植物は乾燥には弱い。
人間も水が無ければ生きてゆけない。
生き物の基本である。
ランとて例外ではない。
ラン栽培で、ランが水が欲しい、欲しい・・・といっているのに、
その訴えも、シグナルも見えないで、水を与えないというのでは、
ランつくり以前の問題である。
ラン栽培に限らず植物栽培では、温室に入って一番先に見る、考えることが、
ランが水を飲みたいのではないか・・・ということ。
ところが、花は咲かせたいが・・・・全然ランの気持ちなど、お構いなしの人が多い。
SUGOI-neをカラカラにして、これではランに拷問しているようなもの。
カトレア栽培で特に多い。
泣き泣き生きているのを・・・・喜んでいると錯覚している!!
この大きな勘違い。
根にペクチンが出たときが・・・ランが水を要求しているシグナルである。
このとき潅水すればよい。
SUGOI-neでは、この潅水で根腐れは・・・絶対起きない!!
このペクチンが出る湿度はオシボリの湿度である。
バナナを皮むいた時の湿度である。
濡れた水ゴケを固く絞った時の湿度である。
絶対に水ゴケ植えのようにカラカラの乾燥をしてはならない。
冬でも・・・・。
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ランの乾燥とは、この根の状態である。
根は白くツルツル。根は固く指で圧縮しても水は出ない。
根の柔組織の満水状態から約20%少なくなった状態の時、
ペクチンが出る。節水のシグナルである。人間なら、喉が渇いた状態。これがランが水が飲みたいシグナルである。
SUGOI-ne栽培では、根にペクチンが出たとき潅水すれば、
大成功である。根腐れなど、どんなランも起きない。
このペクチンが出た根を触ってみると、ツルツル。
根をサランラップで包んだようになっている。
潅水後時間が経過すると
段々根の柔組織から水が減少して
ペクチンが薄く根を被膜で覆った
状態。
SUGOI-ne栽培は、着生ランはこの状態で潅水しないこと。
更に乾燥が進むと3になる。
乾燥すると、ランの根は
白くなる。
この状態は、ランが水を要求している
シグナルである。このとき潅水すれば
大成功する。
少し乾燥した根
半乾き。ペクチンが少し発現
充分水を吸って柔組織に
満水になった根の状態
根が緑色。指で圧縮すると水が出る。
スコール又は充分潅水すると根の柔組織に
(スポンジ)に100%水が蓄えられた根。
着生ランだろうが、地生ランだろうが、根の太
さ(柔組織)に差があっても、この柔組織に水を蓄えるのは同じである。
この満水の状態から、光合成、根から直接蒸発などで、水が約10%少なくなった状態で、ランは空中への蒸発を防ぐためにペクチンの被膜を作り始める。更に水が減少するにしたがって2〜3へ進行してゆく。
この乾燥の適確な鑑別法がなかったから、一人一人経験で潅水をしてきた。この科学的でない潅水が、
この画像では見にくいですが、SUGOI-neご注文者には
SUGOI-neに添付いたしております。
この「ペクチン潅水法」を身につければ、誰でも簡単に潅水が出来、
SUGOI-neで最高のラン作りが出来ます。
著作権所有者 宇井清太
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