yuyu2
「雪に月の光があたっているのはとってもいいーーー」。
梅の梢には、白い花が咲き匂っているように雪がとまってーーーー。
情感豊かな「いい女」をイメージするシンビは、私の最も追い求めている育種テーマの
一つであるが、特に、和泉式部のこの一首は心に残る。
一輪の花に、「雪)「月」「花」をやどしーーーー
そして、密かに燃える「女芯」のシンビを創りたいと想い続けてきました。
この花を見たときーーーー
私は、和泉式部の息づかいを、熱い想いを包むような「雪明かり」を掬ったと思った。
私は、この花の真っ白なLipを庭の雪にーーーー
紫紅色に滲むずい柱に、恋人の訪れを待つ和泉式部の熱い「女の息づかいを見る。
花びらに染まる薄紅は、雪見障子を細く開けて、恋人を熱く心待つ和泉式部の雪肌か。
真っ白な柔らかい雪は、女心を、ただ恋人を想う「無垢」にする。
こんな夜は、ことさらに、白い肌が熱くなる。
雪の降り積もった夜は来ないでーーーー
足跡が残るからーーーー。
男というのは、昔も今もにはの雪を踏みにじるが,
その熱情を,力強さを、残酷さを恋しく待ち想うのも女の業かーーーー。