている・・・日本の畑では。
種子から・・・何年もかかって・・・苗木状態まで成長している。
この期間に・・・菌ネットワークと適合した「菌根」になっている。
菌根と「菌根植物」を混同してはならない。
菌根菌について調べると、VA菌根菌は、地球の陸上の植物の80%に共生している。
そういうように記載されている。
菌根の学者は、植物の根を顕微鏡で観察して、根にVA菌、エリコイド菌・・・など共生している!
そういう観察をする。
この観察は正しいが、この観察は・・・菌根植物でない植物でも、根に共生している。
普通植物の根に菌根菌が生息したものを「菌根植物」とは言わない。
例えば、ブルーベリー畑に「ナギナタガヤ」を植えてる場合があるが・・・
ナギナタガヤの根に「VA菌根菌」が共生しても、ナギナタガヤを「菌根植物」とは言わない。
生まれ持った根が「菌根」でないからである。
自生地の条件で、菌根菌が生息している根と、生息していない根があるからである
逆に、ブルーベリーのように、生まれながら「菌根」であるが、
人間の栽培法が違うために・・・自生地の「菌根」と異なる共生菌の生息していない「菌根」になっている。
自生地のブルーベリーの菌根は、ブルーベリー自らが永年かけて作り上げた微生物ネットワークでなければ、
その能力を十分発揮できない根である。
菌根菌、微生物ネットワークが無い畑でも「菌根」であるところに、ブルーベリー栽培の問題がある。
ブルーベリーの菌根は根毛を持たないから・・・水分、養分、リン酸、カリ、空気、糖の、
吸収が・・・根毛のように出来ない。
乾燥すると・・・直ぐに・・・根が枯れて、株が弱ってしまう。
畑での栽培は、盆栽のように・・・細かい管理が出来ない・・・。
ツツジ科植物は、森林の負け組植物。
痩せた場所で多くの種は「群生」して、体を寄せ合って生き続けてきた。
群生する理由は・・・「風」に飛ばされないためと、
群生することによって、その場所に多くの枯れ落ち葉を堆積出来るからである。
群生することで、そのエリアに豊かな木材腐朽菌ネットワークを構築できるからである。
菌根には根毛が無いから、土壌の粒子に根が接着できないため、風で飛ばされやすい。
生まれながらの「菌根植物」には、根に弱点があるために・・・それを群生で解決した。
ヒース、エリカ、ヤマツツジ、ワイルドブルーベリー・・・。
菌根植物を栽培する場合は、菌根が十分活動、機能するような、
生態系を土壌に構築する必要がある。
菌根は地表浅く根を張るから・・・・地表の微生物を含めた生態系である。
地表フローラ。
菌根植物でない植物でも、この地表フローラが大切であるが、菌根植物であれば、
更に重要である。
根を顕微鏡で観察して、一つ一つの菌を調べ、それをブルーベリーの根に接種しても、
ほとんど効果が見られないのは、生態系が構築されていない場合が多いからである。
菌も単独では生きられない!
菌もエネルギーなしでは生き続けることも、増殖することもできない。
エサが必要である!
多くの菌が、根の周囲、木材腐朽菌の菌糸の周囲にエサを求めて生息している。
菌も菌に共生している!
非常に複雑なネットワークで、人間の科学では解明できない宇宙のような世界である。
こういう世界は「研究」ではなく「探求」である。
現在のブルーベリー栽培では、研究より探求する段階である。
つまり、枯れ落ち葉が無い畑に、VA菌根菌、エリコイド菌根菌・・・・などを共生させても、
ブルーベリーは良く育たないということが起こる。
ブルーベリーにとって、栄養生長期は高温で「夏バテ」する。
このエネルギー不足を・・・VA菌根菌、エリコイド菌根菌・・・も補足出来ないからである!
ブルーベリーが欲しいのは「糖」である。
この糖を供給できるのは木材腐朽菌のネっワークだけである。
このネットワークで3000万年・・・生き残ってきた!
ブルーベリーの自生地には必ず「枯れ落ち葉」がある!
藪・・・・ブッシュで生きているのはけれ落ち葉を・・・風で飛ばさないためである。
藪・・・群生は・・・木材腐朽菌ネットワークを維持持続させる巧妙な手段である。
これは、他の植物でも見ることが出来る。
バラ、ハマナシ・・・・・。
菌根植物ではないが・・・バラの根は菌根ではないが、同じように自分の枯れ葉で・・・
木材腐朽菌ネットワークを構築している。
バラに堆肥、腐葉土を入れると・・・病気が多発するのは、
このネットワークを別な菌で破壊し、病害菌が主役になる地表を作るからである。
ハマナシの自生地では・・・誰も消毒などしない。
ワイルドブルーベリーの自生地でも誰も消毒などしない。
ブルーベリー栽培で、畑に植えるとVA菌根菌、エリコイド菌根菌が共生する場合があるが、
この共生でブルーベリーが元気に夏負けしない・・・ということにはならない。
菌にも分業、役割分担があるからである
VA菌根菌は、3億年前に誕生した菌である。だからコケにも共生する。
この時代の地球は、火山活動のため、地球のほとんどエリアは硫黄のため「強酸性」の地表であった。
こういうところで、植物が生きようとすると「リン酸」欠乏が起こった。
同時に、乾燥。
この二つの問題を解決してくれたのがVA菌根菌である。
3億年後の現在も、乾燥土壌の植物は、VA菌と共生することで生きている。
ナギナタガヤは夏に乾燥する中央アジア原産。だから、ナギナタガヤにVA菌根菌が生きている。
したがって、株元に「枯れ落ち葉」が無い状態でも、株元が乾燥した土壌では、そういう菌根菌は根に共生する。
痩せた土壌ほど、多く共生することが観察されている。
強酸性で、痩せた土壌は火山の火山灰土壌に多いが・・・例えば高千穂山系。
ここは3億年前の地球と同じ状態。
こういう場所に・・・・キリシマツツジが芽生え群生する。
こういうところにツツジ科植物が生えるから、ツツジ科植物は「好酸性植物」とみられている。
しかし、この強酸性の地表を・・・やがて群生することで・・・弱酸性に土壌を矯正している。
群生して、狭いエリアに短時間に枯れ落ち葉を集中的に堆積しないと、
短時間で弱酸性土壌にでき名からである。
藪・・・ブッシュにし群生しているのは・・・土壌を弱酸性に変えるためである。
ブルーベリーの好むPHというのは、永年かけてブルーベリー自身が土壌改良したPHである。
それでも、大きな大木にはなれない植物である。
光合成で・・・幹を太くするだけの組織を作るだけの澱粉を生産できない植物である。
菌根植物は、ほとんど「光合成負け組植物」。
部分的菌従属植物である。葉を持ちながら・・・多くの澱粉を作れない。
これまでの研究は、VA菌、エリコイド菌・・・単独菌活動で、ここで止まっていた。
そのため、菌根菌がどのように植物にとって有用な菌なのか不明であった。
病害菌探索ならこれでよいかもしれないが、植物が元気に持続するための菌は、
単独の菌活動ではなく、多くの菌のネットワークである。
木材腐朽菌のネットワークまでは・・・想定されなかった!
そういうことでPHを調整しても・・・大した効果が見られなかった!
PH調整+木材腐朽菌のネットワーク+枯れ落ち葉+尿素。
これがブルーベリーの自生地における必須要素である。
ブルーベリーの「菌根植物」を、水耕栽培する試みもあるようであるが、
根毛の根と菌根では、養水分吸収システムが異なるから、
ブルーベリーの進化を無視した栽培である。
もう一つの菌根植物・・・ラン科植物について。
ラン栽培の200年の歴史は、菌根植物のランを、共生菌「ラン菌」削除で栽培してきた。
だから、植物栽培で最も難しいといわれてきた。
なぜ難しいのか???・
ラン菌削除栽培だからである。
宇井 清太のラン菌発見と、この菌が生息する「ペレポスト」栽培では、
無造作に作れる!
そういうことが、ペレポスト10年栽培の実証で確認された。
菌根植物栽培は、自生地再現栽培を行うと、無造作に作れるという証明である。
ランの「水耕栽培」は・・・成功していない。
1年程度なら作れるが・・・・ほとんど根腐れで失敗した。
木材腐朽菌の菌糸の代わりを、人間が出来ないという証拠である。
科学は・・・・未だ・・・菌には勝てない!
このことを証明するために失敗するようなものである。
ラン栽培の詳しいことは割愛するが、ラン栽培の失敗は、ブルーベリーの失敗にもつながる。
菌根植物の特異な進化を侮ってはならない。
buru-kinntigai
菌根植物の根と・・・
根に菌根菌が生息している根とは違う