ブルーベリー栽培というと、
必ず酸性土壌・・・ピートモス、鹿沼、硫黄が出れ来る。
本当にブルーベリーは、それらを好きなのか?
そういうものに自生地ではブルーベリーは自生していない!

ブルーベリー栽培の失敗の原因は・・・ピートモスである。

ピートモス。
ピートモスは、鉢物園芸の培養土として、多くの植物に使用されている。
保水性を利用して・・いる。
しかし、鉢物園芸での使用は、1年ほどで出荷する場合に用いられることがほとんどである。
つまり、消費者が使い捨ての草花、植物に使用する。
ブルーベリーは多年草の樹木である。
ブルーベリーでも鉢栽培を行なえば、2,3年で鉢土を交換する。
こういう場合は、ピートモス ミックスでも作れる。
しかし、鉢物で生育するから、畑でピートモスを投与すれば・・・ほとんど失敗する!
日本の夏の高温では、劣化が急速に進むために2年ほどで、微細な粒子になり、ドロドロの状態になる。
畑では、鉢のように植え替えが出来ない!
菌根植物は、ドロドロになって通気が悪い状態になると・・・・ラン科植物も、ツツジ科植物も枯れる。
つまり、ピートモスが劣化した状態では、木材腐朽菌の菌ネットワークが構築できないからである。
どうして、このような栽培法が流布しているのか????
この反省から、植穴に「木質チップ」を使いブルーベリーを植える方法も出てきた。
分解が遅いから、ドロドロには成らないが・・・・・
木材腐朽菌が生息していない状態では・・・自生地を再現できない!
なぜ、ブルーベリー栽培から、自生地のキノコが削除されたのか????
PH、PH・・・・バカの一つ覚え!
ブルーベリーの説明を見ると・・・・PHを酸性にすることが、最も大切のように書かれてきた。
短絡的に「ピートモス」「硫黄」・・・・。

ピートモスは水ゴケが堆積したものと、日本の北海道の寒冷地で、
木材腐朽菌による分解が行われないで堆積し、泥炭化したものがある。
園芸では、保水性などの土壌改良材として使用されている。
これを人間の手でほぐすと・・・・非常に劣化が早くなり、ドロドロになる、
更に、一度乾燥すると、なかなか吸水しないという欠陥が表れてくる。
ピートモスが劣化した状態というのは、非常に粒子が細かく、ドロドロ状態になる。
こういう状態にブルーベリーの菌根は適合しない。
更に、こういう状態のピートモスに木材腐朽菌が生息しないから、
生育不良が起こる。
枯れ落ち葉が分解した粒子と、ピートモスが分解した粒子に大きな違いがあり、
ブルーベリーの菌根は、枯れ落ち葉が分解した粒子に合わせて進化した根である。
ブルーベリー果樹園の土壌をピートモスで改良することは、ほとんど不可能である。


鹿沼土。
本当の鹿沼土というのは、鹿沼の沼の底から採集した土であった。
この本物の鹿沼土は昭和30年代の終わりごろで掘りつくして、現在はない。
現在は、沼の周囲の畑から掘っている。
昔の鹿沼土とは・・・全然異なる・・・土である。
つまり不毛の土である。これには、枯れ落ち葉も、有機物も含んでいない。
当然のことであるが、木材腐朽菌も、菌のネットワークも構築されていない。
こういう土を、ブルーベリーは本当に喜んでいるのか???

なぜなら、ブルーベリーは氷河に追われて、南に逃避した植物である。
最も南に逃げたラビットアイブルーベリーは、他の植物の枯れ落ち葉が分厚く堆積し、
陰樹の広葉樹林のエリアに生息地を見つけた植物である。
氷河の不毛の地から、何回かの植物遷移が行われたエリアが生息地である。
当然、そこには木材腐朽菌の菌ネットワークが構築され、微酸性土壌になっている。
つまり、日本のブナ林に近い。
落葉広葉樹のエリア。
日本のスノキ属植物のナツハゼ、スノキ・・・などと、ほとんど同じである。
ピートモス、鹿沼土・・・などとは大きく異なる。

ハイブッシュブルーベリーは、ラビットアイブルーベリーのように南に逃げないで、
途中下車した植物である。
ラビットアイブルーベリーよりも、植物遷移が進んでいない場所である。
ところどころに針葉樹が混じる林。
この自生地にも株元には、枯れ落ち葉が堆積し、キノコの宝庫になっている。
つまり、木材腐朽菌が活発に活動して枯れ落ち葉を分解している。
ただ、夏が短いので、9月ともなれば分解は遅くなる。

問題は、ピートモスと枯れ落ち葉の違いである。
ピートモスは枯れ落ち葉の代わりになれるか???
完全には代わりになれないところに、問題がある!

畑にピートモス入れて酸性にしても、木材腐朽菌は生息しないのでは、
大した意味がない!
キノコが生えない畑では、酸性にしても、ブルーベリーは育たない!
鹿沼土にはキノコが生えない!


ピートモス、鹿沼土に代わるものは
  
    「ペレポスト オーロラ 1号」である。

  ハイブッシュブルーベリー、ラビットアイブルーベリーの自生地を無造作に作れる。
  ブルーベリーの好きな微酸性を作ることが出来る。
  キノコが生える畑に出来る。
ブルーベリーは・・・ピートモス、鹿沼土を・・・本当に好きか
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