Pearl−Balkisは銘花が続出して、入賞を欲しいままにしました。
遺伝子から見ると、この交配はinsigneの能力を最高に引き出すために行われたもので、白の中に微妙にparishiiの白が宿って温かいものにしている。
”Cheily”は米国にも輸出され1981年にHCC/AOS。

英国 MaCbean’sが到達した白花の銘花で、この花容はその後創られなくなった。交配を重ねてもこの交配以上の花は不可能と思われるからである。現在は、この花とは異なった趣の花に交配は移っている。
Pearl−Balkis”Chailey”
 
RHS登録 McBean’s

登録年 1962
 花径12cm 3−4月咲き
 大型種
育種は横に広く広く・・・多様にする方向と、深く深くまたは高く高く・・・究極の頂点を目標に行うものがあるが、この品種は、育種の究極の、Cymbidium界ではAlixanderi神話の究極に拓いた花である。文字通り交配を重ね「拓いた」花である。Cymbidiumの隠した能力を「拓いた」花である。人間が壮大なピラミットを創ったように、人間が手にした遺伝学を駆使して創り上げたというべき花なのか・・・・。いや、そうではないと想う。Cymの秘め埋めた幻の花をMcBean’Sの熱情が発掘したのだと想う。
この花は、ヒマラヤの神々の山のような峻厳の白ではない。温かい白である。モンスーン気候が育んだ、照葉樹林の包容に満ちた白。万人をこころ豊かにする白である。
花の育種はこわい。花に育種家・・・・が見えるからである。受粉するときに人生観が込められるからである。   
この品種は現在のフラワービジネスを念頭において創った花ではない。Cymにとってよき時代の、純粋に優花を求めた時代の・・・・
こころに咲いた花である。
優しい・・・・・。Lipの小さいところが、この花を優花にしている。
 パールバルキス”チェイレイ”
       AM/RHS
( Pearl−Easter  x  Balkis )

歴史の

garapagosu8